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屠殺の現状について教えて下さい
屠殺については以前の質問で目にしましたが、差別問題など絡んで難しいようですね。そこで聞きたいのは、何故、機械化されないのかということです、子供の頃、田舎ではニワトリをしめていました。また、十数年ほど前に行った韓国では、普通の家の玄関先で当たり前にブタをさばいていました。都会育ちの私にとっては、少なからず衝撃はあったのですが、考えると魚をさばくのと一緒ですよね。別に肉嫌いにはなりませんでした。日本で屠殺というと牛や豚の解体のことなんでしょうか。牛は大きいので、タイヘンでしょうが、考えると簡単に機械化できそうな気がするのですが・・・現在、屠殺はどのように行われているのですか。
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再度の登場です。 豚に関しては商業目的での屠殺は決められた場所でしか行えません。 しかたがってメーカーであっても厚生労働省の衛生試験所がない ところでは勝手に屠殺はできません。なので、県営の食肉加工センター内に メーカーの施設があったりします。 自分達が食べる分には別に問題はなかったと記憶しています。 ただし、いくら自分達が食べるからといって往来のあるところでは 残酷シーンを他人に見せることが違反だったか、動物保護条例違反だったかは 覚えていませんが、確か、軽犯罪違反になります。 そういう意味で猫肉も問題なのでしょう。推測ですが勧告の理由としては ノラ猫を勝手に捕まえて屠殺しているとなると飼い猫も含まれる可能性もあり 器物破損罪になる。自治体によっては愛玩動物として犬、猫は明記されていることも あり、食用といえど殺してはならない。という理由が考えられますが、 一番の問題は商業目的であるということではないでしょうか。猫は衛生上の 問題が豚よりも多いですからね。韓国の犬食とて免許は必要でしょうからね。 そういう意味での勧告処分なんでしょう。食文化というよりは安全上の理由だと 思いますよ。
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- noribou11
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生物の研究者です。実験に豚の血液が必要だったため何度か屠殺場へ 行きました。neil 2112さんが牛に関して回答されているので 私は豚に関して回答します。 豚の場合は数が多いため本当に流れ作業そのものです。 豚の待機場と処理場はベルトコンベヤーでつながっています。 このベルトコンベヤーは左右にあって豚はその間に挟まるようにして 運ばれます。このとき消毒液のシャワーを浴びます。 終点のところになると頭部だけを突き出すような状態で(肩から下は挟まったまま) 耳の後ろにある延髄へ高電圧のショックを与えます。これで豚を気絶させたら そのまま流れ作業で袈裟切りで動脈を切断する、腹部を切開する、内臓と筋肉を 切り離す、内臓を別のベルトへのせる、胴体の足にフックをかける、 逆さにぶらさげるまでが一つのパートですね。内臓は水洗いをして隣接の加工所へ 流れていきます。胴体は頭や各部分を落として半身にしたら保冷室へ移されます。 最初の電気ショックを与える部分で豚は抵抗しますからね。 自動車の組み立てのように動かないものが相手ならよいのでしょうが、 内臓を切り離しているときも痙攣はしていますからね。 機械では時間がかかりすぎてかえって非効率的になってしまいます。 豚の場合はそのくらい処理する数が多いんです。 部落差別を唱える人は「部落の人に対する職場確保政策だ」と いうかもしれませんが、目の前で見るとこれ以上の機械化は難しいのでは というのが印象ですね
お礼
ありがとうございます。よくわかりました。確かに「機械では時間がかかりすぎてかえって非効率的」ですね。またneil 2112さんがおっしゃるように「規格品」じゃないですし、「完全に脱人間化」は無理だとわかりました。 もし、ご存知でしたら教えて下さい。田舎では(もう30年位前ですが)飼っていた豚も家でさばいていました。これは、現在では違法なのでしょうか。何年か前、沖縄で猫肉をさばいて売っていた老婆が、やめるよう何か勧告のようなものを受けたそうです。別の質問で韓国の犬鍋の話がありましたが、人間肉を除いて「食」は文化であり、タブーはないと思うのですが・・・
- neil_2112
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こんにちは。 私は以前に東京の芝浦と場(東京都中央卸売市場食肉市場)を見学させてもらったことがあります。印象では、かなり機械化されているなという印象をうけました。 資料によると、芝浦と場では年間に約88,000頭の牛と290,000頭の豚が処理されている(平成10年)のだそうです。 一列に並んだ牛の眉間を、ノッキングペン(弾でなく、金属棒が少し出る)と呼ばれるピストル状の器具で打つと瞬間的に牛は倒れます。同時にシャックルといって足に鎖をかけて吊り上げながら放血させます(肉の鮮度と旨みのためには、血をいかに早く適確に抜くかが重要なのだそうです)。 それ以降、吊られた牛はレーンに沿ってゆっくりと移動していきます。それぞれの持ち場にいる職員が、分業制で以下のような処理を順に施していきます。 頭切り→前肢切除→後ろ足切除→臀部剥皮→恥骨割り→頭落とし・舌割り→腹部・わき腹剥皮→胸骨剥皮→ハイドプーラー→前処理・仕上げ→ハイドストリッパー→胸割り→内臓摘出→背割り→荒水洗い→枝肉掛け換え 内部はさながらオートメーション化された工場のようでしたが、職員たちがさながら熟練した職人のように猛スピードで適確に器具を操っている様が強く印象に残っています。また、全く無駄なく1頭の牛のほとんど全ての部分が仕分けされることも印象的でした。 簡単に機械化できそうな気が、ということですが、私の印象では既にできる限りの機械化はなされているように思いました。何と言っても相手が規格品ではない生き物ですし、大きさや重さ、形、皮の厚さ、すべてが微妙に異なるわけですから、完全に脱人間化するのはやはり困難なのでしょうね。
お礼
ありがとうございます。処理手順については、専門用語(のよう?)で、漠然的にしかイメージ湧きませんが、大体わかりました。確かに「規格品」じゃないですから、「完全に脱人間化」というわけには、いかないんですね。「肉の鮮度と旨みのためには、血をいかに早く適確に抜くかが重要」ということを考えると、やはり国産肉のほうが、かなり鮮度がよさそうですね。
お礼
なるほど。よくわかりました。確か、沖縄のその話も「器物破損」とか「営業の届けでなし」とかそういう理由だったと思い出しました。どうもありがとうございました。