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なぜ地味なインデックスファンドが好まれるのでしょうか?
投資信託に詳しい一般投資家個人は、よりリターンの高いファンドを使わずに、なぜ地味なインデックスファンドを好む(傾向にあると思うのですが)のでしょうか? より高いリターンをあまり手をかけずに下記の方法で手にすることができるのではないかと思うのですが?一般投資家が、リターンを最重要視した場合の話となります。 >いくつかの(たとえば6つほど、各300万程度)調子の良いアクティブ(インデックスでもよい)ファンドを保持し、1-2年単位で調子の悪くなったファンドを売って、あらたに調子の良いファンドに取り替える(買う)という手法はかなり有効な気がするのですが、、、 リターンを最重要視していないということでしょうか? (以上、先の質問http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3422187.htmlから派生した疑問であります。)
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喜んでいいただける回答ではないと思いますが・・・ 修行です(^^;; >リターンを最重要視していないということでしょうか? リターンは重要視しています。 しかしながら、併せてリスクコントロールも重要なのです。 >1-2年単位で調子の悪くなったファンドを売って、あらたに調子の良いファンドに取り替える というリバランス・リアロケーション手法は、悪くないと思います。 ただ、「調子が悪い」というのはどのように判断するのでしょうか? 評価する指標(ベンチマーク)は必要ありませんか? ベンチマークを設定しておきながらベンチマークの動きに反する値動きの投資信託があったとした場合、いくらリターンが良くても手を出すべきではありません。 その中身はかなり歪んでいると推測できるからです。 歪んだポートフォリオには「幸運」が内在しますが、併せて大きな「リスク」も抱えています。 >いくつかの(たとえば6つほど、各300万程度)調子の良いアクティブ(インデックスでもよい)ファンドを保持し、 という分散投資は極めて効果があると考えています。 先の回答でFOFと申し上げたのは組成側の話しではなく、 一般投資家自身が投資信託を複数購入し、自前のFOFを作るという意味です。 では、どのように分散とその配分を決定するのでしょうか? 一般的なアセットアロケーションでは、先にもご回答しました通り、 各アセットを代表するインデックス(ベンチマーク)のヒストリから、 リターン、リスクの推計値、相関を導き、分散と配分を決定する要素とします。 つまり、このような形で分散投資された場合、 個別投資信託の値動きはベンチマークと相関しなければなりません。 リターンの高さも必要ですが、継続的なアルファやトラッキングエラーという視点が重要になってまいります。 ご参考ですが、10%のリターン、5%リスク という2つの異なるファンドを組み合わせた場合、 リターンは10%となりますが、リスクは相関によって小さくなります。 リスクとは価格変動の標準偏差で示されますが、組み合わせることによってリスクを消し合う事ができるのです。これが分散効果です。 >調子のよいアクティブファンド とは、絶対的なリターンではなくベンチマークに対するリターンで評価されるべきです。 国内投信約3000本の中で、リターンというモノサシしか持たずにセレクションすれば、その6本の投資信託はすべて中国株ファンドになってしまいます。 >なぜ地味なインデックスファンドが好まれるのでしょうか? アセットアロケーションによる分散効果をそのまま得ようとするには、 地味ではありますが、インデックスファンドを選ぶことがもっとも堅実でありましょう。 これもリスク・コントロールです。 アクティブ・リスクはとらないという手法ですが、アクティブ・リスクのコントロールは大変難しいものです。 >投資信託に詳しい一般投資家 であればあるほど、 「投資」において「リスクコントロール」が重要であるという事を理解している。 という事ではないでしょうか。
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- ryuken_dec
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ちょっと前提を確認させてください。 >1年前にリターンがよかったのがいまもリターンがいいのが8割がた(?)普通です これは、ここ4-5年のアメリカ経済に限ってのお話でしょうか? 数十年といった長期でのデータでは、前年の成績が翌年の成績とそのような密接な 相関は無いはずですが…(ちょっとソースは忘れました) これは間違っていて、0.8程度の強い正の相関があるのが正しいのでしょうか? 私は上のように年ごとのパフォーマンスに相関がないという前提ですので 以下のような立場に立っています。 今後の景気が誰にも分からないのは自明 →だからここ4-5年の好景気による特殊な事情(特定ファンドの好成績が持続)が 翌年にもあてはまるかは誰にも分からないのは自明 また、パフォーマンスのよいファンド vs 悪いファンドの話ですが、エリス氏か ボーグル氏の著書の中で読んだ気がするのですが、今現在、本が手元に無いために 確認できません。
補足
>これは、ここ4-5年のアメリカ経済に限ってのお話でしょうか? はい。質問の前提は、短中期にパフォーマンスによってアクティブを入れ替えるということです。(パフォーマンスだけは片手落ちだというご指摘をいただいています)質問では具体的には1-2年と言うことになっています。 ここ4-5年のアメリカ経済はダウに示されるように右肩あがりですので、これに逆相関する株式ファンドは(たまにありますが)珍しいのです。0.8(?)というのはいい加減な数字です。 >誰にも分からないのは自明 私は現在のアメリカの状況に限っては一年前と現在を比べて「1年前にリターンがよかったのがいまもリターンがいいのが」普通と述べています。アクティブでも、インデックスでさえも今後のことは分かりません。 >数十年といった長期でのデータでは、前年の成績が翌年の成績とそのような密接な相関は無いはずですが 多分そうなのでしょう。前提は長期ではありません。私は、むしろ長期的にファンドを入れ替えない場合、インデックスの方が有利だというデータに合意しています。 情報ありがとうございました。
- ryuken_dec
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>アメリカでは今まで景気がかなりよかったので結構あるんです。 上記のようににありますが、結果的にそうであったという話で、 買う時点では好景気は保証されず、景気が悪くなってトレンドが 変わったかもしれません。 バブル後半に乗った人同様に「おう、調子のいいファンドが翌年も 調子がいいことが多いぜ。これならリターンの良いファンドを見つ けるのは簡単だ!!」と思ったときに景気が変わるかもしれません。 また、アメリカのデータですが、提案されたような「調子の良い ファンドを乗り換える」と「パフォーマンスの悪いファンドに乗り 換える」という逆の手法を比較して、後者の「パフォーマンスの 悪かった方に乗り換える」が、利益が大きかったという話があります。 そしていずれの場合もインデックスを下回ったそうです。 つまり、それくらい過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンス 予測に役に立たず、調子のいいファンドをあてることは困難という ことです。 やるのであれば、バフェット氏のようにファンダメンタルを分析して、 「これなら市場平均より伸びる」と確信したものを保有するというのが 手では無いでしょうか?(バフェット氏のような先見の明が必要ですが)
お礼
>結果的にそうであったという話で、買う時点では好景気は保証されず、景気が悪くなってトレンドが変わったかもしれません。 それは世界中のすべてのファンドにいえることです。アメリカの好景気は4-5年続いていますので、過去に短期的に1-2年で上下を繰り返すようなファンドを除外することもできます。たとえば、1年前にリターンがよかったのがいまもリターンがいいのが8割がた(?)普通です。わたしが、リターンが結構いいのがあるといったのはそういう意味です。(リートを除く。) 今後の景気が誰にも分からないのは自明のことではないでしょうか? >そしていずれの場合もインデックスを下回ったそうです。 面白い話をありがとうございます。これがある程度証明されれば、インデックスの優位性が証明されると言うことだと思います。証明はむずかしそうな気がしますが、単なる噂話を避けるという意味で参考サイトなどはございますでしょうか?
- fonera
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恐れ入ります。 様々な方が書いておられるので理論ははしょりますが、 本質的には『リターンの高いファンドを見つけるのが難しいから』です。 長期的なリターンを最重要視すると、 ・地味なインデックスファンドは、○%という見積もりが立てやすい ・アクティブなファンドは、○%~×%と見積もりが立てにくい という点が上げられます。 手間暇かけて利が薄いのであれば、インデックスファンドにして放っておけば良いや、という結論です。 *** >いくつかの(たとえば6つほど、各300万程度)調子の良いアクティブ(インデックスでもよい)ファンドを保持し、1-2年単位で調子の悪くなったファンドを売って、あらたに調子の良いファンドに取り替える(買う)という手法はかなり有効な気がするのですが、、、 調子の悪くなっている時期によりますが ・調子が悪くなったと判断するのはどのタイミングか ・調子が良いと判断したファンドは、しばらく調子が良いか の2点が難しいです。 「TOPIXを一つの指針として、下回りそうになったらファンドを入れ換える」を繰り返すと、手数料分マイナスになります。 # 正確には、売買手数料も含めてしまうと期待リターンがTOPIXと同じかそれよりも低くなる ga111さんが、調子の良いアクティブファンドを見つけるのが得意で、高いリターンを実現している時のみ保持することができるのであれば、インデックスファンドよりも高いリターンを得ることができます。 (個人的には、それぐらいの目利きであれば、株に直接投資する方がリターンは遙かに高いと考えます)
お礼
>本質的には『リターンの高いファンドを見つけるのが難しいから』です。 前の質問のやりとりで少し触れましたが、アメリカでは今まで景気がかなりよかったので結構あるんです。日本ではそうなんでしょうね。 >高いリターンを実現している時のみ保持することができるのであれば 確かに、難しいです。 コメントありがとうございました。
- masuling21
- ベストアンサー率34% (2491/7233)
バートン・マルキール著「ウォール街のランダムウォーク」という本が有名で、アクティブ運用のプロは、猿に勝つのが難しいということになっています。もちろん反論があって、いまだに決着していません。 あてはめれば、質問者さんがプロの運用方法、私がやっているのが猿の運用方法ということになります。
お礼
いえいえ、私がサルでございます。 今回は、 >アクティブ(インデックスでもよい)ファンド ということで、アクティブかどうかに関わらない質問になっています。また、ファンドマネージャではなく、一般投資家の側の話です。
- slowtravel
- ベストアンサー率40% (58/143)
効率的市場仮説という考え方があります。 公表された情報はすべて瞬時にかつ正確に株価に反映されているので、企業分析をしても市場以上のリターンを上げることはできない。つまりファンダメンタルに基くアクティブ運用は無駄な努力ということです。それならば無駄なコスト(信託報酬 年1-2%)をかけずに市場平均のリターンでいいのでは、というのがパッシブ運用派の哲学です。私はこの理論は半分くらい当たっていると思います。 >いくつかの(たとえば6つほど、各300万程度)調子の良いアクティブ(インデックスでもよい)ファンドを保持し、1-2年単位で調子の悪くなったファンドを売って、あらたに調子の良いファンドに取り替える(買う)という手法はかなり有効な気がするのですが、、、 アクティブファンドの良パフォーマンスは長続きしないといわれているので、逆に、1-2年で高パフォーマンスファンドを売却して低パフォーマンスファンドに乗り換えるほうが結果はいいかもしれません。バックテストはしていませんので、なんとも言えませんが・・・???
お礼
slowtravelさん、非常にためになります!ありがとうございました。 >逆に、1-2年で高パフォーマンスファンドを売却して低パフォーマンスファンドに乗り換えるほうが結果はいいかもしれません。 まさに、逆も真なり!ですね。素人は、高パフォーマンスのときに売れないんですよね~。本当に試してみたいです。
- hohohoi2006
- ベストアンサー率50% (9/18)
長期といわなくても短期でも成績のわるいアクティブファンドは いっぱいあります。 アクティブファンドと言っても成績を見ていればわかりますが 単純に上がり局面の時はインデックスと同じように上がり、下がり局面になれば同じように下がります。 アクティブファンドでもてはやされるのはこの上がり局面の時に 時流に乗っかってきたもので今なら中国株関連が多く、少し前は AVESTーEなんてのもありましたがこの前の8月の 暴落でやはり下がってます。下がり局面でもインデックスより下がらないアクティブがあるなら私は即買います。 ほとんどのアクティブファンドは下がり局面でインデックスより大幅に 下がる為、皆が見向きもしなくなり新聞広告もでなくなり 証券会社のホームページにでかでかのってたはずが知らない間にひっそり消えて、違う投信に変わっています。 そうやってひっそりと消えて違う成績の良いアクティブファンドが また広告に出るのでなんとなくアクティブファンドは成績が良いと なるわけです。 市場規模が大きいところでのアクティブはどうかはわかりませんが もしエマージングなどの市場規模が小さいところで右肩上がりが続けばパッシブよりは確実に成績が良くなると思います。 まぁでも、ほとんどはたらればの話になるわけで、今の日本株や ついちょっと前まで投信売上上位を占めていたリートの今の状況を 見れば少し常識のある人ならわかるとおもいますがね
>投資信託に詳しい一般投資家個人は、 気のせいです。投信詳しくない方も普通にインデックスファンドで運用されてます。もちろん私も。 >かなり有効な気がするのですが、、、 どうぞご自由に。 >リターンを最重要視していないということでしょうか? はい。
- bakabond2005
- ベストアンサー率2% (1/41)
知識が豊富な人間は色々考えて臆病になるのでは。 それから負けるのはプライドが許さないとか。 インデックスファンドならボロ負けする確率は低いし。
お礼
コメントありがとうございます。
- toboty
- ベストアンサー率36% (97/266)
はじめまして。以前のQ&Aによると、アメリカ在住とのことですので、Jeremy Siegelの書いた「Stocks for the Long Run」を読まれたことがあると思います。日本では平成18年7月に「株式投資」という題名で翻訳されましたが、一般個人投資家がインデックスファンドを好む理由は、その第20章に書かれてあることを実感しているからです。 市場全体のパフォーマンスはすべての投資家の平均なので、誰かのパフォーマンスが1ドル上回っていれば、別の投資家が1ドル下回っていることになります。個人では昼間仕事もあるし、長期投資する場合あなたのようにしょっちゅうファンドの入れ替えをする暇や時間はありませんので、市場平均利回りと連動する運用実績が確保できればあとは長期保持するだけでよいインデックスファンドやETFが一番よいことになります。 つまり、リターンは市場平均で十分。自分の貴重な時間を金儲けに費やすのも最小限で十分という方が大部分であるということです。
お礼
Partさん、いつもありがとうございます!! おおおおお、今度はよく分かりました! リターンの獲得とリスク回避は長期投資において両方が必須である。その折衷案として、インデックスは魅力的であるということですね。 >その6本の投資信託はすべて中国株ファンドになってしまいます。 私は中国株ファンドを持っているため、リターンの高さとリスクの高さが共存していることをよく理解しているつもりです。よって、リターンが高ければいいということではないことの実例として、よく分かります。 >というリバランス・リアロケーション手法は、悪くないと思います。 最初から言われているように、その手法を否定されているわけではないと言うことが確認できました。それでいいけど、ただし、ちゃんとファンドの内容を見てアローケーションし、リスクを分散しなさいよ!ということですね。 初心者を相手にもどかしかったとは思いますが、ご教授、厚く御礼申し上げます。