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植物がテーマ、もしくは小道具、モチーフの小説を読みたいです!
外資系で猛烈な勢いで働いて、今は疲れ果て、休職しています。 今の友達は、庭で育てている植物です。 花や植物で感動する、もしくはおもしろい、ミステリーでも何でも、これはといった小説ってありますか? ぜひ、教えてください。
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少々タメライつつ回答します。 ご質問に対して、ずどーんとストライク、という自信が今ひとつ…… でも、モチーフでもいいんですよね? 「水の中の何か」(シャーロット・マクラウド) ユーモア・ミステリ。主人公のシャンディ教授が、ルピナスの専門家のおばあさんを訪ねるところから話が始まります。ルピナスの(空想的)描写がとてもいい。 「オオブタクサの呪い」(シャーロット・マクラウド) 異常繁殖した(空想的)オオブタクサの駆除を話しあうため渡英したシャンディ教授とその友人たち。いつのまにか時を越えて、魔法の世界へ…… オオブタクサがどんな役割を果たしているのかというと、微妙なところなのですが(^_^;)(美しくもないし。大事といえば大事だが……)、一応植物ということで。 これはシリーズ物のうちの二冊なのですが、これだけ突然読んでも、楽しめると思います。シャンディ教授は園芸学が専門で、シーンとしてはさほど多くはありませんが、たまに「レンガ色のペチュニア」など、魅力的な植物が出てきます。 「冬のオペラ」(北村薫) ミステリ連作短編3つ。2つ目の「蘭と韋駄天」は蘭を巡る話です。でもそれより表題作「冬のオペラ」の、とある植物の方に強い印象を受けます。きれいで切ない話です。 「秋の花」(北村薫) 「円紫さんと私シリーズ」の3作目。これは主人公の成長物語にもなっているので、出来れば1作目の「空飛ぶ馬」から読んだ方はいいかと。これもきれいで切ない話。モチーフは秋海棠。 「覆面作家の夢の家」(北村薫) 「覆面作家シリーズ」3作目・最終巻。すみません、シリーズ物多くて(^_^;)。キンレンカがニクイ使われ方をしています。日常のユーモア・ミステリ。 「西の魔女が死んだ」(梨木香歩) 中学生の女の子と、その祖母である「魔女」の話。泣いてしまいます。ギンリョウソウの使い方が印象的。 さて、ご質問は小説とのことでしたが……以下はぶつぶつ独り言。 小説じゃないけれど、ちょっといいかなと思うものがありますよー。 「花束のように抱かれてみたく」(俵万智・稲越功一) 短歌とエッセイ・写真によって構成されたきれいな本。写真がいいんですわ。短歌もエッセイも、ピンポイントにその花についてで、「ひたれる」感じですね~。 「花日記」(白洲正子) 写真豊富。随筆家の白洲正子が好きなので……。基本的に能・骨董を柱に物事を語った人で、花を生ける器という方向で花とつながります。白洲正子の随筆は、静かですがなかなかお転婆で、しかし背筋が伸びているような印象です。他に川瀬敏郎とのセッション「花と器」なども。 「タンポポ・ハウスが出来るまで」(藤森照信) 上記の本とは全く趣が違う、「家の壁にタンポポを植えよう!」という趣旨の本。……実際そういう家、建てちゃうんですけどね(^_^;)。藤森さんは建築家なので。オモシロいです。 「花こそわが命」(三岸節子) 画家の自選画集。エッセイつき。この人の描く花は、力強くて好きなんです。写実ではないので、好みはあるでしょうが。 万葉集、古今集などの和歌、俳句などにも花はずいぶん出てきますよねー。基本的にはそれほど読みにくいものではありませんし、気が向いたらお薦めです。 西行「山家集」、与謝野晶子なども花の多い歌人です。 未読ですが、 「花のうた紀行」(馬場あき子) なんてのもあります。 写真集だと眺めて終わりで物足りない、などと言う場合、花の写真の撮り方の本なんてどうでしょう? 図書館などにいけば数多くありますが、なかなか写真がきれいですよ。(さほどでもないものもある(^_^;)) あれがきれいだったなあ……という本があるのですが、タイトル失念(^_^;)。 たしかこれだったかなあ? 「桜を撮る―竹内敏信・風景写真講座」(竹内 敏信) 写真も上手になって一石二鳥♪ 以上、長々とどうもすみません。ではこんなところで失礼致します。
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- tachan28goo
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チェコの作家カレル・チャペック著の『園芸家12ヶ月』(中公文庫)。 園芸は全くやらない(そもそも庭がない・・)私だけれども、チャペックのこの冊子(園芸入門書なのか、エッセイなのか、はたまた小説なのかわからないが、そんなことはどうでもいいことだ)は何度も読み返してしまうほど面白い。お庭のある質問者さんならもっと楽しめると思うのだけれど。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/412202563X/249-0072293-2329919?v=glance&n=465392 連城三紀彦著『戻り川心中』(講談社文庫)。 藤、桔梗、桐、白蓮、菖蒲、それそれの花をモチーフにした5編の花にまつわる珠玉の連作短編ミステリー集です。特に表題作では自作の短歌が小説の世界を妖しく生き生きとしたものにしています。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061830635/249-0072293-2329919?v=glance&n=465392
お礼
ありがとうございました。 「園芸家12ヶ月」というタイトルにひかれます。 連城三紀彦さん、花をモチーフで書いてらしたんですね。 楽しみに読んでみます。
よしもとばななさんの小説にもけっこう植物が登場します。 吉本ばなな名義の頃のですが、 『虹』 『不倫と南米』 『ハネムーン』 など。
お礼
ありがとうございました。 吉本ばななさんを忘れていました。 ご紹介頂いた3冊の本は、まだ読んでいないので休職中に読もうと思います。
ポール・シュライマンさんの「種をまく人」をお勧めします。 スラムに出現した野菜畑がすさんでいる人々の心を癒していく物語です。 複数の視点から短い物語が進んで行き、絡み合う、読みやすい本だと思います。 この本を読んでchama47さんの心が癒されるますように。
お礼
なんだかタイトルにとてもひかれます。 野菜畑が心を癒していくなんて、なんだか、すごう読みたくなりました。 ありがとうございました。
- Trick--o--
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新井素子 「グリーン・レクイエム」 「緑幻想 グリーンレクイエムII」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0 植物と感応する能力をもつヒロインが登場します。
お礼
忘れていたのですが、ずっとグリーン・レクイエム読みたいと思っていたのです。 読んでみます。 ありがとうございました。
- tamausagi
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植物がモチーフになっている作品を紹介します。 柄刀 一(つかとう・はじめ)『シクラメンと、見えない密室 魔女の花だより』 実業之日本社(2003年刊) 連作短編ミステリです。 たくさんの花に囲まれた喫茶店のミステリアスな店主と娘が、お客さんが持ち込んだ謎を解いていきます。 森福 都 『長安牡丹花異聞』 文藝春秋(1997年、2005年刊) こちらは中国時代物の短編集。 表題作が、夜に輝く牡丹を生み出した利発な少年と宦官の駆け引きを描いています。 上記作品はぱっと思いついたものですが、感動や癒しというにはちょっと違うかな。 疲れている人にはこちらのほうがいいかも。 梨木 香歩 『からくりからくさ』 新潮社(1999年、2002年刊) この人の作品は独特のテンポで、話も起伏があまりないのですがハマる人はハマるようです。 草花に囲まれた家に住む4人の女性。糸を染め、機を織り、静かに静かに暮らしていきます。 この作品に出てくる「りかさん」という人形についての話も実は児童書で(後に一般書として文庫でも)出ています。 あなたのテンポにあうものがみつかるとよいですね。
お礼
どれもめちゃくちゃおもしろそうです。 梨木香歩さんは別の本を読んだことがあります。 確かぬかどこの不思議な話。 大きな起伏はないのですが、不思議と小説の世界に引き込まれました。 ありがとうございました。
お礼
すごい! こんなに読んでいらっしゃるなんて。 どれも読んでみたくなりました。 いえ、全部読んじゃいます。 ありがとうございました。