外傷性窒息(traumatic asphyxia)は窒息の分類上
呼吸運動障害による窒息に入ります。
■所見(診断のてがかり)
臨床救急の所見で
1)肋骨多発骨折によるフレイルチェスト、あるいは広範な圧迫による打撲所見。
2)溢血点著明
3)顔面うっ血、うっ血にともない脳内出血を合併することがある。
法医学的な所見としては窒息死の所見として同一です。
1)溢血点あり(眼球・眼瞼結膜、顔面)
2)死斑が強く広範囲に出現する(死体血の流動性が高いため)
3)死硬直が早く出現する(死亡直前の痙攣による筋肉疲労による =即時性硬直 )
4)失禁をみる(糞便、尿、精液)
5)内臓うっ血がみられる。
6)粘膜、漿膜下に溢血点が著明に見られる。
■病態
呼吸不全と外傷性ショックで説明されます。
■治療
呼吸路の確保(陽圧呼吸)
外傷性ショックに対する対応
1)内臓出血や疎血に伴う多臓器不全に対する処置
2)脳内出血や疎血に伴う脳圧亢進、組織損傷に対する処置
お礼
この度は、どうも有り難うございました。お礼が遅れ、申し訳ございませんでした。また、いろいろとご指導、お願いいたします。