こんにちは。
鉄道会社で乗務員をしております。
横揺れの要因として考えられるのは、
● 傾きなどのレールのズレや、レールの摩耗。
設計値プラスマイナス数ミリと誤差が設定してあります。
誤差が許容範囲ギリギリになって、初めて修復ではなく、ある程度ですぐ修復に入るので、安全上は大丈夫です。
修正の直前の箇所と、修正してすぐの箇所では、誤差値が違うので揺れの違いが出ます。
● 車両のどの辺りに乗ったかで、揺れは異なります
車端ほど(ドアに近い程)、揺れは大きいです。
また、列車の最後尾は、対向列車の風圧や引っ張られる環境ゆえに特に揺れが大きいものです。
● 在来線と比べると、揺れは元々大きいものだったりします。
● 新幹線の信号保安設備はATCと呼ばれるものです。
運転席に速度が表示され、その速度を超えると自動でブレーキが掛かるというモノです。
常に列車速度を監視しています。
なお、遅れているから→ATC信号の速度が上げる
・・・・といった事は、システム上有り得ません。
ATCは最も速度超過の出来ないシステムです。
乗務員の都合で、速度を変えられるようなものではありません。
JR東海で、ATC受信機が不良が有り、線路が270キロの信号を送り、運転台には速度270キロの指示が出ていたのに、受信機から車両の指示が不良だった為に、時速280キロまでスピードが出てしまい新聞記事になってしまった事例はありますが、速度につきましては適切だったと推察されます。
● 車種にもよる
新幹線の技術は日進月歩であり、フォーミュラーカーの様な世界です。
「最初の『のぞみ』」
「初めて時速300キロ運転」
・・・・といった車種は、もちろん旅客を乗せての安全性や快適性を考慮してデビューをさせています。
しかし、その「初めての○○」を実現する為に、今までの車種より元々、
揺れが大きい、
車両の天井が狭く、窮屈感が有る。
・・・・といったケースがあります。
ギリギリの設計だからというより、後継車種がその分進化した技術取り入れている為に、そう映ってしまったというのが本当のトコロなのですが。
300系や500系のように、「初めて」や「最初の・・・・」がつく車種は、揺れが大きい傾向があり、そのフィードバックが、700系や、この度登場するN700系に反映されているのです。
安全上の問題は無いかと思います。
時刻表にも車種が書いてあるケースもあるので、時刻表も参考になさってみてください。