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OSの違いについて
・ Solaris系OS ・ Linux系OS ・ BSD系OS ・ Windows系OS ・ その他(OS) がありますが、具体的に何が違うのですか?携帯にもOSが入ってますが、どんな種類があって、何が違うのですか?
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Solarisには系と付くほどの派生版は無い。 Linux系という表現は、本当は全部Linuxと呼んで良い。 WindowsXPやVistaを何系のOSかと言えば MS-DOS系かWindowsNT系であって、Windows系とは言えない。 強いて言えば、(商標上の)Windowsシリーズと呼ぶべき。 OSの流れは、大きく分類する上では、まず、パソコンより先に成立した 上級のコンピューターの市場があることを知る必要がある。 その世界で1970年代に生まれたのがUNIX。 そのUNIXは産学共同が盛んな米国で カルフォルニア大学バークレイ校において改良が進み そこからオープンソースで公開されたのが Berkeley Software DistributionつまりBSDです。 ここから、オープンソースゆえの派生が始まり BSD系と呼ばれるUNIXが多々生まれました。 UNIXにはBSD系のほかSYSTEM V系と呼ばれる系譜があり こちらが商用UNIXとして広まったのに対して BSDは、商用だけでなく、フリーのOS開発にも広まり パソコン向けのUNIX(PC-UNIX)として いわゆる*BSDが普及することでPCでのUNIXは BSD系が主流となりました。*BSDでもっとも有名なFreeBSDは MacOSXの開発に大きく寄与し、MacOSXは MacOS系のインターフェイスとBSD系の構造を併せ持っています。 このようにPC-UNIXの登場は、コンピューターの歴史を一日に換算すると夕方だと考えられます。 朝に使われていたのがCP/M、9時頃からはMS-DOSで MS-DOSはCP/Mの市場を奪うべく、CP/M互換の仕組みを持って生まれました。 お昼からWindowsが使われ始めましたが、これはMS-DOS特有の構造を引き継ぎ あまり優秀なマルチタスクOSではありませんでした。 その前、昼休みにはMicrosoftとIBMの共同開発で OS/2が作られましたが、昼休みが終わったら IBMはOS/2を続けましたが、Microsoftは独自に WindowsNTを作りだしました。 それが、注目を集めたのが三時頃 この時点ではPC-UNIXが一般的では無く Microsoftはパソコンの市場と共にWindowsの市場を 上へと広げようとしていました。 夕方になって、やっとWindowsはWindowsXPとして Windows95系とWindowsNT系の市場を統合しました。 OSとしてはNT系は95系より、大きく改良されています。 UNIX系OSは一貫してUNIX系OSですが MS-DOSやWindowsは一社の商品にすぎませんから ときどきのパソコンの性能に応じて 時には、個人や小企業を想定した場あたりな製品企画や 脆弱で高速な設計を行なったりしてきた歴史があります。 ゆえに、WindowsはWindowsシリーズと呼べても Windows系と呼べるような一貫的なものがありません。 Linuxは、UNIXがオープンソースであり 教育用として有理だったことと UNIX向けの多くのオープンソースのソフトがあったことから UNIXの仕組みを模倣した、新しいOSとして成立しました。 ごくおおざっぱな分類をすると、LinuxもUNIX系とされますが あくまでもLinuxはUNIXではありません。 しかし、FreeBSDやMacOSXはUNIXです。 SoralisはUNIXのひとつで、JAVAでおなじみ 東名高速で上京して最初に見る大企業ビルでおなじみの Sun社が、同社独自のCPUを用いたコンピューターのために開発したOSです。 オープンソースのBSDから始まったSunOSから 同社がSYSTEM V系に移行する際に生まれたのがSolarisです。 同社のサーバー機と共に、高級なUNIX環境として定評があり 現在では、それがintel系CPUであるIBM PC/AT互換機に移植されて Windowsに代わるPC OSの選択肢のひとつとなっています。 特に、高性能で高価なSolarisが、個人利用にかぎって 無償利用できるようになったことは、大きな事件でした。 ただ、これらはSolarisシリーズであって系では無い。 なお、BSD系とSYSTEM V系のほか、乱立した商用UNIXで 互換性を確保するためにPOSIXといった規格が生まれた。 POSIX互換の機能はWindowsNTにも備わっている。 このように、コンピューターOSの世界では UNIXの文化と、UNIXの世界で育ったオープンソースという文化が 大きな影響力を持っています。 まぁ、根本的な分類だけでこの行数になる。 携帯電話などのOSは、リアルタイムOSという概念とか 組み込みOSと言った分野の話になる。 また、MS-DOS系という表現には、多分に IBM PC/ATというパソコンの規格と管理概念が関係深く。 この曖昧なMS-DOS系の範疇にはOS/2も含まれる。 MS-DOS系は、ある意味IBM PC/ATを前提にしたOS設計と言えたが… MS-DOSの時代が終わる頃には、OS開発者は UNIXを意識させられることが増えたためか IBM PC/ATを主対象としながら、MS-DOS系と呼べるような 設計は行なわれなくなっていった。 大別するとUNIX的な設計か、もっと進化した新しい設計。 あるいは、よりシンプルに設計したOSもあるし リアルタイム性を重視したPC OSといった取り組みもある。 それは、ほとんどを受け継がざるを得ない WindowsシリーズやUNIX系OSにはできないことかもしれない。 言いかえれば、WindowsとUNIXは、歴史と伝統として 多くの無駄を抱えたOSだとも言える。 同時に、歴史と伝統が、多くの用途を実現し、市場性に繋がっている。 ただ、使うコンピューターハードウェアが違うから 携帯電話やPDA等には、新興のOSが広く浸透した Windowsのそういった分野向けのバージョンは 旧来の互換性はほとんど無関係で OSとしてはWindowsであるメリットは一切無い。 ただ、PCでの主流であるWindows上で扱われる Microsoftの規格の多くがPDA等でも利用できるという (OSレベルではなく)アプリケーションレベルの互換性が高い。 こういった分野には、PDAのPalmOS、携帯電話のSymbian OSが有名。 これらは、アプリケーションレベルの互換性はともかく OSとしては、省資源の環境に専用化された構造と 優れた操作体系がもりこまれている。 ただし、PCで動いたとしても、けっして便利なOSでは無い。 Linuxも、こういった分野での利用が行なわれているが PCで実現された技術を、組み込みOSへと流用することが 比較的容易なことはひとつの利点だと言える。 たとえば、Linux PDAとして有名なLinux ZAURUSは ファイル共有で、NAS的に稼働させたりできる。 逆に、NAS専用として作られた玄箱では 元もとのLinuxを、大幅に構成を変えることによって NASでありながら、動画配信なども行なえた。 こういった応用性の広さは、オープンソースゆえのもので SONY,松下,NECなどの家電では HDDレコーダーへのLinux採用が知られている。 ここで終わろうと思ったが、前述のほかのOSとして TRON projectとBeOSを省いちゃ、お天道様に(略) TRONは、1980年代に始まった、既存のコンピューター関連のしがらみを 一旦捨てることで効率化を図った研究プロジェクト。 TRONのC-TRONは電話交換機として、誰もが利用している またI-TRONは、電子炊飯器などの家電で高いシェアを持つ。 ただ、パソコン向けのB-TRONが商業的に成功しなかっただけ。 これには、互換性の問題を抱えざるを得なかった方針と その方針を含んだオープンなTRON規格を 米国企業が「日本独自とみなして潰しにかかった」 という事件が大きな影響を与えている。 当時、教育機関への導入予定が白紙撤回された結果 現在、教育機関への導入実験が行なわれているWindows以外のOSはLinuxとなっている。 機会を逃したB-TRONは、現在に至って PC上で充分な競争力を持つOSとは言いがたい。 利用できるアプリケーションが限られているために… しかし、一部では熱心な支持者がいるように OS構造だけでなく、優秀なGUIが設計されている。 BeOSは、Macintoshと同じPowerPC向けで開発が始まり 一時は、次期MacOSとして採用されようとしたOS。 最終的に次期MacOSは、UNIX系のNeXTやFreeBSDを基にしたMacOSXとなった。 BeOSは、POSIX互換は持っていても、UNIX系OSではなく… UNIXとは違う、優れたリアルタイム性を持ち、また すぐれたファイルシステムを備えたマルチメディアOSだった。 その直接的な成果は、RolandのPCベースの動画編集専用機として市販されている。 BeOSを開発したBe社は無くなったが その系譜を継いだZetaが今年正式リリースされている。