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どうして「皆と一緒がいい」の?

「皆と同じがいい」「孤立したくない」などというように、 日本人の中には、他人と違う自分を否定したがる傾向にある気がします。 このように、他人の目を意識しすぎてしまうがあまりに、 自分の個性や考え方を殺してしまうのは残念なことです。 (かくゆう私も「人と同じが安心できる」タイプなのですが) さて、そもそもこのような傾向が なぜ、日本人に多いのでしょうか? よく外国人から指摘される部分だと思うのですが、 イマイチ説明できません。 日本の風土や歴史、民族に関係づけてお答えいただけませんか? (帰国子女からは、このような日本人特有のものの考え方は うかがえないように思うので)

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  • cse_ri2
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回答No.3

No 1,2の方の回答でほとんど全て言い尽くしていますが、個人的な見解を交えながら要約します。 欧米社会では衰退したとはいえ、社会や文化の根っこにキリスト教があるということです。 キリスト教の神というのは絶対者ですから、多少大げさな言い方ですが、絶対者と契約を結んだ私個人にも絶対的価値があるという考えを、持ちやすくなります。 つまり、一人の人間として自立するには、隣近所との関係改善よりも神への信仰を深める方が重要なのです。(キルケゴールの本を読めば、こういう考え方に対する哲学的説明がきちんとされているはずです) そういう個人が集まって形成した社会では、個人の主張というのは自然と強まるはずです。 現在の欧米社会はだいぶ世俗化しているとはいえ、個を重視するという点では今も昔とそれ程変化はないと思われます。 次に日本ですが、日本には一神教の信仰はほとんど広まっていません。 クリスチャンの数は全人口の数パーセント程度かと思います。 ずばり言ってしまうと、日本では世間が神の代わりをしています。 神を信じない日本人は、個人に絶対的な価値が存在しないため、価値のよりどころを求めて、自然と自分を世間に合わせざるを得なくなるのです。

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