冷戦中は世界が西と東に別れて対立していましたから、世界の国はそのどちらかに属していれば、金も武器もそれなりに供給され、政権も安定できていました。特に東西の緊張のある場所では。
冷戦後は、明確な対立軸が崩れたため、言ってみればパンドラの箱を開けた形になりました。
一番影響があったのはイスラム諸国です。
中央アジアのイスラム諸国は、ロシアに侵略されソ連の一員となっていましたが、ロシア崩壊後、完全独立をしました。
それと、冷戦終結の引き金となったアフガン戦争が、イスラム系テロリスト(や義勇軍)を大勢生み出し、それがイスラム系諸国に広がることになりました。
結果、世界の大多数がアメリカを中心にまとまっていたのに、ヨーロッパがEUをつくり、アメリカと距離を取ろうとし、イスラム圏が新たなアメリカに対抗する勢力としてテロを中心に活動を活発化し、東アジアでは中国が共産党独裁でありながらも経済大国化し軍事大国を目指し、北朝鮮はより危険な軍事、テロ国家への道を歩んでいます。
アメリカ国内も、世界の警察であることに、税金や国民の命をかけることには反対をしています。
一致団結をして戦うべき敵がいなくなった瞬間、世界は敵だらけとなったのです。
そしてアメリカが多くの敵をつくりつつあるという状況になっています。
今後は、アメリカ、中国、EU、ロシア、イスラムを中心にエネルギーを中心とした様々なトラブルが起こるでしょう。
数十年以内に大きな戦争が起こらないとも限りません。
代理戦争は頻発するでしょう。
お礼
アメリカは自業自得なのかも… 有難うございます。 参考になりました。