住宅ローンを組む際に、民間銀行の多くは、団体信用生命保険という保険に加入しなければなりません。
これはローン債務者が死亡の際には、ローン残高を弁済されるという保険です。
つまり保険によってローンがちゃらになるので、その後のローン返済の必要はなくなります。
ただしこれは生命保険なので、健康でないと加入できません。この保険に加入できないとローンも組めないということです。
民間銀行の多くではこの団体信用生命保険は、保険料を銀行が負担します。
また公庫で融資を受ける場合や、一部の民間銀行では、この生命保険の加入を義務付けていないところもあります。
保険に加入していないと当然ですが、死亡時にローンは弁済されず、借金が残ることになります。
残った借金をどうするかは、相続人が決めることです。
貯金で完済するか、家を売却して完済するか、または相続放棄するなどの方法があります。
ちなみに、質問者さまは夫婦二人だけの暮らしということですが、お子さんはいらっしゃらないのでしょうか。
夫が死亡した場合、夫の財産は法定相続人が相続することになります。
お子さんがいらっしゃらない場合、奥様に2/3、夫の両親に1/3の相続権があります。(夫の両親が亡くなっていれば夫の兄弟に権利がある)
つまり、夫が死亡して家のローンが保険で完済されたからといっても、その家がそっくりそのまま妻のものになるとは限らないのです。
その家も含めて、夫の財産を相続人が分与します。
その点もよく考え、住宅購入を検討してください。