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クモ膜下出血と肺水腫の関係
とある医学書で「クモ膜下出血では合併症として・・・」とあり、血管攣縮による障害(致死性含む)などは理解できましたが、肺水腫というのが今イチ分かりませんでした。参考書などでは「出血による血圧上昇のストレスが原因で内分泌系の失調による・・・」とありましたが、なんとなく分かったような分からないような感じです。 明快なアドバイスをお願いします。
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くも膜下出血による肺水腫は神経原性肺水腫と呼ばれますが、重症くも膜下出血に合併する病態です。しかしながら厳密な機序は未だ分かっていないようです。主たる原因は脳動脈瘤が破裂したときにカテコラミンが一度に大量に放出されることにより、血圧が上昇して心臓に負担がかかり(厳密に言うと左室に後負荷がかかり)一時的に心筋の機能不全が起こって肺水腫になると言われています。 また、肺の血管も交感神経の支配を受けていますから、カテコラミン放出により肺血管が収縮し、血管の透過性も亢進することなども関与していると言われています。
お礼
専門家の方による大変分かり易い説明で疑問が氷解いたしました。 ありがとうございました。 なお、厚かましいのですが、本日中をメドに新しい質問をアップしますのでご指導いただければ幸いです。 「脳神経及び脊髄神経は脳幹部(錐体)で交差しますが、交代性マヒの機序が今イチ分かりません。患側が交差部より上位なら障害は反対側に出るのは理解しています。個人的には、交差部が例えば出血などで障害されたらその部位以下は「全滅」状態となり、ただの片マヒまたは四肢マヒになると思うのですが・・・。」という内容です。 またお手すきの時にでも教えて下さい。