- ベストアンサー
ハンガリーフォリント 対ユーロ について
yohoushiさんが ヘッジに関する質問のところで 以下のように答えられていらっしゃったのですが 「ハンガリーフォリントの場合は、対ユーロに対して一定の為替レートに収める義務があります。」 これは、どういった意味なのでしょうか? フォリントは今後2010年を目標にユーロを導入するらしい、という文章を見かけたのですが それと関係ありそうですが・・・ 義務というのは国としてユーロから離れないように 通貨を調整するということなのでしょうか? どなたか詳しい方がいらっしゃったら解説を よろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
たぶんお聞きになりたいのは、なぜその為替レートに収めるのかというところからではないでしょうか。 下記リンクが簡潔だと思いますが、ヨーロッパの各国はもともとそれぞれの国の通貨(英ポンド、ドイツマルクなど)を持っていたのですが、ヨーロッパ全体が一つのEU経済圏を目指すにあたって、通貨統一導入の前段階と過去にしていろいろなことをやってきました。 今となってはEUという経済圏はあたりまえですし、ユーロ通貨もあたりまえですが、1980年代に統一をするかどうかも含め、いろいろな模索を行うに当たり、1979年EMS(欧州通貨制度)というものがつくられました。 そして、ではどうやって各国の貧富の差や金利の差、通貨の力にばらつきがあるものを、統一方向にもっていこうかということで、ERM (為替相場メカニズム)というシステムをつくりました。 これはERMのリンクに書いてあるように 「加盟国通貨間の為替相場を、あるレートを中心としたバンド内に(金利の変更、介入・調整などにより)誘導する」 というものです。 ヨーロッパ各国で市場に出回るお金の量や各国の金利を調整してあるレートを維持しようとしたり、また対ユーロだけではなく、各国間の為替相場を国が介入して自国の通貨がレートで弱くならないように調整したりして、1つのユーロ導入を目指していました。 ハンガリーも今後自国の通貨を、過去にEUに参加した国がやったようなレート調整を行う必要に迫られるということです。 http://www.e-kawase.com/html/column/euro/column03.html 余談: ・イギリスポンドがこのレートに収まっていたときに、それは英国の実力以上に過大評価されていると見抜いて売り浴びせたのが、有名なジョージソロスです。 ・介入・調整とは、ユーロと各国通貨のレートだけとはかぎりません。ヨーロッパの各国同士でも資金の融通をしあったりもします。 現在日本もドル円の介入だけではなく、例えばシンガポールと融通枠を最近拡大したりして、アジア圏内同士でレート安定のための資金の融通をし合うなど、大きくニュースにならないところで資金調整がおきています。
その他の回答 (1)
私がシュローダー欧州拡大債券の説明を証券会社でしてもらった時は、上記のような説明だったのですが、その後、私が調べてみるとフォリントはハンガリーの中央銀行が金融政策的にユーロにペッグ±15%と実質的にERMIIのような為替政策を行っている事がわかったのです。 ですから、ERMIIにはまだ加入していないのですが、条件さえそろえば、ERMIIに参加するとの事です。 これが、分かった時には既に回答が締め切られてしまった為、訂正する事が出来なくなってしまいました。 (つまり「義務」では無く「政策的」と言う意味です)。 つまり、現行の為替政策は実質的にはユーロに対して一定のレンジに収める政策を行っているので、いずれはERMIIに参加し、ユーロ導入に向けた通貨政策を行うと思います。 これは証券会社の担当営業マンにクレームを入れましたが(担当者も謝っていました)、私自身も調べてから書くべきでした。 この場を借りてお詫びいたします。 又、これを調べるに当たって、実際に参考になるURLを下に示しますので、読んでみてください。
お礼
どうもご丁寧な回答ありがとうございました。 政策的に、一定のレンジに収めることを 行っているのですね。 何も知らなかったので、勉強になりました。
お礼
分かりやすい解説をどうもありがとうございました。 FXを始めたのですが、欧州の通貨が 似たようなチャートを描くので 疑問に感じていたのですが 少しは理解できそうです。