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Garamond とCaslon が酷似している理由
フランス生まれのGaramondとイギリス生まれのCaslonが酷似しているのには理由があるのでしょうか? Garamondは16世紀のフランスで生まれ、Caslonは18世紀のイギリスで生まれたという話を聞いたことがありますが、CaslonのベースにGaramondがあったということなのでしょうか? DTP関係者などで、お詳しい方がいたら教えてください。
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こんにちは。 まず、どの部分を指して「酷似している」と言われているのか分かりかねます。その点をご理解いただいた上で、以下を私の見解とさせていただきます。 私はタイプフェイスデザインに関しては素人なので断定はできませんが、基本的なつくりとしては両者はさほど似ているとは言えないと思います。エックスハイトもCaslonは通常より高めに作られているのに対し、Garamondは平均的な高さになっています。Gのスパー(突き出た画線部)もGaramondはありません。他にも相違点はあるのですが、一つ挙げるとすればCaslonの方が縦画と横画のコントラストが強いことでしょうか。 また、書体設計や欧文書体に関する書籍も数冊読んではいますが、その手の話は聞いたことがありません。 ただ、両者の共通点を挙げるとすれば、セリフ体の中での細分類として、オールドフェイスである、ということでしょうか。 ちなみに、GaramondやCaslonの名を冠しているからといって、必ずしもその源流の書体を元に作られているわけではありません。下手すると全然似てもいないし参考にもしていないのに、「あやかりたい」というだけでその書体の名前を使っている場合もあります。特にGaramondなどはその名を冠するものは無数にあります。 もしお手持ちの書体をご参照のうえでのご質問ならば、ものによっては似ているものがあるかも知れません。 なお、補足しておきますと、Garamondは16世紀フランスの活字鋳造業者、クロード・ギャラモン(Claude Garamond)によるもの。Caslonは1725年頃に、活字制作者、ウィリアム・カスロン(William Caslon)によるものです。 長文失礼しました。参考になれば幸いです。
お礼
改めて言われてみると、似ていないのかも知れません。 素人のぼくに見分けが付くくらいなのですから。