ブレーキオイルについては、ブレーキフルードと呼ぶ事も
あります。役目としては、ペダルからの踏力をブレーキに
伝えてやる為の物です。小学校か中学校の、理科の授業で
水圧の実験をしませんでしたか? メスシリンダーに水を
入れて押すと、水圧は面積に比例して作用するってヤツ。
ブレーキを動作させる為だけなら水でもいいんですが、
ブレーキはかなりの高温まで発熱しますから、水だと
100℃で沸騰してしまい、ブレーキホースの中が泡だらけに
なってしまいます。泡は圧力がかかると変型してしまい、
踏力を伝えてくれなくなってしまいますので、ブレーキが
効かなくなってしまいます。これをベーパーロックと
言います。その為、簡単に沸騰しない様に、沸点の高い
液体を入れておく訳です。それがブレーキフルードです。
ただ、ブレーキフルードもやはり、極端に高温になると
沸騰してしまいます。長い峠の下りなどで、ブレーキを
多用しながら下っていると、ベーパーロックを起こす
可能性があります。前に一度、富士山の下りで見ました。
普通のブレーキと違って、サイドブレーキは油圧ではなく
ワイヤーで作動していますので、ベーパーロックになった
時は、サイドブレーキとエンジンブレーキを併用して
減速させるという方法でなんとかします。