CTというのは、computed tomographyの略語です。これを日本語に訳すと、「コンピュータ処理によって作られた断層撮影」という意味です。X線(放射線)とは「言葉としては」何の関係もありません。
生体に傷をつけずに内部を調べる方法として、最初に用いられたのがX線です。
普通にX線を当てて写真を撮ると、投影図が得られます。なんとか断層撮影ができないかと、X線源とフィルムを動かしつつ、またはフィルムを丸めたりと色々と試行されていましたが、満足のいく画像は得られませんでした。これが初期のtomographyです。
コンピュータが誕生し、様々な方向からX線を当てたときの組織(=肉体)の透過性を測定し、計算することによって、現在のX線CTが完成しました(1970年代)。CTと慣用的に言われますが、正確にはX線CTです。
磁場の中に置かれた物質が出すNMR(核磁気共鳴)信号というものを利用して、画像をつくる手法が開発されました(1972年ドイツ)。さらに改良されたものが現在のMRIですが、当初はNMR-CTと呼ばれていました。核という言葉の響きが、核兵器を想起させるということで、それをMRI(magnetic resonnance imaging:磁気共鳴イメージング)という名称に変更して、現在に至っています(日本に導入されたのは1983年で、1990年代から普及しました)。
ですから、「放射線の出ないCTがおいてある所があるとのことですが、・・・本当にそのようなCTはあるのでしょうか?」という質問の答えは、「はい、あります」という方が、正確です。
「評判が良くない病院」の根拠として、 「放射線の出ないCT」という無茶なことを言うから、と結論付けるのは誤りです。他の情報で、病院の判断をしてください。
お礼
回答ありがとうございます。 彼女の見間違いかも知れませんね。とりあえずまた話してみようと思います。ありがとうございました!