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日本人ドライバー(長文)
F1、インディ等のレース状況がシーズン終盤へと差し掛かってきたこともあり、日本人ドライバーの去就を含めた問題が出てくる時期ですね。 F1だと佐藤琢磨の場合のイタリアグランプリでの出来事といい、ベルギーでのシューとの接触といい、コンスタントに成績を残すバトンとはかなり対照的になってしまいましたね。 インディも日本人ドライバーは相変わらずパッとしませんね。 佐藤琢磨について言えば英国F3選手権でチャンピオンになりマカオF3でも優勝した今までにいない日本ドライバーだったということもありかなり期待していたのに、このところの成績にはショックです。 日本ドライバーってどうして海外のビックレースで勝てないんですかね? よくヨーロッパ人に比べるとハングリー精神が欠けているとか聞いたことありますが、実際はもっと深い理由もありそうですね。 中島悟がF1へ飛び出してからもうすぐで20年。参加するだけの時代はもう終わり、上位チームへ在籍したら表彰台は当たり前。時々は優勝しチャンピオンになる人が早く出てきてほしいと願ってやまないのですが。
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わたしも琢磨選手にはF1以前から期待していました。 英国F3初年度、タイトルは獲れませんでしたが、モータージャーナリズムの権威 AUTO SUPORT誌(英国の本家版)に「速さ抜群の新星」と紹介され、 こんな日本人ドライバーが現われれる時代になったか、と驚いたものでしたが・・・。 長くF1を見ていると、「ジャパンパワー」という括りでなく、純粋にトップを 争う才能があるかに目がいきます。その点で、これまで挑戦してきた日本人ドライバーに 何が足りなかったのか考えてみました。 (1) これまでの日本人選手には「マシンなど環境が整ったときは目立った活躍をみせるが、 チーム状態が悪いときは一緒に沈んでしまう」傾向があるような気がします。 よくも悪くも集団帰属的というのでしょうか・・・。 シューマッハがフェラーリを復活させたような、チームを押し上げるパーソナリティー、 不遜なくらいのバイタリティーが日本人には足りないのかもしれません。 (2) 昨年、ホンダ関係者が琢磨とバトンについて「一発は互角だけれど、レース中の コンディション変化に対応して、タイムを揃える安定性の差がある」と述べていました。 また以前、ある海外ジャーナリストは「日本のドライバーはあれだけ速いのに、 なぜよくスピンするのか?」と問うていました。 速さではトップレベルでも安定性(コンスタンシー)に欠ける― それがシーズンを通しての結果につながらない原因です。 感覚センサーが鈍いというより、日本人は瞬時に「YesかNo」を即断決行できる 「選択能力」が弱いのかもしれません。 (3) メンタル的に己を「内へと追い込む」傾向です。日本武道の精神では尊いですが、 様々な思念をクリアに切り替えて、機械のように処理できなくては 血肉を洗う過酷なF1界で生き残れません。 五輪などで日本の実況者が好む「プレッシャー」という単語― 克服するのではなく管理できるのがトップアスリートの資質でしょう。 今や若くしての海外修行が当たり前なので、温室育ちとか海外コンプレックスは 薄れつつあるでしょう。才能もひけをとらない―とすると、やはり無意識に 身に染みついた国民的性向が関係しているような気がします。 琢磨はだれもが応援したくなるような好青年です。内なる強い意志もあります。 でも、勝てる選手は「いい奴」ではありませんね・・・。 他人を蹴落としても強い個をしめせるような日本人が現われないと、 本当の意味での頂点獲りはできないでしょう。 (そんなドライバーを、われわれが心情的に応援できるかどうかですが・・・)
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- SuperPippo
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答えは簡単で、イレギュラーな状況が起こらない限り、 佐藤にはF-1で勝てるだけの能力が、今は無いからです。 バトンと結果が対照的になってしまったとおっしゃっていますが、 過去の日本人ドライバーよりもリザルトを残したから日本で勝手に盛り上がっただけの話で、 歴然とした差をつけられていた事は去年も変わりありません。 寧ろ、去年の方が差は大きかったのではないでしょうか。 日本人どうこうではなく、個人の問題です。バトンが優れているのです。 今更失望されても、それは佐藤が可哀相なだけです。 F-3チャンピオン、マカオGPチャンピオンの肩書きを持ちながら F-1で成功出来ないどころか、乗る事すら出来なかったドライバーは 数え切れない程います。 佐藤は成功してる方だと私は思います。能力も飛び抜けていると思います。 それと同時に、何か特別な事が無ければ、F-1では勝つ事は出来ないとも思っています。 F-1を目指しているドライバーが何人いるかは分りませんが、 その中で20人しかなれない地位ですから、20人全員が飛び抜けて優れているのです。 そこまで行ってしまえば、何処の出身とかいう事ではなく、 個人の能力の問題になるのは当然だと思います。 傾向という話であれば、恵まれていたのはイギリス人だけです。 何故ならば、有力なF-1コンストラクターがイギリスに集中していたからです。 逆にイギリス籍でないのはフェラーリくらいでしょう。 似た様な力があるのであれば、同朋を使うのは当たり前なので、 イギリス人のチャンピオンが多いのは、自明の理です。 フェラーリが伝統的に可能な限りイタリア人を使おうとしない事も 拍車をかけていると思います。 ただし、F-1がメーカーの争いになって昨今では、その傾向は減ると思いますが。 チャンピオンは出身の差ではなく個人の能力とチーム環境、運の相互作用で 突然現れるものだと思います。シューマッハが良い例です。 ドイツは以前から能力の高いドライバーを何人も輩出していますが、 F-1のチャンピオンになったのは彼だけです。 翻って、将来のチャンピオン候補生としてドイツの若手ドライバーが 大挙しているのかといえば、そんな事はありません。 そんなものです。
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>佐藤にはF-1で勝てるだけの能力が、今は無いからです なかなか厳しいご意見ですね、そう言われてしまえばそれで終わりですけどね。確かに去年のほうがバトンとは差をつけられていたから今年は頑張っているほうかな。 >F-3チャンピオン、マカオGPチャンピオンの肩書きを持ちながらF-1で成功出来ないどころか、乗る事すら出来なかったドライバーは数え切れない程います。 ということは佐藤琢磨はまだ成功してるほうですかね。ありがとうございました。
- ichi-pei
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その昔ヨーロッパとイギリスのF3選手権で活動していた畑川 治さんの書いた、実践的フォーミラーレース入門という本をたまたま読んでいたので、その中からちょっと書き抜いてみます。 2車が同時にコーナーに入る横並びのコーナーリングを英語ではサイド・バイ・サイドと言い、性能差の少ないF3やFF(フォーミュラーフォード)ではしょっちゅう見られるシーンである。いわゆるサイド・バイ・サイドの争いこそが、レースの醍醐味とされる。 私は長い間日本でレースをし、頭の中に「コーナーは一列縦隊」ができてしまっていた。ブレーキ勝負で前に出た時に「勝った」と思ったのが間違いで、少し前に出ただけの感覚でなければならなかった。そうしたサイド・バイ・サイドの感覚を身に付けるのにはF3レースをやってからでは遅く、やはり常に横並びのレースをやっているFFの意義を強く感じたものである。
お礼
以前片山右京さんの本に似たようなこと書いてあったのを思い出しました。 右京さんはフランスでフォーミュラルノーやF3を戦っていた頃、「ドライバーはコーナーでほんの僅かでも隙間があればノーズを突っ込ませてくる、ものすごいハングリー精神がある」といったような事が書かれていました。 そうしたレースにおける戦い方みたいなものは"本場"でなければ習得できないのかもしれませんね。 国内でレースしているうちはそういう人には勝てないのかもしれません。 でもF3でも遅いとなるともうカートやる時から本場でやらないとダメなんですかね。
- ayzm
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日本の教育環境が良くない、日本人の完ぺき主義が良くない。 F1のトップクラスのドライバーは、物心がついたころから車に触っています、おもちゃからカートまで、レーシングカートは F1と同じ操縦性です。 彼らは 小学生でレーシングカートを乗っています、そこで運動神経と感を磨きます、 人間は 小学校の低学年の時に一番運動神経が発達します、ところが学校ではそのころ危ないから自転車に乗っていけません、危ない遊びはしてはいけません、親が買って与えると学校で禁止をして乗せないようするし、親も買ってやるだけで怪我をすると自転車が危ないからと乗せない。 彼らの親は、カートを買ってやったら親がまず遊ぶそれを子供が見て乗りたいと言ったら、子供のレベルに合わせてから親も一緒に楽しみながら乗せる。 佐藤琢磨さんは天才です、高校を卒業するまで車には触っていないのに、これだけの成績を出していますから、でも小さいころにカートで身に感と反射神経がありません、日本人にはカートで磨く運動神経と感を磨ける環境がありません。 レースで勝つためには、技術・頭脳の努力で身に付けるものと、頭で考えるより早く反応する感と言うのがは必要です。
お礼
>彼らは 小学生でレーシングカートを乗っています、そこで運動神経と感を磨きます、 そういうとちょっと前までF1、インディにいた高木虎之助は小学生時代からカートやってたんすよね。でもF1では活躍出来なかった。 以前は日本発でF1へ行くという図式がありましたがそれでは大して活躍出来ないということもあり、最近はF3からヨーロッパへ出て行く人も増えました。佐藤琢磨や松浦孝亮はその類です。で、F3ではチャンピオンになる程活躍するのにF1やインディに上がるとピタッと止まってしまうんですよね。 まあシューなどは4歳の頃からカートやってたというし、その辺りの違いはありそうですね。頭で考える以前に身体で感覚をつかむというのは大事かもしれません。
お礼
>勝てる選手は「いい奴」ではありませんね・・・。 シューはその代表例かもしれませんね。ただ強烈なキャラクターだったということはデビュー当初から感じました。 >チームを押し上げるパーソナリティー、不遜なくらいのバイタリティーが日本人には足りないのかもしれません これもやはりチャンピオンになるような人には備わってるんだと思いますね。 セナやシューはデビュー当初は下位チームでしたが、そこで存在感を見せ付けましたからね。たとえ下位チームにいても上位チームに引けを取らない走りでアピールすることはとても大事ですよね。 >琢磨はだれもが応援したくなるような好青年です。 >でも、勝てる選手は「いい奴」ではありませんね・・・。 今も応援していますが、もし琢磨がどんなキャラになろうと応援したいと思います。