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韓国・台湾のプロ野球の実力

アジアシリーズは日本ハムが優勝しました、おめでとうございます。 日本ハムは台湾のチームと二度戦って、常に1点差の緊迫した内容だったみたいですが、現状では韓国よりも台湾の方がレベルは上なんでしょうか? もちろんその時のチームの状態などによって一概には言えないでしょうが、少なくとも中国はレベルが違うように素人にも感じられますが、日本・韓国・台湾の三カ国に関してはかなり拮抗しているように思います。 現状での日本・韓国・台湾の三カ国のプロ野球の実力差は実際どうなんですか? 本来の実力では日本が上でも、短期決戦においてはどこが勝つか解らない程度の実力差なのでしょうか?

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  • Umada
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回答No.3

韓国・台湾両国のプロ野球を、年に二、三試合くらいずつ観に行っている者です。 実力については「日本、韓国、台湾の序列になるだろうが、レベルの差は縮まりつつある」という結論に落ち着きそうです。以下、私が現地などで感じたことを書き並べてみたいと思います。 ●歴史 韓国プロ野球は1982年にスタートしましたが、そのときの日本とのレベル差は歴然としていました。日本では既に下り坂であった白仁天や張明夫(福士明夫)が、韓国ではいきなり4割や30勝という驚異的な成績を残したことからでも明らかです。また当時韓国野球を視察した王貞治が「ひたすら、打者の苦手コース・球種にばかり配球している」(=投球の組み立てというものまで考えていない)とコメントしていたのが記憶に残っています。 しかし四半世紀が経つ中、宣銅烈や李承[火華]が日本で大活躍し、トップクラスの選手の実力に日韓で差がないことを証明するまでに至ったのはご存じの通りです。 台湾プロ野球(中華職棒聯盟, CPBL)は1990年スタートです。ところがその後に台湾大聯盟(TML)が別個に発足、選手の引き抜きを発端に両聯盟が対立しプロ野球の発展に水を差してしまいました。この間、最大で11球団が乱立してプレーのレベルが下がり観客動員も落ち込みました。 最終的には2003年、TMLが立ち行かなくなって両機構が統一し球団数も6に絞られました。これにより試合が締まって面白くなり観客数も回復傾向にあります。遅まきながら今年からは2軍戦も行われるようになり、今後は若手選手が着実にレベルアップしてくるでしょう。 ●選手の層 上で述べたようにトップクラスの選手の実力は日韓台で互角だと思いますが、それに続く選手の実力に差があるので、短期戦で勝つことはあっても長期戦ではどうしても地力の差が顕れるでしょう。 韓国と台湾の間にもまた差があります。例えば今回のアジアシリーズ、三星は☆英洙(32試合8勝9敗、今年は不調)、La newは蔡英峰(26試合11勝5敗)と先発を一人ずつ故障で欠いての参戦でした。しかし三星が決勝向けにHarikkala(23試合12勝7敗)を温存していたのに対し、La newは駒を使い切って決勝には中継ぎの許文雄(32試合2勝4敗)を立てざるを得ませんでした。許文雄は期待以上の好投を見せ白熱の決勝戦となりましたが、長期戦ではやはり枚数が足りなくなってきます。(許文雄を先発に回すと今度は中継ぎが薄くなる) ☆・・「衣」の間に「非」を挟む もちろんこれには韓台両国の日程編成が関係しています。韓国は日本と同じ週6試合制ですが、台湾は週4試合制(2006シーズン)です。従って普段の台湾は先発が1枚少なくても回るわけです。また上で「台湾でも今年から2軍戦が行われるようになった」と書きましたが、1軍選手を除いた残りで1チームを組めない球団もあり(2軍だけ他球団と合同チーム)、そのことからも層の薄さが窺えます。 参考までに韓国の2軍は各チームにあります。これに警察、尚武の2チームを加えた10チームが、北部リーグ(6チーム)と南部リーグ(4チーム)に分かれて試合をしています。 ●リーグ間移籍選手の活躍度 日韓、あるいは日台の2つのリーグに所属した選手は少なからず存在しますが、それぞれのリーグでの活躍度合いをざっと分類してみました。 (A) 韓国/台湾で活躍していた選手が、日本に来ても大活躍~そこそこ活躍 宣銅烈、李承[火華]、李鍾範、Woods、許銘傑、張誌家、亞力士(西武Cabrera)など (B) 韓国/台湾で活躍していた選手が、日本に来たらいま一つ実力を発揮できず 鄭[王民]台、鄭[王民]哲、Brumbaugh、陳文寶、林英傑、世介勇(阪神Morel、現La new 魔鋭)など・・・林英傑には来年以降の奮起期待 (C) 日本で解雇された選手が、韓国/台湾に渡ったら活躍 塩谷和彦、Randel、渡辺久信、中入伸(*1)、横田久則、雷鵬(広島Rayborn)など・・・塩谷は故障で惜しくも解雇 (D) 日本で解雇され、韓国/台湾で再起を期したが結局活躍できず (多数・・・選手名は敢えて挙げず) これに対し「韓国/台湾で解雇されたが、日本に来たら大化け」という選手は寡聞にして心当たりがありません。全体的なレベルで見れば、現時点ではまだ日韓・日台の間には差があると考えます。 ●「球際」の微妙な差 韓国・台湾ともプロですから一通りのプレーは無難にこなします。しかし際どい球を処理できるかどうか、いわゆる「球際」の対応に日本との微妙なレベル差を感じます。難しいゴロが飛んできた、野手からの送球がそれた、走者と交錯したといったときにポロポロこぼすケースを韓国や台湾ではしばしば見ます。 日本の1軍の試合ではたいてい難なく捌かれますから、そのあたりにまだ差を感じます。(日本でも2軍の試合だと結構ポロポロやりますが) 韓国で一度、送球がベンチに飛び込んで走者が安全進塁権を得るのを見たこともあります。ルールとしては知っていましたがまさかプロで見るとは思いませんでした。 中国についてもちょっと触れておきたいと思います。アジアカップの公式ページ[1]の「ニュース」の項で、8月末から9月初めにかけて中国代表チームが日本の2軍チームと練習試合をしたことが触れられています。だいたい1つ勝って2つ負けくらいのペースだったようです。全く歯が立たないわけではないですが実力差はまだあるでしょう。 全体で言えば個人的には 日本>韓国>台湾>>日本(2軍)>>>中国 くらいだと思っています。 このほか揚げ足取りになってしまい恐縮ですが、二つほど補足をさせてください。 嘉義農林高の所在地は高雄市でなく嘉義市だと思います[2]。Jim Lefebvreの日本での在籍球団は太平洋クラブでなくロッテです。 [1] http://asia.npb.or.jp/ [2] http://travel.chiayi.gov.tw/jp/map/d_9.php *1 「込」は国字のため、台湾では「入」で代用された。

mn214
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 韓国や台湾の野球に関して非常にお詳しいので驚きました。 現在の日・韓・台・中のおよその実力が解りました。 実力差があっても短期決戦であれば日本は力が抜けないようですね。

その他の回答 (2)

  • IXTYS
  • ベストアンサー率30% (965/3197)
回答No.2

両国とも戦前の全国中等学校野球に出場しています。 その中では台湾の嘉義農林(高雄市)は準優勝したりと強豪でした。 呉昌征(巨人・阪神)や大下弘(明治大学・東映・西鉄)が有名です。 しかし、プロ化は韓国(1982年)、台湾(1990年)と日本の1934年に比べると大きく遅れています。 実力は五分五分でしょう。  台湾は好投手が多く出ています。 郭源治(中日)、郭泰源(西武)、王健民(ヤンキース)と右の正統派の速球投手です。 韓国では何と言っても朴賛浩がパイオニアです。 長年、ドジャースのエースとして活躍しました。 打者では崔熙渉、李承ヨップ(巨人)が有名です。 

mn214
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 韓国も台湾も強いようですね。

noname#33272
noname#33272
回答No.1

年間の試合数が台湾は100試合とか、中国は7月でシーズンが終了し、残りは対外試合をするなど、シーズン中の試合数はまだ日本の方が多いようです。日本ハムもセギノール、新庄を欠くなどの戦力ダウンはありましたし、台湾の日本戦の投手は外国人であるなど、日本に標準を当てた戦いをしている部分は感じました。中国も台湾、韓国に対してはコールド負けでしたが、日本に対しても1-6とコールドゲームではなかった。韓国はWBCで日本を2度破っていましたし、今までも日本は負けている試合は結構ありますから強敵ですが、正直台湾や中国はかなり日本に近づいてきた感じはします。 台湾は1990年にプロ化したものの、リーグどおしの対立や野球賭博などあり、低迷した時期もありましたが、今はリーグも統一されています。そういう意味では、台湾は今後も安定した野球ができる環境が続くのか多少心配ですが、どちらかというと日本の野球を取り入れて細かいプレーの強化を図っているようです。きのうの決勝戦は木元のサードゴロをエラーしたことが失点のきっかけでしたが、それ以外は非常に拮抗した試合でしたし、決してあなどれないチームだと思いました。今回は日本は優勝しましたが、もう勝って当然という気持ちで臨める状態ではないのでしょうか。少なくとも台湾、韓国はかなり実力差は縮まっていると思います。また、中国も監督のラフィーバーが30年くらい前に日本の太平洋クラブライオンズで活躍した名選手ですが、中国に対しては日本は軽くコールド勝ちすると思いきや、それほど点は取れなかった。北京オリンピックを目標にチーム強化していますが、これからもっと実力は上がってくると思います。 http://k-hotaru.raindrop.jp/taihoh/worldcup/bokyu.html

mn214
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 やはり韓国・台湾の実力は侮れないようですね。

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