こんばんは。
中世ではありませんが,私のお薦めはバルザックです。同じ人物が複数の作品に現れる人物再登場の手法が用いられていて,入り込むと病みつきに・・・。
そんなバルザックの世界の入口に最適なのが『ゴリオ爺さん』です。(といっても,話はちゃんと独立して楽しめます)。主なものだけでも4人の登場人物のそれぞれの物語(人生)が交錯し,有機的につながってストーリーが進んでいく様はものの見事です。社会や人の負の側面をリアルに描いていますが,『罪と罰』よりは僅かに前向きさがあるように思います。
文庫だと新潮と岩波から出ていたと思います。可能であれば手にとってお好きな訳をどうぞ。たぶん読みやすいのは岩波の方だと思いますが,私自身は新潮の,長いけれどリズムのよい訳文が好きです。
なお,ドストエフスキーがバルザックに傾倒していたことは有名で,『罪と罰』は『ゴリオ爺さん』を下敷きにして書いたとも言われています。(話自体はかなり?違いますが)。
デュマも楽しいと思います。私のお薦めは『モンテ・クリスト伯』。大長編ですが,話が面白くて文章も読みやすいので,一気に読めてしまいます。『三銃士』は『ダルタニアン物語』の最初の作品ですが,これは(確か新潮から)全作品が出ています。
#3の方の挙げられている『シラノ・・・』は私も好きな作品です。
お礼
ほう「アルジャーノンに花束を」といえばあの頭が良くなるやつね・・・参考にさせていただきます。