ハッサン・バイエフ『誓い』
敵味方の区別なく、医師としての誓いをつらぬいた、
あるチェチェン人医師の自伝です。
現在進行形の戦争の実態が、よく分かると思います。
次世代に戦争を残さないために、ぜひ読んでいただきたいです。
赤木由子『二つの国の物語』
これはむしろ子供向けで、かなり読みやすい本だと思います。
が、同時に大人向けでもあります。
戦中の動乱期を中国で過ごした著者の、少女時代の体験を、
かなり詳しく、おもしろく、そして悲しく書いた小説。
日中両国間が人間として理解しあえる、という理想が描かれてあります。
日本が中国に対してなにをしたのか。
知りたくないけど知らずにいられない真実が、ここにはあります。
北杜夫『輝ける碧き空の下で』
明治40年以降のブラジル移民のお話です。
実話をもとに様々な人間模様がコミカルかつシニカルに描かれた秀作。
私はこれを読んで、ブラジルへ旅しました。
日本文学大賞受賞作品。
河合香織『セックスボランティア』
障害者が性欲を求めるとはどういうことなのか。
ボランティアとはどうあるべきなのか。
障害者の方たちの、普段なかなか見えにくい心の闇を
少しは理解することができるかもしれません。
マイケル・ギルモア『心臓を貫かれて』
罪のない2人の人間を殺した35歳の男が、自ら銃殺刑を求めた。
当時、アメリカでは死刑廃止論が高まっていたため、
このことは全米に波紋を呼び起こしました。
その男の名前は、ゲイリー・ギルモア。
この本は、彼の弟が、兄の死後に出版したもの。
幼いときからの家庭内の話を赤裸々に書いています。
ゲイリーが殺人へといたってしまう経緯や背景がわかる気がします。
これらの実話をもとにした本は、私にとって、世の中に対する視点を少しばかり変えてくれました。tarakosukiさんにとっても有益な本となりますように。。
お礼
竜馬が行くは前々から読みたいと思っていました。 "もの食う人々”は飽食の国に住んでいる僕にとっては刺激になりそうですね。 どれもためになりそうな本ばかりですね。 読んでみたいと思います。 ありがとうございました。