化粧品会社が開発部門にどういう人材を求めているかの会社研究や業界研究はしていますか。大学院の進学は、化粧品会社が求めている人材へステップアップするための手段として考えて探したほうがよいです。
なので、まずは化粧品会社に在籍するか進んだかしたOB/OG訪問なり、化粧品会社への礼を尽くしての直接訪問なりして、化粧品会社の開発部門の求める人材像を把握しましょう。その後、あなたの条件にあって、向こうの都合も良い、修士レベルで研究できる場所を選べばいいです。
大学院に進むということは、ステップアップへの手段として進路を決め、かつ、専門も自分で選ぶということです。化粧品会社に適さない専門を大学院で選んで、化粧品会社の門戸をたたいても、専門違いだと門前払いを食らう可能性が増えます。なので、化粧品会社で化粧品開発に携われる人材としてふさわしい修士卒になれる大学院に進むとよいでしょう。
なお、化粧品開発の定義にもよりますけど、成分段階からの開発のほか、いわゆる商品開発として需要の予測や市場の掘り起こしなど、どういう商品が望まれているかを把握して対応するあらたな商品像を定義する仕事もあると思います。こういう場合だと、数理的分析を重視する経営学関係の分野や、心理学の測定の分野など、いわゆる文科系の大学院でもいいかもしれません。
なお、大学院に進んでからの就職活動は、「なんで学部のときに就職活動しなかったのか」とか聞かれますし、修士2年で修了後就職するのであれば、修士1年目の夏から広義の就職活動が始まります。となると、現実問題として、修士論文に足る研究はそれなりに前倒ししなければなりませんし、入学する前から大学院の指導教員とコンタクトを取って、先行研究の整理や研究方法の把握など、差しさわりのない範囲で入学前から研究の基盤を整えておかないと間に合わなくもなります。
それらを考えると、No.4の方のコメントにあります大学院進学の準備の遅れに加えて、修士終了後を見据えた就職活動としてもちょっと遅い可能性があります。もちろん質問文に記述されていないだけで、こちらが勝手にその印象を持ってしまったという可能性は充分考えられますが。ただ、悩むだけでは時間が過ぎるだけなので、化粧品会社へのOB/OG訪問なり、候補に挙がる大学院の研究室への訪問なり、人に会って相談をしたり資料をもらって眺めたりしたうえで「選ぶ」ことを考えたほうがよろしいと思います。
こういうところで質問をされるのであれば、クリティカルな個人情報は守るにせよ、身のある回答が寄せられやすい具体的な手持ちの情報の提示くらいは行ったほうが、無駄な時間をすごさなくてもよいのではないかとも思います。
せっかく夢・目標があるのであれば、ぜひそれを実現させてください。