理学療法士です。
反射には様々な種類がありますが、大きく分けると成長していく過程で消失していく原始反射、成長していく過程で必要となる反応の2つです。
脳性麻痺など何らかのハンディキャップを負っている場合、通常出るべき反応が消失しなくてはならない原始反射に邪魔されてしまいます。
今お子さんの発達レベルがどのくらいなのかわかりません。
寝返りはできますか?
はいはいやお座り、歩行はどうでしょうか?
その運動機能の発達過程でも今必要となる反応が違うと思います。
簡単にできる刺激として私が治療で使うのはフィットネス用の大きなボールです(5~60cmくらいのもの)。
バランス訓練に用います。
通常人間は姿勢がゆがめられると空間において頭を正常な位置に保とうとする反応がおこります。
ボールの上に座らせてゆっくり左右に傾け、しばらく傾けたほうに止めておくと頭をまっすぐの位置に戻そうとします。
これが立ち直り反応です、これは空間において姿勢を保つためには重要となる反応です。
楽しく遊びの中で反応を引き出してあげてください。
訓練日が週1ということであせりがあるように感じますが、小児の治療は「遊びの中で楽しく」が基本だと思います。
治療の際低年齢のお子さんの場合子供が興味を引くおもちゃなどで遊んでもらいながら座る練習をしたりします。
治療者はたたみや床にお子さんを座らせて遊んでもらいます。
お座りができない場合はお子さんの後ろから骨盤を支えるように座って座る姿勢を安定させてあげます。
日常の生活の中でどんなことができないのか、どう工夫すればできるのかを探します。
子供さんのできない動きをまねて見てください。
そしてお母さんの動きと比べたときに邪魔になる筋肉の緊張や体の動きを見つけ出してください。
そうすればできるようになる方法を見つけることが可能だと思います。
小児の治療時に常々思うことは子供は可能性を秘めています。
大人の脳障害と違い子供はこれから体の動かし方を学んで成長していきます。
多くの刺激を与え様々な可能性を秘めた宝物を磨いてあげてくださいね。
お礼
息子の発達レベルですが、寝返りはできます。 座らせてやれば椅子になら20~30分くらい、床だと数分座っています。自分からは座れません。 移動はズリバイで時々ハイハイが出るようになってきました。 最近腕の力でつかまり立ちをするようになってきたのですが、足がつっぱってうまくいきません。 足の位置と姿勢を直してやると嬉しそうにしばらく立っています。 フィットネスボールは月に1度の理学療法でつかっていました。 筋力アップのためだけのものではなかったのですね。自宅でもやってみます。 仰るとおり「遊びの中で楽しくが基本」とはわかっているのですが、それがじれったくも感じられあせっておりました。 スポーツトレーナーのような処置をした方がよいのでは?などと素人考えも浮かび、専門家の方の意見はありがたいです。 それで図々しくもまた質問なのですが、今緊張をほぐすためにマッサージをやってあげているのですが、ベビーマッサージの延長で適当なのです。 もしわかりやすい文献やサイトなどご存じでしたら教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。