ビジター応援席
例えばヤフードーム、マツダスタジアム、甲子園みたいにホームチームのファンが数でも声でも圧倒的で、ビジターチームのファンが相当勇気のいるような球場でビジターチームのファンを多少庇護するのはいいことだと思います。(相手チームもファンも気分を害さずひいき球団を応援する権利は勿論ある)ところが常にビジターチームのファンも多数来る神宮球場なんかは事情が異なります。
私は現状、ヤフードーム、マツダスタジアム、甲子園以外の球場でビジター応援席は不要と考えます。この3球場は数も声もホームチームの応援が極端に圧倒しており「ビジターチームのファンを保護する」意味があると思いますが他は違います。東京ドームの巨人戦は、大半巨人ファンでいつも満員ですがビジターチームのファンも結構多い。それでも自然に住み分けされており、たまに起こるトラブルは別として概ね険悪になりません。名古屋、宮城、札幌はホームチームの応援が強いですが一定数のビジターチームのファンが自然に治まって応援しています。
区画を分ければかえって喧嘩を煽ることになります。強いときの阪神ファンや、今なら広島ファンが神宮や横浜で多数派の応援状態になり、右中間や一塁側にまで流れる事ありますが挑発しない限り喧嘩は起きません。ロープやバリケードで応援団同士の接触を防いでいるのを見た事ありますが逆効果でした。また甲子園でビジター応援席でホームチームを応援することを禁止してますが守られていません。
意外に非日常の地方球場でファン同士のいざこざが起きます。中日が北陸シリーズを毎年しますが中日阪神戦で危ない事が起こります。中日の主催でネット裏から右半分の場所はとりますが(主催者が割り振る)応援団はやや阪神優位。左中間や3塁側の阪神ファンが右中間や一塁側にも流れて中日ファンといざこざが起きました。なまじっか場所取りをするからトラブルが起こったのです(最近中日が北陸や岐阜の主催ゲームに阪神戦を組まなくなったのはトラブルの防止です)
区画を設けるのはデメリットの方が大きいと思います。必要でしょうか?