宗教絡みで捉えると、ややこしくなるだけです。
単純な話は下のとおりです。
1、第二次世界大戦の前にヨーロッパ全域にユダヤ人がたくさん住んでいました。
一次大戦後の”民族自決主義”の名の下にヨーロッパのそれぞれの民族はそれぞれの国家を持ちましたが、
ユダヤ民族は国家を持てず、たくさんの国々に散らばって住んでいました。
そして、各国々で程度の差はあれ、少数派ゆえ、嫌われ、迫害されていました。
そんな中で”民族の伝説のふるさとイスラエルに帰ろう”というシオニズム運動が発生しました。
2、一方、パレスチナの地には今のパレスチナ難民の皆さんが長年住んでいました。
英国の植民地となっていましたが、大した資源も産物も無く、貧しくも平和に暮らしていました。
3、迫害やシオニズム運動の影響もあって、ヨーロッパからパレスチナに移住するユダヤ人が増えてきました。
パレスチナ人から土地を買って住み着き出したのです。
4、第二次世界大戦が始まり、ユダヤ人の大富豪たちは英国に協力しました。
見返りに、戦後に、ユダヤ人国家の建国を約束させました。
英国人にとって辺鄙な中東の土地など、どうでも良かったのです。
また欧米のマスメディアに影響力のあったユダヤ人は、
ナチスドイツによるユダヤ人迫害を数倍、数十倍に誇張することにより、
世界的な同情を引くことに成功しました。
(実は”アウシュビッツ”や”アンネの日記”の話はかなり怪しい)
5、大戦終結後、ユダヤ人は”イスラエル建国”を宣言します。
欧米諸国は賛成しました。米国ではユダヤ人資本の力が強かったし、
英国はユダヤに借りがある。
他のヨーロッパ諸国は”厄介払い”が出来ると考えたのです。
アラブ諸国はパレスチナ人の味方をして、これに反対しましたが、当時は力がとても弱かった。
それでもパレスチナ人を救うために戦いますが、
第1次~4次の中東戦争はアラブ側の負けに終わってしまいました。
そんな過程のなかで、古くからパレスチナに住んでいた人たちは迫害され、貧しい生活を強いられています。
”話し合い”が通用しないので武力に訴える人が増えてしまうのは自然の流れです。
パレスチナ人は”自分の土地を取り戻し、安全で自由に生活したい。”
イスラエル人は”ココを追い出されたら行く場所が無い。”
と考え、必死になって戦争をやっているのです。