こんばんは
以前、アスベストの飛散状況を測定する仕事をしていたことがあります。
まずは一安心できる情報から・・・。
問題の「アスベストの部分」ですが、おそらく「アスベストを含むセラミックの粉などを固めたもの」だと思われます。これらのアスベスト含有量は重量に対し数%程度(近年のものでは法律で1%以下のものでないと輸入、製造が禁止されています)です。
また、私たちは仕事上でアスベストを大きく3種類に分けて区別していました(本来は6種類ほどに分類されているようです)が、それらの呈す色などから、青、赤(茶)、白と呼んでいました。
万が一吸い込んだりして、悪性の中皮腫を発生させやすとされているのは「青>赤>>>白」という認識がありました。白は、青や赤とは原材料となる鉱石が種類的に違うようです(白は「蛇紋岩」、青や赤は「角閃石」という鉱石が材料です)。白は比較的、危険性が低く、現在でも輸入され、代替の効かない製品などに使われています。
「魚を焼く網のアスベスト」は、この白石綿であると思われますので、比較的危険性は低く、なおかつ微量であると思われます。
現在ニュースなどで取り上げられているケースは、危険性の強いアスベストを長期にわたり、想像を絶するような量を吸い続けた結果によるものだと思われます。
とある雑誌か何かで読んだのですが、喫煙による肺がん発生の危険性は吸わない人の約18倍ほどあるそうですが、アスベストによる危険性は1.5倍ほどだそうです(どういう判断基準なのかは憶えていませんが)。
しかし、いくら法律で製造や輸入が許されているからといって、100%安全である保障はありませんので、できるだけ処分してしまわれたほうが良いのではないかと思われます。
アスベストが飛散しないよう、新しいものに買い換えましょう。
この状況で、アスベスト被害が発生するのは考えずらいですが、万が一って事もありますから。
お礼
詳しく説明していただき安心しました。ありがとうございます。網の白いところ全部がアスベストだと思っていたので1%と聞いてほっとしました。感謝です。