不幸な画家が出てくる童話 (長文です)
小さい頃、少年少女文学全集で読んだ話だと思いますが、タイトルが思い出せません。
色々検索もしましたが、どうしても判りませんでした。
この話をご存知の方がいらっしゃったら、教えていただきたいです。
貧乏な画家が、何かのきっかけで小金を得、それを元手に貴族を相手にする画家になるという冒頭です。
画家はモデルである貴族の娘をありのままに描こうとしますが、娘の親は気に入ってくれません。
娘の美しいとは言えない吹き出物やなにかを、肖像画に残したくなかったようです。
画家は自室に戻り、描きかけの女神の絵に、貴族の娘の肖像画に描けなかったディテールを描き込みます。
すると、それを目に留めた貴族の親は、『これは素晴らしい、うち娘の肖像画だ』とその絵を高く買いました。
画家はそれ以来、英雄や女神をモチーフとした絵に、肖像画のモデルとなる人物のディテールを描き加えて行くようになります。
貴族たちに、その絵は高く売れました。
そうして、名声も財産も得た画家は、若く貧乏だった頃にできなかった、好きな絵を思いのままに描く、という事をしようと思い立ちます。
(描こうとしたのは天使の絵だったと思います)
しかし、絵を描こうとした画家は、愕然とします。
今まで数多く描いてきたような、ありきたりな表現方法でしか描けなくなっていたのです。
自分の描きたかった物はなんだったのか、見失ってしまったと感じた画家は、筆を折ります。(命を絶った、だったのかも)
こういった、わりと救いようの無い童話なのですが、なにぶん10年以上前に読んだものなので色々と違っているかも知れません。
もしこれに似た話をご存知でしたら、ぜひ教えてください。
どうぞよろしくお願いします。
#長文にお付き合いありがとうございました。