よく「営業トークとは仕事の話は一割、あとの九割は雑談」と言われますが、この九割の部分こそ、その人の「人となり」が表れてしまう大切な部分です。
専門的な知識や経験、雑学や新聞ネタなどデイリーなことをよく知っていて、そしてそれらについての考え方や判断力といったものも確か、こうしたものが相手に伝わる絶好のチャンスというわけです。
もちろんいろいろなことをよく知っていなくてはなりません。これが基礎中の基礎ですから。
昨夜のナイターではどこが勝ったのか、負けた側のどこが悪かったのか、女子バレーの結果はどうなったか、なぜ負けたのか、女子ソフトボールの方はどうか、日本のサッカーは今どんなレベルにあるのか、夏目漱石の文学の特長は、モネの絵といえばなにが有名か、日本の画壇といえば誰が有名か、若い娘たちのキャミルックをどう思うか、シュレッダー事故の責任は誰にあるのか、皇室典範をどう思うか、なぜ飲酒運転が後を絶たないのか・・・・。
こうしたことを日々のニュースから話題として仕入れたり、自分で絵や文学に親しんだりして、沢山アタマに入れていれば自然人にウンチクを話したくなるものです。そんな状態になったら疲れるなどということはないはずです。
ことに文学や絵画、音楽などは社会人になる前に趣味を持ち基本的なことを知っておかないと、忙しい毎日を過ごす現役となってしまってはなかなか思うように知識を蓄えるのは難しいものです。でも今となってはしかたがありません。これからでも素養を磨いて下さい。
こうしたことは努力といった義務感ではなかなかアタマに入っていきません。まずいろいろ知識を溜め込んで人に話す・・・ということに意欲を持ち、上手く話せた時には喜びを感じられるようになって下さい。それにはやはり、いろいろ知っているということに尽きます。
また、相手の話をよく聞く・・・これが大切だともよく言われます。しかし、ただ聞くだけでは相手もゲンナリしてしまいます。多少の知識があってはじめて、いいタイミングでいい相づちを打てるし、こちらからもなにか持ち出すことで話も広がります。この持ち出すもの、これが知識です。
なにしろ「知って」いなくては話も続きませんし、相手もつまらなくなりますし、こちらもそれで疲れてしまいます。
逆に話が弾めば、もうそれだけで信頼を得ることなんかは簡単なことになります。
すべてはいろいろなことを知ること、みんなそうやって一人前の営業マンに育っていくのですから。
お礼
喜びを感じることが何よりも大事という ご回答ですね! はやく1人前になれるよう頑張ります。 ありがとうございました