目的と、覚悟を決めてくさい。
といっても、大層に構える必要は無いんですが。
銀行の普通預金や定期預金なんかに預けてても実質的にATM利用料などと称してコストを取られているようなもんですから、株価指数に連動する投資信託を買うのはいいことでしょう。
インデックスファンドでは、1年で10%以上の利益が出ることもあります。実際にはもうちょっと長い付き合いをするような金融商品だと思うんですが。
一般的に言って、日本経済全体が今より悪くならなければ、預貯金なんかよりははるかにいい収益が見込まれます。
ご心配されているようにリスクを伴います。
「リスクがある」ということは、「損をするかもしれない」ということです。
「損をするかもしれない」といっても、30万円全部無くなるかもしれないというのと1万円無くなるかもしれないというのでは随分違います。
では最大どれぐらい損する可能性があるでしょうか。
日本の財政が破綻するかもしれないという確率と同じ程度だと思いますが、株価指数連動型ファンドもゼロになる可能性が無くはありません。
出した資金以上に負債を負うことはありません。
そこで、最大リスクがゼロということで、「100%の損失リスクに対して年3%~10%の期待収益」と考えるなら、誰も投信なんか買わないでしょう。
しかし発生確率を考慮しない最大損失リスクと1年あたりの期待収益を天秤にかけるということに合理性はありません。
最大損失が発生する可能性が100年に1回というようなものだとすると、あまりにも期間が長大すぎて、仮定すること自体に現実性がありません。
最大損失リスクというのは、外的な確率に求めるのではなくて、原始的には投資家自身が決めなければならないことです。
「ファンドに5%のドローダウンが生じる可能性」は、ファンドの過去の運用成績から判断できますが、「いくら資金が無くなっても生活に支障が無いか」は、ファンドに決めることはできません。
金融機関の営業マンも、「いくら損していいですか?」とは尋ねません。収益期待がどういう風にあるのかということと、単に「リスクがあります」ということしか言いません。
そこで頭記の回答に戻ります。目的と覚悟です。
本質的なところをご自身でよく考えて下さい。
めんどくさいこと考えてまで、ちょっとぐらい有利な運用をしたくない。ちょっとでも損をすると腹立たしいから。というのであれば、そもそもあなた自身に目的が無いわけですから、やらない方がいいです。
しかし最悪の場合で10万円ぐらいお金が無くなっても、別に困ることも無いというのであれば、インデックスファンドを30万円ぐらい買っていても、2年や3年で10万円もの損はなかなか出るものではありません。50万円ぐらい買っておいても、10万円というと20%ものドローダウンですから、2~3年で10万円の損が出ることは考えにくいでしょう。
そしてもし10万円の損が出てしまったら、営業マンが何と言おうが断じて売却してしまうことです。プロにだって100発100中で儲ける人はいません。また次に良さそうなものがあって、資金に余裕のあるときに、取り返せばいいだけです。
お礼
大変詳しく御教授頂き感謝致します。 始めたばかりの若輩者ですがお教え頂いた事柄をよく吟味して生かして行きたいと存じます。