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成田~欧州飛行ルートについて
ソ連が崩壊してからは飛行機はシベリア上空を飛んでいるようですが、 1.もうアンカレッジ経由欧州へ行く飛行ルートはないのでしょうか?全てシベリア上空を飛ぶとかでしょうか? 2.現在のそのルートですとアンカレッジ経由よりも何時間短縮されているのでしょうか?例えば成田~パリ、成田~ロンドンなど。 3.北極海上空を飛んでいるときは氷山とか見えましたか?また現在では機内から北極海を見ることが可能なルートはないのでしょうか?
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1.旅客機ではもう、アンカレッジ経由はありません。経由する メリットがないですからね。ただ、貨物便ではまだ残っています。 理由としては、航続距離が短い機材でもアンカレッジ経由なら まだ使えることと、他の目的地行きの貨物機にアンカレッジで 荷物の載せ替えを行なっているからです。 2.以前はアンカレッジ空港に滞在する時間( 2時間程度 )も含め、 パリまで17~18時間かかっていました。現在は約12時間ですから、 所要時間で5~6時間、飛行時間では3~4時間短くなりました。 ロンドンはこれに+1時間といったところです。 3.残念ながらアンカレッジ経由や、ポーラルート時代の経験は ありませんので、当時は見えたかどうかは分かりません。現在だと 北極海の上空を恒常的に飛ぶルートはおそらくありません。 日本発でしたらカナダ行きなどは、カナダ北部の北極圏上空を 飛ぶので、かなりダイナミックな景色を見ることができます。 成田→トロントでは真っ白い雪原に氷河湖が並んでいる景色を、 バンクーバー→成田ではアラスカ半島の氷河や流氷を見ることが できました。なかなか感動的な景色でしたよ。
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1990年代初めに大阪(伊丹)~ロンドンを往復したことがあります。 行きは夜8時に出発して、当日午前10時のアンカレジで給油のため下ろされて免税店で買い物。北極海を越えて翌5:15にヒースロー到着でした。正味17時間飛ぶことになり現在のシベリア上空ルートより時間はかかりますが、出発日の仕事を済ませてから空港に向かっても間に合ううえ、途中退屈することもなく、たっぷり眠って到着したロンドンではそろそろ街が動き出している時間だったので快適な旅行でしたよ。 氷山ではありませんが、アラスカ北岸では海面に信じられないような大きさの氷の枝のようなものが見えました(季節は秋)。製氷皿で氷を作るとき、凍りはじめに縁がノコギリ状の剣の形の結晶ができますよね。あれに似た結晶なのですが1万m上空からでも窓にかざした手のひらほどの大きさがありました。 そうそう、オーロラも機内から見えました。 ヨーロッパの観光地のことは余り覚えていないのに、北極上空の機内から見た景色ばかりが今も記憶に鮮明に残っています。もう一度行ってみたいですね。 現在も北極海上空を飛ぶ定期便はアエロフロートのモスクワ~ロスアンジェルス直行便あたりはどうでしょうか。
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体験談をいただきましてありがとうございました。よくわかりました。 夜、出発だとビジネスマンにはメリットがあったのですね。 オーロラを見ることができたというのはうらやましい限りです。 参考になりました。
- Jess
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#1です。#2さんの回答を見て自分の間違いを発見しました(汗)。訂正します。 15-16時間掛かっていたのはアンカレジ経由でなくモスクワ経由でした。アンカレジ経由は#2さんがお書きになったように17-18時間程度でした。まだアンカレジ経由(北極経由とも言いました)が大半の頃、初めてモスクワ経由でロンドンに着いた時はその短さを実感したものです。 当時のアンカレジ経由の欧州線はほとんどが夜の東京発。今の直行便は午前~正午発ですから、その日のうちに着いてしまいます。アンカレジならではの免税品の買い物も楽しめました。空港ビルそのものが巨大な免税品店でしたからね。売り子は皆、戦争花嫁(戦後駐留していた米国軍人と結婚してアメリカに渡った女性たち)で奇妙な日本語と英語を話していたのが印象的でした。 決して美味しくないうどん屋も繁盛していました。オーケストラ指揮者の岩城宏之さんも私の横でふうふう言いながら啜っていました。彼はこれが大好きだったそうです。
お礼
訂正いただきありがとうございます。 >今の直行便は午前~正午発ですから、その日のうちに着いてしまいます。 早いのですね。改めて近く感じました。やはり今のルートのほうがメリット大ですね。 >空港ビルそのものが巨大な免税品店でしたからね。 今はどうなってしまったのでしょうか?つぶれてしまったのかな?
- Jess
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長く海外旅行の仕事をしているものです。 1. 北周りか(遠い目)・・・。現在の定期便の中にはアンカレジ経由欧州行きの便は全くありませんね。逆に言えばすべてシベリア上空経由です。 2. 季節や風の強さによって変わりますが、アンカレジ経由だと欧州の主要都市まで15-16時間で、現在のシベリア経由は12-13時間程度。3時間は短縮したと言っていいでしょう。 3. 氷山とは陸の氷河から外洋に流れ出したものです。北極海は氷河ではなく、大半は海水が凍った氷原(海氷)です。水割りのグラスを思い出してください。割れて流れても先端しか海面上に出ません。その上を飛ぶときは1万メートル上空ですから、仮に氷山があったとしても先端は余りに小さく肉眼では分かりませんし、白いですから氷原との区別も出来ません。 4. 北極海はフィンランド航空(ヘルシンキ行き)なら到着前の数時間は見ることができるでしょう。
お礼
詳しい解説をいただきましてありがとうございました。専門家の方から回答をいただけるのは恐縮です。 時間が短縮されたので、もう北周りはないのですね。 氷山に対する解説もわかりました。 本当にありがとうございました。
お礼
わかりやすい説明をいただきましてありがとうございました。#1の方のお礼にも書きましたが、時間が短縮されたのでもうないのですね。もしあったとしてもわざわざ時間がかかるルートを選ぶことはないでしょうね。私も短いほうを選びます。 >アラスカ半島の氷河や流氷を見ることができました。なかなか感動的な景色でしたよ。 なるほど。私も見てみたくなりました。 北極海の上空から見る景色はどんな感じなのかな~と興味を持っていました。 これで疑問を解決できほっとしました。 本当にありがとうございました。