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親中国派、台湾派、チャイナスクールとは?
- 自民党内に親中国派、台湾派が存在し、外務省にはチャイナスクールもあると言われています。
- 親中国派は田中角栄・経済政策研究会の流れで、中国へのODAからの見返りを得るために支持します。
- 一方、台湾派は反共産主義を掲げており、田中角栄や経済政策研究会に反対する立場で、台湾との関係強化を目指します。
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1 ほぼ正しいです。が、親台湾は、田中派への対抗意識からではありません。中国内戦直後からずっとそうですね。 親台湾派は、児玉が満洲から持ち帰った関東軍のダイヤモンドで作った政党です。 戦時中の関東軍や陸軍、満洲系の企業などと深い関係にあります。 笹川良一がモーターボート協会会長で、岸信介は満洲の官僚のトップで、戦時中は商工大臣でした。親台湾派は運輸族、通産族(戦時中は商工省)が多いことからもわかりますね。 毛沢東の共産党が、蒋介石の国民党を圧倒し、台湾に逃げ込んだときは、旧陸軍の連中が極秘に台湾に渡って国民党軍に参加していたりもします。 反共という意味では、戦前も戦後も、蒋介石と日本の一部勢力は共通の利害を持っていました。 台湾からの見返りはどうでしょう?あれだけの高価な武器をアメリカから買うだけの経済力があります。世界から追いつめられようとしていますし、金もありますから、タダで他人を使おうということはないと思います。が、中国共産党のように露骨に金と女で買収するようなことはないと思います。 2 個人レベルの見返りとしては、金と女ですが、中国は常任理事国で大国ですから、外務省内の出世コースとしてはいい派閥です。国益に反することをしてでも、自分の出世を選ぶというのが公務員の本質です。しかし、終戦時に陸軍の暴走を命がけで止めた阿南さんの息子が、、、、ですから、お父様も草葉の陰で泣いているでしょうね。 3 中国の本屋に行ったら、世界10大哲人というシリーズに田中角栄がそのうちの一人として、一冊の伝記になっていました。 あの状況で、日本が台湾を捨て、中国になびいたことは、中国の歴史では非常に大きなことだったと思います。 ですから、何の政治力もない角栄の娘を民主党が入党させたがるのも、対中のパイプにしたいという意図が透けて見えます。 親中国、親台湾の勢力の権力闘争は、特に大きな動きはないと思いますよ。今は、北朝鮮問題が大きいし、靖国問題と言うことで、中国、韓国が足並みをそろえる状況もありますので、台湾問題がニュースになるのは、李登輝の訪日程度でしょう。 日本の元軍人の保守系の政治家は、戦後は韓国や台湾、インドネシアなどの元軍人系政治家との強いパイプがありましたが、隠退期にさしかかっていますし、戦中戦後の秘密を握る要人もどんどん死んでいます。 ですから、次第に入り乱れているというのが現状ではないでしょうか。特に、台湾は国民党が野党ですし、いわゆる台湾人とパイプがある日本政治家は多くないと思います。 韓国も親北朝鮮派が政権を取っていますし。 派閥的には、森派の福田が親中、安倍が親台湾(と言うより反中)。元宮澤派の谷垣が親中、麻生が親台湾。という感じですから。
お礼
まってました! いやあ、すごい知識量と推察力ですね。 「児玉が満洲から持ち帰った関東軍のダイヤモンドで作った政党」とか「児玉機関」あたりの話は、岩波新書の「岸信介」などいくつかの本を読んである程度は知っていました。そこからの流れなのですね。 ありがとうございました。 感謝いたします。