こんにちは。小さな私大で教育学の教員をしています。むかーしは、院生でした。
質問者さんは現職教員で、いわゆる長期研修で2年間(1年間?)国立の大学院へ派遣される可能性がある、という理解でよろしいんでしょうか? この前提で考えるとしましょう。
一般には、退職者のあとは遅滞なくポストを埋めることになりますが、実際にはいろいろです。助教授さんが昇進することもあるし、他大から似たような分野の教授がくることもある。似たような分野の先生がその研究科内にいる場合とか、戦略的な必要性がある場合には、違う分野の教員をとることもあります。後任人事については、正規のルートを通してたずねても、回答は得られないと思います。インフォーマルにたずねても、よほどの仲でない限り、教えてもらえません。
「どしたらいいのでしょうか?」というのがおたずねの趣旨だとしたら、それは(当然ですが)質問者さんの選択の問題です。ほんとうにその教授さんの教えを受けたいのなら、個人的に連絡をとって、月に1回でも個人的に時間をとってもらうとか、同志をつのってその先生を囲む研究会を作るとか、そういうことが考えられますよね(退職した大学の教員がそういう場を持つことは、よくあります)。その教授さんが他の私大へ転じるようなら、そこへ私的に押しかける。大学院生になるかどうかは、この場合、どうでもいい問題といえるかもしれません。
ただ、私の見聞する範囲では、現職へ戻ることを前提に修士課程へ行く場合には、どの先生について研究する云々ということよりも、自分の抱えている問題をしっかり追究することが大切になるような気がします。誰かに「問題と解答」を教えてもらうために大学院へ行くのではない、ということです。逆に言えば、教官の側も数多い大学院生にそれほど丁寧な指導をしきれない事態も大いに考えられます。形式上の指導教官が誰であろうとも、必要に応じて全国を行脚することが大切で、その中で、ご自身の気になる研究者にアドバイスをもらうのは自然なことでしょう。
教育学の研究者を志す場合には、ちょっと話が別です。パラダイムとか学統とか学風とか学派とか学閥とかの問題があるからです。
最後にもうひとつ一般的に言えば、大学院に行くチャンスは逃すべきではないと思います。もうチャンスは来ないかもしれませんよ! 仮に大学院でなにひとつ研究らしいことをしないつもりだとしても (^o^)、職場を離れてリフレッシュすることは意味のあることです。
お礼
ありがとうございました。 親身にアドバイスを頂き、とても嬉しく思っています。今年度は、つきたい教授が来年度退官されることが決まっており、泣く泣く見送ることにしました・・ また相談にのってくださいね。ありがとうございました。