初めての方には「完璧」というのは難しいと思います。ある程度自転車のメカになじんでいる人でも完璧に出来る人はまず居ないでしょう。ショップの人間が完璧に近いのは、数をこなしているからです。
ですが、ホイールのメンテナンスというのはサイクリストにとって本来なら基本技能のひとつです。最近はリム自体が丈夫になってスポーク数がすくなくても振れは少なくなりましたが。
経験が少なければ少ないほど、道具が手助けしてくれます。どんな価格でも良いので振れ取り台を用意しましょう。箕浦のワークマンプロが手頃でおすすめです。センターゲージが付属しているモデルがたしか1万円ほどでありますのでそちらがよりベターです。ニップルレンチも付属していますが、ここは絶対に使いやすいパークツールの製品(sw-1cか2c)を買い足すことをおすすめします。ロードレーサーでしたら、スポークの太さははおそらく15番だと思います。したがって、黒いモデルがそれに適合します(スポーク、ニップルは必ず確認してください)。
手順として、ホイールを車体から外してください。タイヤも外します。そして振れ取り台にのせましょう。回転させるとふれている部分が計測の棒にあたります。そして当たっているのとは反対側のスポークのテンションを上げましょう(スポークは順ネジです)。もしくは、当たっている側のスポークを緩めてあげます。この時、緩いからといって何回転もさせてはいけません。1/8回転ずつ回していけましょう。2回転も3回転もさせるとリム自体が歪んでいわゆるポテトチップの状態になり、再起不能になります。
テンションの上げすぎには注意してください。まっすぐになったなと思ったら、スポークをしごいてください。ここは結構、力が必要です。そうすると、またすこし振れが出てきます。これはスポークのねじれを戻す作業です。
この作業を振れが無くなるまで何度でも繰り返してください。最初の頃はたぶん何時間も掛かると思います。
振れが無くなっても終わりではありません。中心が出ているかどうかセンターゲージで確認してください。もし、ずれていた場合、片方を均一に締める、または緩めればセンターが動きます。この作業でまた、振れが出たら最初から同じ作業を繰り返してください。
ホイールの振れ取りはひたすら根気です。がんばってください。
お礼
ありがとうございます 挑戦してみます