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アメリカ軍の再編・移転について

最近アメリカ軍の再編や移転について報道がされていますが、なぜ今こんなに報道されだしたのでしょうか? 又何兆円もかけて再編や移転するメリットはどこにあるのでしょうか? そして結局はどう変わるのでしょうか?(日本、アメリカ両国のメリットは??) 全く無知ですいませんが誰か詳しい方がいれば教えて下さい

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  • k99
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回答No.1

 まず、米側から。これは自国の防衛戦略の変化と負担軽減を狙っています。  アメリカは自己防衛や「世界の警察官」としての役割から国外に大規模な兵力を貼り付けていました。  これは、一重に冷戦時にソ連との来るべき戦争に備えるためでありました。しかし、ソ連は崩壊し、かなり怪しいながらも民主国家になる一方、西欧の東側にソ連の衛星国でない新しい東欧が緩衝地帯として広がることになりました。これにより欧州平原を悪の帝国の機甲梯団が疾駆するような悪夢はもうないだろう、と思われます。  同時に冷戦構造の崩壊は、来るべき戦争が、アフガニスタンやイラクで行われたような戦争・テロ組織討伐のための”サージカルストライク”・平和維持など、新しい戦争になると米軍は判断しています。  これらの来るべき戦争を戦うために、米軍は大規模な組織改編を行っています。これがいわゆる米軍再編(トランスフォーメーション)。  対外的な特長としては、海外駐留部隊の大規模な削減(と、一朝事有った際に迅速に投入できる部隊の編成)です。自国の軍隊を他の国に置いておくことはさまざまな面でデメリットが生じます。経費-そもそもそのための部隊を作って維持しなくてはならないことや、海外に赴任する手当て、出張費etcetc.-や、日韓で起きたように末端の兵士の犯罪が時として外交問題になる危険性があるし反発感情をもたらす、などです。  そして今後の戦争は、世界大戦の様に戦線がどこに広がるかあらかじめ判ったものではなく、不特定の場所にいきなり起きる危機に対応するためのものです。それらの危機は、ソ連とちがってあちこちに分散しているため、大部隊をどこか(特にヨーロッパ方面)に置いておく意義は薄れてきました。  また、現在ではテクノロジーや飛行機や船の発達により、軍隊を大規模に移動させることは困難ではありません(とアメリカは考えています。本当かどうかは分かりません)。  そのためアメリカは国外にいる軍隊の大半を自国へ戻し、司令部(軍隊の頭脳で、作戦を考えて実行します)など一部の部隊だけを海外に置いておいて、いざとなったら本国から手足となる部隊を運んで来るという、軍隊配置が効率的だと思って、そうしようとしています。  で、日本側には、米軍との連携強化による国防力の強化と在日米軍削減による基地の地元負担軽減というメリットがあります。  前者は特に欧州とは異なり、冷戦構造の崩壊によって緩衝地帯が出来たわけではなく、中国の急速な軍拡(と周辺への侵攻の可能性)・北朝鮮の危険性などから必須のモノです。一方で、独自の軍事力で日本がそれをカバーするよりは、防衛力の一部を米軍に負担させた方がリーズナブルです。  後者は、特に沖縄からグアム海兵隊7000人が撤収することなどで、負担を軽減することが大きなものとなっています。また、各地の米軍用地の内、不要となった部分の返還や、航空機部隊の訓練地の移動(騒音被害の軽減・分散)が計れます。  で、これが騒がれていたのは、1日に、日米双方がこれらの再編について最終報告を出したからです。  更に言えば、それを出すために、沖縄で基地を建設することについて、地元に因果を含めたり、費用負担割合を決めたり、岩国基地を抱える岩国市で住民投票が行われたりと、駈けこみでの動きが活発化したためです。  本来、3月末をメドにこれをまとめようとしていたのですが、様々な理由でここまでずれこみました。

tasutasu
質問者

お礼

詳しい説明を本当にわかりやすく書いて頂いてありがとうございます。かなり理解できました。 ちなみにサージカルストライクとはどういう事なのでしょうか?

その他の回答 (4)

  • k99
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回答No.5

 サージカルストライク(Surgical Strike)とは直訳すると「外科的攻撃」という言葉です。外科手術というのは、超乱暴に言えば「体の悪い部分-ガンとか、血腫とか-をとって捨てちゃえ」という発想です。  同様に、アメリカの敵国の不穏な動勢に対して、全面戦争を行うのではなく、限定的な攻撃(空爆やごく一時的な陸上兵力の展開)によってその芽をつんでしまおう、と言う発想です。  例えば現在のイラン(あるいは北朝鮮)の核開発に対して、核施設だけを攻撃してその意図を挫くという様な感じです。

tasutasu
質問者

お礼

またまた分かり易い説明ありがとうございます。 アメリカもいろいろ考えてくるんですね。

  • ipa222
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回答No.4

>危険な基地とはどういった意味の危険という事なのでしょうか? 市街地のど真ん中に基地があるので危険なのです。 数年前も、ヘリが事故で大学の校舎に激突しました。 >沖縄県民に対しての安全上等でしょうか?それとも別の意味ですか? 沖縄県民というか近隣の市民に対して危険なのです。 人道上まずいというのが、基地返還のそもそもの発端です。 >橋本龍太郎の中途半端な合意とはどのような事でしょうか? 橋本龍太郎は、基地の移転は、海上に鉄製の島をつくって、そこに移転をすると、調印しました。ろくに調べもせず。 それが破綻し、埋め立ててで島をつくろうとしたら、左翼団体に反対され、測量もままならないという状況で、頓挫しました。 現在の案は、できる限り陸上でありながら、集落に影響を最小限にするという計画です。 沖縄の人の事を考えれば、最善の案だと思います。 現在の普天間を一切手をつけないのが一番楽なのです。

tasutasu
質問者

お礼

何度もありがとうございます 確かに基地は市街地の真ん中にあり、かなり危険ですね。アメリカのヘリが事故を起こした時もびっくりしましたし。

回答No.3

風呂の栓が抜けるような戦費なもんだから、吹っかけてきたんでしょう。再編はだいぶ前から言われていたようですが、最近はブッシュ・ラムズフェルドへの世間の風当たりも強く軍備縮小の再編は更に加速するでしょう。居心地良くしてあげるけど、いつかは自前でどうにかするしかないから予防線張っておこうって所ですかね。

tasutasu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 確かにブッシュの強行主義が最近批判されてますね。 いつかは自前でどうにかなると良いと思うのですが、問題も山済みですね。

  • ipa222
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回答No.2

もしも沖縄の地図をおもちなら、普天間基地を探してみてください。 あまりにも危険な基地なので、これを返還してもらうわけです。 橋本龍太郎が中途半端な合意をする物だから、移転は空中分解していました。 今回は、米軍の再編にあわせて再度合意にこぎ着けた物です。 犯罪予備軍の、海兵隊第三師団をグアムに追い出すので、基地を作る金が必要なのです。 沖縄にとっては、広い土地が帰ってきますので、開発で金が投じられますが、海兵隊の削減で、消費は落ち込むでしょうね。

tasutasu
質問者

お礼

普天間基地を確認しました。沖縄県宜野湾市ですよね?本当に無知で申し訳ないのですが、危険な基地とはどういった意味の危険という事なのでしょうか? 沖縄県民に対しての安全上等でしょうか?それとも別の意味ですか? 又、橋本龍太郎の中途半端な合意とはどのような事でしょうか? 質問ばかりですいませんがお時間があれば又教えて下さい

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