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この映画をどこかで見ることが出来ますか?
他の方の「本当に感動した映画は?」という質問に回答して、是非又見たくなった映画です。 40年程前の韓国映画で、日本では東映が「愛は国境を越えて」という題名で、日本語版を配給しました。 第二次大戦後韓国に住んで、多くの孤児を立派に育て上げた日本女性「望月カズ」を描いた映画です。 ネットで検索しても、この映画についての記述はいくつもありますが、実際に見るとなると、ビデオやDVDは無いようです。 どこかのシネマ・ライブラリーのようなところにきっと有ると思いますが、どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えてください。
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こんにちは。 少し長くなりますがこの際に韓国映画の普及活動に付いても触れておきます。結論としてはこの作品のプリントは日本には存在しないだろうと思います。ただしこれは確定的な回答ではありませんので、最後に紹介するところに問い合わせをしてみてください。 尚、この映画の上映権を買った東映は元からプリントの保存に熱心な会社ではありませんでした。しかもこの時代は文化的な意味での保存の概念もかなり薄かった時代です。残念ながら疾うに廃棄処分になっているだろうと推測します(東宝東和は「川喜多記念映画文化財団」との関連があるため、自社使用済みプリントの保存に熱心でした)。 韓国映画の商業上映は20年ほど前にようやく手が付けられ、特にこの10年の間に非常に盛んになりました。ですがそれ以前はほとんど無いに等しい状況が長い間続いていました。ここで「韓国」と年代を区切って検索すると、1950年以降80年までの31年間で僅かに3本です。 http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?identifier=hkine この逆は韓国側の政策のために同期間にゼロだったはずですから、これでも増しといえばましです。いずれにしても如何に近くて遠い国だったかが判ります。 それはともかく今日の韓国映画輸入の流れはその韓国政府の文化担当大臣以下の努力によって作られたものです。具体的にそれを実行したのが外務省の文化部に相当する「韓国文化院」です。ここが自前の施設での上映や、都内等にある文化交流に重きを置く上映団体などにフィルムを廉価で貸し出して、売込みを図って来ました。 文化院が後援している関連団体による上映会は今でも定例で催されています。ただ、私は文化院が直接上映に関わっていた時期よりのちのことは知りません。やはり「韓国」を含む団体もしくは会場で行われているはずですが、今回簡単に調べた限りでは判りませんでした。 ともあれ、文化院が上映してきた作品の一覧はこちらで検索することができます。http://www.koreaculture.jp/index.htm リストを見ると、映画会社や日本の団体によって公開された作品の大部分も保存されているようです。 お尋ねの作品の監督は「金基真」とあります。文化院の検索は困ったことに漢字では行えません。いっそのこと映画データ・ベースがハングルで併記してくれていればですのですが、これはどこのものにもありません。仕方が無いので別のデータ・ベース http://www.allcinema.net/prog/index2.php で音読みを調べると「キム・ギドク」になるようです(この名前なら最近も聞いた覚えがあり、どうやら同一人物らしいです)。これでようやく文化院の検索が行えるわけですが、結果は監督作品が一つ該当するのみです。 韓国国内の映画データ・ベースもかなり前に見たことがあるのですが、私にはハングルが解らないので使えません。一応ここにデータ・ベースへのリンクがあるので貼っておきます。 http://homepage3.nifty.com/South_Korea/site_j/links.html ということで冒頭に戻ります。実際のところを知りたい場合には韓国文化院に問い合わせるのが一番確実です。 もう一つ、これを書いているうちに思い出したことがあります。ある上映会での講演で、「この当時の社会状況や、映画会社の資力の乏しさから消長も激しく、既に残っていない作品も少なくない」、このようなことを聞いた気がします。 この辺も含めて訊ねて、存在するなら、日本での再上映を強く希望すると、或いはいずれ文化院がなんとかしてくれることがあるかもしれません。
お礼
とても「一般人」とは思えない、詳細な回答有難うございます。 単純に東映に問い合わせても無理ということですね。 この映画の再上映が難しいとしても、歴史として厳然と望月カズの偉業は残っているわけで、日韓関係修復の為にも、望月カズに関する映画の再製作(出来れば日韓合作で)望みたいと思います。