こんにちは。
私は以前に東京の芝浦と場(東京都中央卸売市場食肉市場)を見学させてもらったことがあります。印象では、かなり機械化されているなという印象をうけました。
資料によると、芝浦と場では年間に約88,000頭の牛と290,000頭の豚が処理されている(平成10年)のだそうです。
一列に並んだ牛の眉間を、ノッキングペン(弾でなく、金属棒が少し出る)と呼ばれるピストル状の器具で打つと瞬間的に牛は倒れます。同時にシャックルといって足に鎖をかけて吊り上げながら放血させます(肉の鮮度と旨みのためには、血をいかに早く適確に抜くかが重要なのだそうです)。
それ以降、吊られた牛はレーンに沿ってゆっくりと移動していきます。それぞれの持ち場にいる職員が、分業制で以下のような処理を順に施していきます。
頭切り→前肢切除→後ろ足切除→臀部剥皮→恥骨割り→頭落とし・舌割り→腹部・わき腹剥皮→胸骨剥皮→ハイドプーラー→前処理・仕上げ→ハイドストリッパー→胸割り→内臓摘出→背割り→荒水洗い→枝肉掛け換え
内部はさながらオートメーション化された工場のようでしたが、職員たちがさながら熟練した職人のように猛スピードで適確に器具を操っている様が強く印象に残っています。また、全く無駄なく1頭の牛のほとんど全ての部分が仕分けされることも印象的でした。
簡単に機械化できそうな気が、ということですが、私の印象では既にできる限りの機械化はなされているように思いました。何と言っても相手が規格品ではない生き物ですし、大きさや重さ、形、皮の厚さ、すべてが微妙に異なるわけですから、完全に脱人間化するのはやはり困難なのでしょうね。
お礼
なるほど。よくわかりました。確か、沖縄のその話も「器物破損」とか「営業の届けでなし」とかそういう理由だったと思い出しました。どうもありがとうございました。