Q/現段階ではどちらの陣営が有利でしょうか?
A/現時点で米国での市場調査の結果で有利なのはBlu-ray Dicsです。ただ、これはある程度関心のある人間に確認した調査であり、実際の消費者というよりマニアの領域の人間に対して評価です。およそ6割以上の人はBlu-rayに期待をしているとの評価もあります。
では、HD DVD(ちなみに正規規格ではHDの後に-は付かないので注意、雑誌などでは便宜上付けることもありますが)はダメなのかというと、これはまだ時期尚早と言えます。理由は、βビデオとVHSの時に優れた映像技術媒体であったのは、VHSではなくβビデオであったためです。
VHSが勝利したのは既に回答があるようにパッケージメディアとしてのコンテンツ(情報の内容)でした。
そのため、HD DVDが価格競争力で有利となり、それとともに大量の製品やコンテンツがHD DVDで販売されれば時期主力となるでしょう。Blu-rayは、一足遅れることになります。ただ、Blu-rayにはPS3というゲーム機がありますが・・・ただマイクロソフトがHD DVDに乗ったため、近い将来X-BOXをマイナーアップし、HD DVDに移行する可能性が高いですけどね。
もう一つの問題は、これからの製品です。既に韓国のサムスン電子が来年の第二四半期から第三四半期頃に両対応の読み出し製品を出すことを表明しています。また、HD DVDの主力メンバーであるNECやSANYOは、製品の普及度合いに併せて、HD DVDに固執する気はないとの柔軟な姿勢もあります。また、Blu-rayベンダーであるHITACHI、パイオニア、三菱、そして幹事となるソニー、松下などのメーカーも実際のところはDVDフォーラムにも参加していますから、製品を出せない環境にあるわではありあません。
よって、個人的な考えで言えば、最終的には両対応のハイブリッドピックアップもしは、ツイン、トリプルピックアップを搭載したドライブが市場に出回り、最初にそれを商品化したメーカーが市場をリードするということになると私は考えます。読み出しドライブができることを考えれば、記録も作ることは可能ですからね。
個人的な考えでは、私はHD DVDの方が既にDVD資産が多い人間としては、良いと思うのですが・・・ただ、長いスパンで見るならBlu-rayを視野に入れても良いでしょうが、実際には2層で100GBオーバーの研究も進んでおり、Blu-rayでそのまま数年間多層化を繰り返すから、長いスパンで使えるというのも・・・あくまで、ここでの理由は今を売るためのものでしょうからね。
まあ、まだ市場にROM製品は出回っていませんし、HD DVDは製品もありません。様子見の段階です。有利不利は考えぬ方が良いでしょう。