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企業の環境活動について
私、現在、環境保護に興味があり、調べものをしているのですが、都市をよくするため、自然を増やしていくために、企業の環境活動に目をつけました。 他企業で行われる環境活動(植林、生態系保全、食料自給等)を都市の空室化されたビル内環境や屋上環境で行うことで、企業のブランド向上を軸に都市の緑化を最終的に行いたいと創造しています。 このようなことは可能でしょうか?ビル内での植林、農業展開等実現要素はないでしょうか?
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- okujouryokka
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まず、ビル内での植林なり、農業展開ですが、昭和47年頃でしょうか。私がまだ学生の頃、森ビルの中で屋上から光を集めて、樹木の生育の実験をしていました。見学に行きました。森ビルを経営している一族の方でした。非常にお金のかかるものですが可能です。採算的には難しいと思います。 今年、大手町でしたか、地下室で稲を作っていたと思います。トマトの水耕栽培にしろ、光をどのように確保するかが問題で、ほとんど採算的に無理だと思います。テレビには取り上げられていましたが。ようは使えなくなった地下で作っているからプラスだと言うような屁理屈で、元々利用される地下空間で考えれば、採算とはかけ離れたものです。 さて屋上ですが、六本木の六本木ヒルズの隣の音楽ホールですか、その屋上で稲を栽培しているのをよくテレビで報道されますが、これは、ここだけの特殊な例です。森ビルの、特殊な免震工法を使い、屋上が重ければ重いほど良いという振動を抑える建築で、載荷重の制限の無いビルだからです。 屋上で環境活動を行うことは可能です。 農業展開は採算的に合うか別にして、室内空間よりは企業のブランド向上という意味では条件が整っています。 他の方が難しいと言われていますが、屋上の荷重の事についてきちんとした理解がされていません。 玉川高島屋の七階屋上や都立竹芝ふ頭公園の人工地盤の上の松林を見ると分かりますが、比重0.7弱つまり40cmの厚み・300kg/m2弱で、余分な水は即時排水し、保水量は体積の40%、空気層も40%で、高木が森のようになっています。植林は既に創造されているのですが、重たい土を使うことがまだ頭から離れない業界の問題ですね。農業的にも生育のための用土の厚さを、その軽量の材料の上に乗せるだけの問題で、大根など根菜以外でしたら、屋上で何の問題も無く生産できるでしょう。 昭和44年に作られた日本橋高島屋の屋上が、たぶん一番早く作られて残っている土を使わない屋上でしょうが、今でもシラカバの木が緻密に、しっかり生育しています。 その頃から今でも土に軽量土壌を混ぜる。基本的には軽量化出来ないやり方を造園業界も行政も離れられないから、現状に至っています。 ビル内はコスト的に難しいと思いますが、屋上は問題なく植林や農業展開が、企業のブランド向上など、採算のラインをどう考えるかで、今すぐにも展開を実現できます。
- ladybug0703
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植物の研究をしてる者です。 結論から言いますと、止めておいたほうがいいでしょう。 まず、屋上での農業について。 ご存知のとおり、植物には根があります。 そして、健全な生育が可能なだけ根を張るためには、たくさんの土が必要です。 ましてや、植林をするとなると、一本の木に対して膨大な量の土が必要です。 家庭菜園程度であれば問題はありませんが、ある程度の規模で農業を行うとなると、かなりの量の土を屋上に入れなければなりません。 通常の建物ではその土の重さに耐えられません。 また、土を入れたとしても、乾燥しやすいため、十分な灌水を行う設備が必要になります。 さらに、排水設備・防水設備などの様々な設備が必要です。 次に屋内での農業について。 屋内での一番の問題は問題は光でしょう。 ライトなどで人為的に光を当ててやる必要があります。 野外で植物が受けている太陽光は、意外と強いものです。 室内で植物が十分に生育するためには、特殊な強力なライトが必要となります。 また、ビルなどの室内は密閉されているため、蒸れやすく、カビなどの病気も発生しやすいでしょう。 そのため、空間内の空気を攪拌するためのファンや換気扇が必要となります。 また、これをビルの空室などでやるとなると、屋上で農業を行うのと同じ問題が生じます。 いずれにせよ、既存のビルは使えないと思います。 以上のように、建物・設備・光熱費などがかかりすぎます。 同時に、それだけコストがかかるということは、環境への負荷も非常に大きくなります。 ビルの上や中ような、植物にとって不自然なところで農業をやるよりも、既にある大地と太陽を使って農業をやる方が、効率もいいし、環境にも優しいと思うのですが、どうでしょう?
補足
これから、都心でビルの空室化するところが、増えていくことにより、それらのコンバージョンやリノベーション(再利用し新しい形での使われ方)が求められると考えています。 そこで私は、それを利用して緑の施策を行えれば、都市の建物のリサイクルてきな役割もなすとかんがえたのですが・・・ しかし、考えてみるとおっしゃるとおりだと感じます。 都心は敷地が限られています。そこで屋内の検討に至った次第です。どうしても都市的な新しい手法をとりいれたいです。なにか、良き手法はないのでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。やはり、採算の問題を考えると厳しい現実ですか。 屋上での展開の現実的なお話はとても力になりました。都市緑化の可能性をになうのは、やはりまずは屋上からであると考えられますし、その実現を論理的に回答できる論文をかけるといいとかんがえています。その点、専門家の方々による客観的意見はとてもためになります。ありがとうございました。ビルの中間部分の問題をどう解決していくかにこれから焦点をあてていきたいとおもいます。