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構造計算の偽装を見抜くのはプロでも難しい?
姉歯建築士による構造計算書の偽装について。 最初の頃は、構造計算の偽装を見抜くのはとても簡単だ。鉄筋が少ないからすぐにわかる。 などという意見が多かったのですが、最近になると、 とても巧みで見抜くのは難しいなどという意見がきかれるようになってきました。 実際はどうなんでしょうか? 鉄筋の太さと間隔ですぐに判断できるのでしょうか? よろしくお願いします。
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#2です。えーっと、ちょっと補足を。 図面を見てなんか鉄筋が少ないなというような勘が働く人は大勢いると思います。しかし、疑わしいだけでは通用しません。必ずその嫌疑の根拠も示さなければならない。 そうすると、例え偽造であったとしても構造計算書の結果だけ見せて鉄筋の少ない断面を了解させるのは容易いことです。それで建築確認の検査官を納得させるのもそんなに難しくは無いと思います。 われわれ構造の専門家であっても、普段使い慣れている構造計算ソフト以外の打ち出しは見ずらいもので、計算がきちんとなされているかとかをチェックするのは労を要します。 また、役所(確認申請)を通過した図面は、例え疑わしいと現場で思っても、役所のお墨付きの確認済み証が発行されている以上、自分勝手に構造断面を変えるわけには行かないことになっています。 ですので、#3さんのお母さんのように変だと思う人はいてもそれを公の場で主張できる人はまずいないと思っていいだろうというのが現実だと思います。
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ギリギリ設計の場合は見抜ける者はいないだろうが、 現状の偽造(基準の2~3割程度)なら素人でも解るレベル。 これで解らないと言うのならプロ資格だろうね。
- ys528
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建築構造屋です。 プロの構造屋なら見抜け無いことはありません。 電算結果を電卓でクロスチェックが出来ない、つまり電算ソフトがブラックボックス化してしまっているような設計者はプロ失格です。 また、平米当たりの鉄筋量というのは中高層マンションの場合、70~80kg/m2が相場です。 どんなに合理化しようとしても1割も変わることは稀です。 今回の事件では木村建設が姉歯に「20kg減らせ」と圧力をかけたようですが、-20kgというのはもはや合理化ではなく、インチキしろ、といっているのに等しい数値です。 鉄筋量が50~60kg/m2だった場合、通常の施工業者であればおかしいと気づくはずです。
- ororonchou
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No.2さんの「人にもよる」というのはその通りです。 シロウトにはチンプンカンプンかもしれませんが、知識のある人なら一発で見抜ける筈です。 ウチの母はもう60すぎのオバチャンでごくごく普通の主婦ではありますが、ガス圧接(建築資材の鉄筋をガスバーナーで加工する)の会社で20年事務員をやっていました。小さな会社だったので資材の手配や発注も任されていたそうです。 その母が先日新聞に掲載されていた図面をチラリとひとめ見ただけで「デタラメすぎ」と言っていました。私が見ても何が何やらよく分りませんでしたが、「意味分るの?」と訊いたら「もちろん」と返事が返ってきました。 普段はビデオの予約録画も一人でできない人なんですがね(笑)。 その母曰く、「図面を見なくても、現場で作業していた人は絶対に分っていた筈じゃないかな~」だそうです。1階と10階の鉄筋が同じ本数とか、「ありえない」だって。
- houng
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見抜ける見抜けないは人に因ると思います。 私は日常的に、構造計算ソフトを使って構造計算書を作り、構造図を書き、現場も見て種々の構造上の検討もやっているし、ある程度の経験ももっているので、恐らく見抜くことが出来ると思います。が、私の上司などは、構造的な経験は豊富なので構造図を見て部材の弱さやバランスの悪さを指摘することは出来ますが、今の構造計算ソフトがどのような入力をしているのかとかどのような計算過程なのかとかはさっぱりわかりません。つまり今回のような偽造をされると果たしてそれを見抜けるかどうかは怪しいと思います。構造のプロでも現役バリバリの人と第一線から遠のいている人ではやはり違うと思います。 TVなどでコメントしている人らは、すべからく年配の方達で、おそらく構造計算ソフトなど触ったことも無い人がいろいろ意見しているのを見ると、一般素人さんは嘘でも本当だと信じちゃうんだろうなとおかしくなります。 TVの報道なんかは半分くらいは嘘もいいところですね。 報道関係者もそろそろもう少し勉強して、正しいことを報道して欲しいと思います。国交省もそうです。お役人で構造計算ソフトを使いこなせるように実務経験をもった人はいません。ですので、国交省の出した通常の58%の耐力しかないとかいうのも、どこまで本当かは疑問なところです。あえて悪い数字を言って一般人の不安をあおるような人心煽動をやらなくてもいいのになと思います。とある計算条件をちょっといじればあるいは基準を満足してしまうかもしれないからです。 まあなんというか。。。困った問題ですね。
- takomari
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確かに数値の一つ一つについて誤りがあるかどうかというのをチェックするためには再計算しないといけないと思います。 でも、図面を見て、これくらいの規模の共同住宅だったら、このスパンならこれくらいの柱で、これくらいの梁になるな、というのは、ある程度構造に慣れた人ならわかるはずです。柱や梁のサイズを見れば、それに見合った鉄筋量というのは出せますし。 ある部材について「おかしいな」と思えば、その部分についてのみ計算することも可能です。 今回の偽装については、モーメントの値から偽装してますから、共同住宅の計算書を何度も見ているひとならば、あまりにも小さい数値に気づいたかもしれません。 確認申請の書類をチェックする人ならば、それくらいの経験と知識はあってほしいなあ…と思います。偽装をする方もするほうですけど、今回はチェックする方の力不足も否めないと思います。