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一流のピアニストは、なにがどうスゴイのか
ショパンコンクールで入賞した、とか、カーネギーで演奏した、とか、世の中には「一流」と呼ばれるピアニストが何名もいらっしゃいます。彼らは、その辺にいるピアノ教室の先生となにが違うのでしょうか。練習量?感性?営業?容姿?金銭的な余裕? 私みたいなただのクラシック好きのシロウトには、違いがよくわからないのです。一流(と呼ばれる)の演奏を聴いてもピンとこず、私のレベルが低いのかなぁ、と落胆することもあります。
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NO.5 です。 丁寧にお礼をくださってありがとうございました。 それで、質問者さまが誤解されているところ…判りました。 「譜面通りに鍵盤を叩くだけなのに…」という部分です。 もっと絞れば「譜面通り」の部分です。 教えて!goo の教育の音楽というカテでも ときどき回答させて頂いているのですが… たとえば楽譜に同じフレーズが2度続く場合、 さて、もし質問者ならどう演奏しますか? … …難しいですか? では最初がf、次がpと書いてあったらどう弾きますか? fは大きくあるいは強く、pは小さくあるいは弱くです。 最初を大きく、次は小さく弾きますか? これは物理学的な音量の「大小」ですね。 確かに「楽譜通り」です。間違いありません。 でも演奏家によってはそこに、 「優しさ」と「激しさ」を感じているかもしれませんよ。 あるいは 「きらめく天上界と地獄の底」という「天と地」。 「色あせた過去の思い出と原色の現実」。 「蜃気楼と目の前に広がる砂丘」のような「遠近」。 「花の咲き乱れる美しい野原」と「一本の手折った花」かもしれません。 いずれも楽譜に書いてある記号はfそしてpです。 正解も間違いもありません。 どう演奏するかは演奏家次第です。 ご友人と質問者さまと私、もし技術力が同じでも きっと同じ演奏にはならないでしょう。 曲の向こうに演奏者が何を見ているのか? それがどれだけ作曲家の見たものと接近しているのか? そうして、それらを表現しきれるだけの技術があるかどうか? (その技術を磨くのが練習です)。 また、地獄のような苦しみを知らなければ 地獄を表現するのは難しいでしょうし、 花を一本手折って思いを馳せたことがなければ そういう発想すら浮かばないでしょう。 演奏者の経験の豊富さや感情の豊かさ、 作曲家や曲そのものに対する知識、分析力、 一流の演奏家はそういったことでも周囲より秀でているのだと思います。 譜面に書いてあることから、 譜面に書いていないことを汲み取って弾くのは案外難しいものなのです。 長々失礼いたしました。こんなんでどうでしょ?
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「一流(と呼ばれる)の演奏を聴いてもピンとこず…」ですか。 本物の「一流の演奏」をお聴きになっていないのかもしれませんよ。 一流と呼ばれる人のすべての演奏が一流ではありません。 この人のこの曲は素晴らしいけれど、この曲は失敗なんてことは多いです。 生の演奏をお聴きになると一発で判ると思いますよ。 たとえ賞で入賞したという経歴があっても いざ聴いてみると「ふぅ~ん…。お上手ね~。」と聞き流せてしまう演奏もあれば、 ステージに立っただけで「何かが起きる」期待と予感で すでに肌がぞくぞくする演奏家もいます。 演奏する前から演奏は始まっているという感じでしょうか。 また、アンコールの拍手にしても、 「お決まり」で拍手することが多いのですが、 ごく稀に、演奏が終わると同時に、気づいていたら立ち上がって 自分の感動を演奏者に伝えるために ただただ力いっぱい拍手していることもあります。 もうちょっと勇気があったら本気で「ブラボー!!」と叫んでいるところです。 そういう時はほぼ満場一致。 割れんばかりの拍手が鳴り止みません。 度重なるアンコールの連続に、最後は会場側がもう限界とばかりに照明をつけて 客も演奏者も渋々会場を後にする…といった感じです。 それから…判りやすい例で説明すると… リストのピアノ曲に「ダンテを読んで」というのがあるのですが、 本当に素晴らしい演奏に出会うと、 作曲家のリストだけでなく、リストにこんな曲を作らせた「ダンテ」にまで 一体どんな奴なのだろうと興味がいくものです。 聴き手にそこまで思わせる演奏家が本物の「一流」なのだと思いますよ。 CDだったら…同じ曲を違う演奏家の演奏で聴いてみて下さい。 BGMにしながら仕事もこなせる演奏もあれば、 プレイヤーの前で雷に打たれたように動けなるような演奏もあります。 「一流」という「評判」に左右されてはダメです。 かつては「プロをうならせるほどのプロ」であっても 現在は「ただのプロ」という過去の栄光のような人もいます。 あなたにはコンクールなど必要ないといわんばかりに コンクールの出場経験もなしでいきなりデビューして「プロをうならせるプロ」もいます。 評判ではなく、自分の耳や肌を信頼しましょう。 そうして「一流と呼ばれる人の演奏」ではなく「一流の演奏」を聴きましょう。
お礼
ありがとうございます。確かに、私は一流の演奏を知らないのかもしれません。譜面通り鍵盤を叩くだけに、なんの差があるのかと疑問に思ったしだいです。 私の知人も、地元ではかなり有名なピアニストなのに、なにが足りなくてメジャーになれないのかな、と。 ありがとうございました。
No.3です。 すみません「スーパー ピアノ レッスン」でした。 先生=世界の一流ピアニスト 生徒=セミプロの音大生 です。 URL↓は 番組用テキストのリンクです
仰る全てが条件だと思いますが、それらが導く結論は1つ、 単純に その音楽によっていかに人を惹きつけられるかです。 私も素人ですが、NHK教育テレビのピアノ講座を見てると、 同じ楽譜が演奏者によっていかに違うナマモノになるか、 わずかなタッチで音楽が生きるか死ぬか、いつも驚嘆させられます。 先生のたった一言のアドバイスで、生徒が見違えるように 豊かな人間に生まれ変わる、その過程が とてもよく見分かります。 おすすめです。 ただ、全て分からなくても そこまで落ち込む必要はないと思うんです。 私はピカソの絵画に絶望的に打たれてやまないですが、 セザンヌの絵のよさは いまだにさっぱり分かりません。 (誰かに解釈してもらって分かることならいいのに…。) 刺身の味がわからないかわりに、うさんくさい駄菓子がウマいです。 もしかしたら もったいない人生ですね。でも、好きなものがあって それの歓喜を当分 味わい尽きないんです。 ccbcichiroさんも、お好きな音楽があり、それを素敵に思うなら、 今はそれでいいではありませんか。 その上で、他の人たちが認めるものを少しずつ理解していけたら もっと幸せな音楽人になれる、 それだけのことじゃないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。 絵画もピアノも、周囲の情報に左右されてしまいがちです。もう少し自分を磨いてみます。 ありがとうございました。
- Qwerty-36
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個性と表現力。 ・・・じゃないかと思います。
色々な要素を同時に考えて居るんでかえってわかりにくいのでは? ・ショパンコンクールで入賞 ・カーネギーで演奏 一流の人が必ずそうであるわけでは無いですよね? ・その辺にいるピアノ教室の先生 一流の腕前を持っていないとは言い切れませんよね? 演奏者のカタログスペック(笑)にとらわれず、音だけを聞いていればそのうち違いがわかって来ると思いますよ。
お礼
ありがとうございます。確かにおっしゃる通りですよね。一流でもないピアニストがカーネギーやコンクールで入賞できる理由、という質問がよかったのかも。とにかくもう少し素直な気持ちで聴いてみます。
お礼
ありがとうございました。感動しました。 ちょっと言葉がみつかりません… ピアノに対する思いが完全に変わりました。 本当にありがとうございました