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和紙について
皆さん、和紙って身近に感じますか?身近に和紙とかってあんまりナイですよね?和紙を多くの人に広めたいのですが、やはりそれってなかなか難しいと思うんです。 そこで、質問です!!もし、小学校や中学校の時の卒業証書の紙が和紙だったらどうですか?うれしいとか、古臭いとか、和紙に少し興味がわくとか…正直にいろんな意見をください。もう大人の方も子供の気持ちになって答えてください!お願いします。 あと、和紙工芸とかにかかわりのある方など、おられましたら是非答えてほしいことがあります。それは、やっぱり和紙で卒業証書のようなものを作るとかなりコストはかさむのでしょうか??
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私は紙漉きを仕事としています。 そして和紙を作る事を伝えるという活動もしています。 直接手ほどきをした方が昨年春に延べ一万人を超えました。 和紙の定義は、人によって、産地によって、立場によってそれぞれ違います。 私は「国産楮」で紙を作ることをしていています。指導する場合も「国産楮」100%で紙作りを伝えます。 国産楮にこだわり、原料処理は手打ち、昔からの小判サイズ、乾燥方法は板干し、時間はかかりますが、それを「和紙」と私は言ってます。 間もなく東京のある小学校が卒業証書を作ります。 この学校は6年生が2クラス70人規模で、手漉き卒業証書作りは4年目になりました。 私の工房から片道2時間かかります。帰りは渋滞で3時間半ほどの道のりです。昨年12月にその小学校に宅急便で乾燥した「楮黒皮」を送りました。 1週間後、楮の黒皮の表面を削る作業に出向きました。 私の指導は2時間ほどですが、子どもたちは半日以上白皮作りをし、2日ほどかけて乾燥させました。と、連絡がありました。 2月になったら乾燥して保存をしてもらっている「楮白皮」を再度水に浸けてもらいます。 そして、私の指導の元、「楮白皮」をアルカリ溶液で煮る作業をします。 沸騰してから2時間、煮る作業を続けてもらいます。 その後灰汁抜きをして、チリ取り、交代で楮を叩くという作業をし準備が終わります。 翌日、全員に私から説明があります。 それは世界の紙の歴史・和紙の歴史・製法・製品など1時間にも及びます。 その後一つのクラスが卒業証書作りに取り組みます。 ベースになる楮の漉き舟と印刷に適した表面になる楮の漉き舟の二つの漉き槽を準備します。 紙漉きが終わるとゆっくり絞り、一枚づつ机に貼り付けて乾燥させます。 これを翌日もう一つのクラスが取り組みます。 こんな手紙を貰いました。 【・・・・・3日間という膨大な時間をさいて頂き誠にありがとうございました。子どもたち同様、我々教員一同も素晴らしい貴重な体験を通して、よき勉強になったことはいうまでもありません。3日間を過ごす中で子どもたちの顔が真剣になり、楽しそうに取り組んでいた様子はとても印象的です。そして現在、卒業を間近に子どもたちは証書を楽しみにしております。 この紙漉きを通して紙の奥深さ、歴史等々、○○先生の口からこぼれる話術には感嘆するばかりでした。 本当に感謝感謝と申し上げるしかありません・・・】 私は紙漉きに必要な全ての道具を準備して持ち込みます。 もちろん校章の透かしも事前に準備します。 3日間の往復もします。(最初の2時間は別な学校の体験のあい間に寄るように設定します) 子どもたちの笑顔を見るとコストだけで語れない、と思っています。 コストがかさむ・・・。向こう側にこのような動きがあります。 尚、この学校は教材費・研究授業費?・区の補助などを使い、極力子どもたちの負担をなくす努力で取り組んでいます。
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- ai-yuririn
- ベストアンサー率46% (68/146)
「和紙」を身近には感じませんが、身近に無いわけではないのですよね。襖・障子・着物包むたとう紙・レターセットなどなど。でも和紙と洋紙の区別がつけれません。薄くても強ければ和紙かと思いますが、今時ですからどんな混ぜ物をしているのか素人には分かりません。 和紙の産地で卒業証書を卒業生自ら手漉きで作っている学校がありますね。おまけに校長先生が手書きで証書を書いてくれるそうで規模の小さい学校なりの暖かい教育です。誇らしげに証書をかざした子供がインタビューを受けていたと記憶しています。校長先生も「書きながら一人一人の顔が浮かぶ」とおっしゃっていました。 「この卒業証書は和紙です」と言ったところで興味はわきません。子供相手でも大人相手でも、興味を引き出すためには共感や体験が必要です。 モノが溢れる現状で「うおぉぉ~」と思わせるにはどうしたらよいのでしょうね?手っ取り早く理科の実験のように強度テスト?原料にこだわらなければ葉書サイズなら簡単に手作りできます。 近県に和紙の王道「清張紙(せいちょうし)」を作ってらっしゃる方がいます。今では書道家や版画家の御用達ですが、その昔は紙の強さで商家の帳簿に利用されたそうです。火事になったら帳簿を井戸に放り込みあとで引き上げて再び使ったという…「へぇぇ」と思ってもらえたら共感一つですね^^ 和紙にも色々ありますぞ。 泉貨紙…2枚の紙を1枚に重ねて作る。強靭な紙。 壇紙…シワが入っている。祝儀袋などの波打ったモコモコ した紙。 典具帖紙…とにかく薄くて丈夫。ちぎり絵とかクラフトに に使われる。白くて極薄なので古い書物・絵の修復 用にも定評あり。 他にも色々な和紙があります。どこで本物が手に取れるのでしょうかね~。果たして見分けはつくのでしょうか?原料がパルプだったり機械で漉いた紙でも私にはきっと分かりません(T_T) 一枚の和紙を作るには、コウゾを刈り取り皮を剥ぎ煮詰めたり晒したり叩いたり。それを原料にトロロアオイの根からとった糊を使って紙に漉き天日で干して。コストは、これら手仕事の中の何を別なものに置き換えるかだと思います。 私、普通は卒業証書は和紙だと思うのですけれど…。違うのでしょうか?
お礼
遅くなりましたが、とても貴重な意見をありがとうございました。さっそく役立たせていただきました☆
- galluda
- ベストアンサー率35% (440/1242)
がると申します。 んっと…きっと子供のときはなにも感じないんでしょうねぇ、正直。 で、大人になって久しぶりに見たときに、なんとなく郷愁とかそういったものをゆっくりと感じ取るようになってくるんじゃないかなぁ…と予想してみたりします。 私自身はかかわっているわけではないのですが。以前に「日常品から嗜好品になってしまったのが悲しい」とつぶやいた、紙漉きの職人さんの一言が今でも忘れられません…
- soraniaita
- ベストアンサー率24% (76/311)
和紙は、簡単に手に入りますよ。 障害者の作業場などではよく作っています。 私はレターセットはそれを購入し使っています。 ある学校では、卒業生一人一人が、自分の卒業証書を作ったと聞いた事があります。それだと材料費と、道具の借り賃だけで済むでしょう。 逆に良い思い出となるでしょうから、そんな方法をお勧めします。 子供の玩具にも、手漉きで和紙を作る物があり、もう使っていたこは大人になってしまいましたが、まだ残っています。時おり私がはがきを作ったりしています。子供だって大好きで、興味深々です。
- tiltilmitil
- ベストアンサー率22% (1871/8250)
「和紙」「卒業証書」で検索すると、和紙の産地として有名なところでは結構たくさんあるようですね。自分たちで漉いた和紙を使うというのも多いようです。自分のはそうでなかったですが、そんなのだったら面白かっただろうなと思いますね。 ちなみに和紙は身近にたくさんありますよ。紙幣の素材が和紙ですから。
お礼
遅くなりましたが、本当に丁寧な回答ありがとうございました。助かりました!!