もともと、「胴着」とは、冬に着る綿入れの丈が短い着物(下着に近い・中間着みたいなもの)のことを指します。
剣術・柔術の稽古時に、怪我を減らすために着用した(綿入れなので、衝撃は和らぎますね)のです。
(いつからかは失念いたしましたが、江戸期には使用されていました。)
江戸期でも中~後期以降になりますと、剣術では竹刀&防具の組み合わせが発達し、その稽古方法を「撃剣」と呼ぶようになり、胴着の厚さも薄くなっていったようです。
(それまでは、竹刀は使用していたものの防具はほとんどありません。)
ちなみに、柔術は、屋外や板の間で行われていたようです。
(現在のように畳敷きになったのは明治以降です。)
そういったいきさつがあり、どうぎ=胴着 と表記するのが正しい日本語ということになります。
現代では、「胴着」と表記せずに「道着」と表記することが割と普通にですが、辞書には多分載っていないでしょう。
(自分が調べた辞書には掲載されていませんでした。)
その理由は、ANo.1@chu-sunさんのご指摘の通りだと思います。
言語そのものは生き物ですし、将来的には、「道着」という言葉も標準の単語として登録される(認知される)ことは可能性として否定できないと思います。
もし、パソコンで「道着」を表記させたいと思ったら、辞書にユーザー単語として登録すれば一発で出るようになります。
ただ、日本語としてはいまひとつ正しくない(?)ということだけはご存知の上でお使いになられたほうが宜しいかとは思います。
p.s.
語源等には諸説ありますので、これが絶対というわけではありませんが、少なくとも自分は道場の師範にそう習いました。
お礼
論理的で分かりやすい回答ありがとうございました。