ただでさえ教員に対する風当たりの強い昨今、非常勤講師という不安定な身分でおられる彼氏さんには何かと心理的負担がかかっているものと思います。
非常勤講師の場合、一番きついのはやはり、来年度の保障が一切ない点でしょう。この点は常勤講師も同じで、全国的に中・高の生徒数が減少している現在、非常勤・常勤のポストはますます減少しています(高校の場合、下手をするとその教科での講師の口が全県で1名分しかない、ということもありえます)。
結局、各都道府県の教員採用試験か、どこかの私立の採用試験に受かって教諭として正式に採用されるまでは不安定な身分が続きます。
大学卒業後2、3年ならともかく、数年(下手をすると十年近く)講師暮らしが続き、30代に差し掛かったりすると、親族をはじめとする周囲の風当たりもかなりきついものがあるようです。そうなると他の職業に転じるあてもなし、心理的にはかなり追い詰められた状態になる、と聞きます。
ただ、勤務上評判のよい講師については各校校長たちの間で優先的に転勤について配慮してくれることがあります。
ゴマを擂れ、というのではありませんが、正規の教諭と同じかそれ以上に勤務していればそれなりに展望は開けます。
彼氏さんもまだ正規採用をあきらめていないとお見受けしますので、大変でしょうがしっかり支えてあげてください。