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中古DVDソフトの著作権
例えば映画等の中古ソフトでは著作権料的な料金は徴収されているのでしょうか?レンタルでは貸出し料金に含まれていると聞きましたが、売切りの中古市場ではどうなのでしょう。
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徴収されていないと思います。 映画の著作物には、「頒布権」という権利があります。 「頒布権」があるということとは、レンタルや中古販売を、著作権者の許可なく行ってはいけない、ということです。 一般の著作物は、一旦販売されてしまったら、そこから先、レンタルについては権利が及ぶものの(貸与権)、中古販売についてとやかくいうことはできません(譲渡権の消尽)。 ですから、条文をそのまま読めば、映画DVDの中古ソフトについては、CDや本と違い、中古市場でも著作権料を取ることができるように見えます。 しかし、映画の著作物であれば、何でも「頒布権」が及ぶのでしょうか? この点について判断したのが、2002年4月25日の最高裁判決です。 この判決は、映画の著作物に特に「頒布権」を認めたのは、映画フィルムが配給制度という特殊な流通形態をとっていることを前提としているからだ、として、公衆に提示することを目的としていないゲームソフトの「頒布権」は、いったん販売された時点で、そこから先の中古販売には適用されない、と判断したものです。 この判決は、映画のビデオやDVDについては、何も言っていませんが、これらの商品も映画館で上映するための映画フィルムと違い「公衆に提示することを目的としていない」点ではゲームソフトと共通します。したがって、この判決の枠組みからすると、映画DVDなどについても、中古販売に対しては著作権は及ばないことになるでしょう。(東京高裁で、アダルトビデオの中古販売に頒布権が及ばないとする判決も出されています) なお、権利者側の主張↓ http://www.jva-net.or.jp/jva/opinion/hanpu/hanpuken.pdf
お礼
お礼遅れましてすみません。 参考になりました、やはり中古市場ではフリーになっていたのですね。中古市場では著作権が及ばないが、論議されている事も事実なので現時点、徴収していと解釈いたしました。