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教員の評価制度について皆さんはどう思われますか?
教育学部在学中の学生です。教員の評価制度がある自治体では実施され始めているということを聞きました。 評価されるということで、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?今は完全に年功序列である給与に反映させることで、意欲のある教員を増やすのが目的なのでしょうか。昨今言われている、「やる気のない教員」を減少させ、教師の質の向上には助力できるのでしょうか。 僕は、詳しくは分かりませんが、きちんとした基準を示された上でなら、実施されてもいいと思います。皆様がどうお考えなのか、(賛成?反対?)あとは実際に実施されている自治体ではどのような形で(とくに基準と判定者について知りたいです)行っているのか、ご存知の方、よろしくお願いいたします。
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教職員評価の形態については、各都道府県教育委員会のウェブサイトに資料がありますから探してください。ただし、深いところにあって、見つけにくいときもあります。例を示します。 (検討中の都道府県もあります) (長野県) http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/shingikai/hyouka/index.htm (岡山県) http://www.pref.okayama.jp/kyoiku/kyosyoku/kyousyokuin_hyouka.htm 教職員の評価をするとなると、誰が評価するか、基準はどうするか、公平をどう確保するかが問題となります。 《誰が》評価の為の機関を設置したり、専門家を雇うことは機構上も経費の点でも不可能ですから、結局は、職務上の上司(校長、教頭)が行うことになります。 《基準》教職員の職務内容は多岐にわたり、その効果や能力の判定は困難なものです。また、客観的な基準を設けることも不可能です。 また、上司が教職員の仕事ぶりをすべて把握することも不可能です。 そのため、どこの地方でも、判で押したように「教職員自身に各業務分野に関する目標を立てさせ、上司と協議して目標を修正・確定し、実施し、最終的に達成できたかどうかで判定する」という、いわゆる成果主義・目標管理の手法で評価することになっているようです。 《公平》年度の途中や年度末に上司が被評価者と面談を行って評価を説明したり、苦情を処理する機関を設けたりしているようです。 メリットとしては、 (1)年度当初に目標を立てて明確に文書化することは、職務の見通しを改善する。 (2)上司と面談して目標を決定することで、学校全体の教職員の動きを、学校全体の目標に向かってそろえることができる。 (3)明らかに職務怠慢、あるいは能力不足の教職員を判定し、研修等の措置を講じることができる。 (4)がんばっている人、工夫している人などの奨励になる。 世間の人が思うような、「いい教員が残って悪い教員が排除される」といったところの効果は望めません。(最初に書いたように、いい・悪いの基準を客観的に定めることは困難です。) また、教職員には能力差がありますが、結局のところ「能力の低い人は低い目標を立てる」「能力の高い人は高い目標を立てる」ということになって、ほとんどの人が「そこそこの評価(ABCのBなど)をもらう」となるのが実情だと思います(よほどひどい勤務状態の人は別として)。 口が悪くて申し訳ないが、「一応『評価制度をやってます』ってことで世間が満足すればそれでいいのだ」という感じにも思えます。 デメリットとしては、 (1)目標に含まれていることは一生懸命やるが、そうでない所で手を抜く恐れがある。 (2)目標が平凡なもの、達成が明らかに可能なものに偏り、チャレンジ精神が失われる。 (これらは、成果主義を導入した一般企業でも問題点となっていることです)。 (3)手間がかかる(上司の負担が大きい)。 (4)部活動のように職務に法的根拠がないものの評価が難しい(希望によって、部活動も評価に加えてもらえるなど、対策している自治体もあります)。 (2)が特に問題でしょう。評価制度以外にもいろいろ「でる杭は叩かれる」要因があるので、ユニークな教員は今後はあまり出ないと思います。優秀で真面目で怠けないが、学校の雰囲気に合わせて無難に仕事をこなすだけというスタイルの教員が多くなると思います。
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- inahiko
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形式だけにとどまってしまう可能性大だと思います。 あなたも疑問に思っているように、「誰が」「どんな基準で」評価するのか??? そもそも「教育や教員を評価する」ことは非常に困難なことです。 簡単な例を挙げれば、 反面教師が実は大きな教育効果を持っている場合もあれば、在学中にはわからなかった先生の良さや言葉が10年20年後にわかるケースもあります。 授業だって、わかりやすい授業をするに越したことはありませんが、授業がわかりやすく丁寧すぎて、生徒が自分で勉強する習慣がつかないケースがあったとすると、それはどうなのでしょう? また、「教育=学力UP」ではありません。 学習・学力が基本ではありますが、特別活動・集団行動・人格形成ももちろん重要ですよね。 どの観点をどう評価するというのでしょう? 今の教育行政の実力では、形式的なことはできても実質的な効果は何ら期待できない…といったところでしょうか?
お礼
ありがとうございます。僕も、利点というのが評価されて給料が上がって…、一生懸命やっている教師への励みにはなると思いましたが、その他の面で期待できる面があるのかな、と疑問に思っていました。 今日、教員免許の更新制度に関しても新聞で取り上げられていましたが、これからの教育情勢、いろいろ変化していきそうですね。ありがとうございました。
お礼
細かくありがとうございました。参考になります。 やるからには形だけじゃなく中身もきちんとしたものにして欲しいですね。