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GDPの3面等価の法則とは何ですか?
ある人のレスにあったのですが、経常赤字=政府の財政赤字+民間部門の貯蓄不足である、らしいのです。 どうしてそうなるかが理解できません。日本は経常黒字国なので、政府の財政赤字40兆円を上回る55兆円の民間の貯蓄があるということなのでしょうか? どなたか教えてください。
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- daisyan
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単純に荒っぽく説明します。 民間では貯蓄した金額が投資額を55兆円上回ったので、それだけ余裕があります。政府は税収で歳出をまかなうことが出来ないので、国債を売って穴埋めしますが55兆円のうち40兆円だけが、その購入にあてられます。それでもなお15兆円余りますので、それを外国に投資したり、貸し付けられたりすることで外国へ出て行きます。これが対外債権として積みあがっていきます。 ここでは時間を追ってこのような金の流れがあるかのように書きましたが、実際は同時決定です。 ちなみに設問は3面等価の法則そのものを説明するものではありません。
- at9_am
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Y を GDP、C を消費、S を貯蓄、I を投資、G を政府支出、X を輸出、M を輸入、T を税収とします。すると Y = C + G + I + X - M というおなじみの恒等式と Y = C + T + S という恒等式が成り立ちます。この式は所得は消費されるか税金として支払われるか貯蓄されるかのいずれかであることを表しています。 この2式から Y と C を消去して整理すると (X-M) = (T-G) + (S-I) となります。X-M は経常収支、T-G は政府の財政赤字(黒字)、S-I は民間部門の貯蓄不足(過剰)ですので、 経常赤字=財政赤字+貯蓄不足 が成り立ちます。 したがって、日本の経常黒字を 15 兆円、財政赤字を 40 兆円とすれば、55 兆円の貯蓄過剰が起こっていることになります。
お礼
とてもわかりやすい説明ありがとうございました。 理屈ではわかりましたが、55兆円ものお金がどこにいってるんでしょうか? 米国債?郵貯?自社株買い?何か思い当たりませんか?
お礼
ありがとうございます。 すっきりしました。ということはたとえば貿易をまったくしない国があるとします。しかも財政黒字で民間貯蓄がゼロ。そういう場合は財政黒字がそのまま経常黒字になりますが、要するに経常黒字とは会社でいえば最終的な純利益のことなんですね。 新聞では経常黒字は貿易黒字と所得収支の黒字の合計のような書き方をしていますが、本来は一つの国の余ったお金と考えていいわけですね。