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声優さんが病気になったら…
声優さんで、例えば風邪などをひいて喉を痛めてしまったとします。 そこでレギュラー番組をもっていて、声が全然ダメダメになってしまった時はどういう対処がなされるのでしょう。 番組の延期は…ないですよね。待ってくれるわけがないですよね。 最近ちょっと不思議に思ったのでお尋ねさせて頂きました。
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状況によって対応はまちまちです。軽い風邪程度ならばアフレコを強行して録音してしまうことが多いです。もちろん風邪で声の調子は悪いのでそれを考慮しての演技になります。これだけでも対応は非常に流動的で、ゲストキャラのように台詞がそれほど多くない場合は頭から通しでやってしまいます。メインキャラで台詞が多かったり、絶叫台詞が多い場合は声がかれてしまう前に重要なカットを先に録音することもあります。 仕事ができない程の風邪の場合はその週のアフレコは休んでもらいます。「その週」というのはTVシリーズの場合、毎週アフレコが行われているので次週のアフレコの際に「抜き撮り」を行います。抜き撮りとは通常、その週に行われれるアフレコの後もしくは前(後が一般的)に、先週撮り損なったアフレコをするというものです。アフレコスタジオは予約制でしかも使用料金がかかります。このため基本的に好きな時間に使用しても良いということはありません。よって毎週アフレコをするようなTVアニメの場合は次の週のアフレコで録音してしまうのです。 これには例外があり、制作会社と録音会社の関係によっては、同制作会社の別作品を同じ録音スタジオで撮ることもあります。このあたりは非常に流動的で助け合いによってカバーしています。 軽い風邪ではなく長期休養を要するケースも対応はまちまちです。出産のようにあらかじめ長期休養が予定されている場合は作品の内容を変更することによって、該当する役者さんが出演しなくても済むようにすることがあります。これは特殊なケースでよっぽど重要なキャラクターでないとこのようなことはありません。 長期休養を要する役者さんがでた場合は一般的には代役を立てます。声質の似ている役者さんを起用するように努力しています。 これらのことで言えるのは状況に対する対応は非常にまちまちで状況に合わせて適切に対応すると言うことです。ですので具体的なトラブルが発生しないと「これ」という答えはなかなか出せないです。また、状況とは役者さんの状態だけにあるわけではなく、制作状況もこの状況に含まれます。時間的余裕や制作費的余裕がなければどの対応もとることができず、代役にしても人を選ぶ余裕もなくなります。 論点がずれてしまうかも知れないですが、こういったトラブルが発生した時、余裕を持って対応できるように事前にスケジュールを管理しておくことが制作サイド(プロデューサーや制作デスク)の仕事であり、それができる人間が有能な制作であるといえます。 これらの対応を最終的に決定するのは制作プロデューサー・監督・録音監督であり、それ以外の録音スタジオのスタッフとも協議をします。誰に決定権があると明確にすることはないと思いますが、業務上、録音監督が対応の手配をします。だれかが独断で決定すると言うことはありません。
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- hiro0079
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その人の録音だけ別の日に回すとか、最悪代役を立てるとかが 基本的な対応だと思います。 ただ声が命の声優が声に支障をきたすほど体調を崩した場合は プロ失格の烙印を押されても仕方がありません。 そのようなことがないように皆さんが気を使っているので 代役などということがほとんどないのです。 例えば、ピアニストが指先を痛めないように いつも手袋をしてるとか、指をドアに挟まないように気をつけてるとか よく聞きますよね。それと同じです。 ちなみに有名な三石さんの場合、病名は急性盲腸でした。 三石さんがダウンしたのがちょうど セーラームーンの最初のシリーズのなんと最終回でした。 最終回に主役が出られないという前代未聞の状況で 当時、アニメ誌やパソコン通信などで、代役の賛否両論が渦巻きました。 また病気に真っ向から立ち向かって、文字通り命を削ったのが 故富山敬氏です。 彼の遺作となったのが銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーですが ちょうど第3期シリーズの製作中に癌で倒れられました。 彼は自分が癌であることを他の共演者にすら語らずに 第3期の最後にヤン自身が凶弾に倒れて死ぬまで、 ヤンを演じぬきました。 その間は闘病中の病室からスタジオに通う日々で 今話を聞くだけでも、涙が止まらなくなります。 そしてヤンが死ぬのを見届けるかのように 第3期のアフレコが全て終了してから、すぐにご逝去されました。 まさに魂の声優でした。 このようにちょっとやそっとのことでは、 休めない、休まないのがプロなんだと思います。
- ceeda34
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基本的に、その声優さんの病状を見て、監督がどこまでアフレコを待てるかスケジュール調整するでしょう。 もし待てない場合は代役ですね。 私が知ってるのは「超音戦士ボーグマン」で、チャック役の井上和彦さんが2週間ほど休んだことですね。 このときは大滝進也さんが代役を勤めました。 それから、あまりにも有名なセーラームーンですが、三石琴乃さんは主役であり、しかも物語はクライマックスという時だったので、印象に残ってる人も多いようです。 しかも、セーラームーンは三石さんが復帰することなく終わって、そのままセーラームーンRに突入しちゃいました(笑) 代役の荒木香恵さんは、これが縁でその後にちびうさの声に抜擢されたとも言われています。(本当かどうかは知りませんが) 変わったところでは、仮面ライダーがあります。 実写特撮ドラマですが、撮影後にアフレコがあるんです。当然各俳優は俳優自身がアフレコするわけですが、本郷猛役の藤岡弘さんは撮影中に大ケガをします(これは有名な話ですね) のちに佐々木剛さんが藤岡さんの復帰までライダー2号として演じますが、2号ライダー登場までのつなぎは監督も苦労したようで、苦肉の策として藤岡さんの登場シーンを極力減らし変身後のライダーの出番を増やし、声だけ藤岡さんに出てもらう算段だったようです。しかし、アフレコでさえドクターストップがかかり、やむなくライダーの声のみ代役を納谷六朗さんにお願いしました。 ちなみに六朗さんの兄弟は納谷五朗さんです。いわずと知れたショッカー大首領の声は彼でしたね。 図らずとも兄弟共演になりました。
病気ではありませんが、産休中の林原めぐみさんに代わって平松晶子さんが役を務めていたことがありました。 ポケモンのムサシ役だったのですが、事前に告知していました。また彼女は林原さんのラジオの持ち番組も代行していました。 事前告知をするということはかなり異例だったのではないでしょうか。
私が前にテレビで聞いたのは、昔ドラえもんのスネ夫役の声優の方が病気か何かで出られなくなってしまった時、代役がやったというものです。 とてもそっくりな声を出される方で、エンディングの時のキャストの表示も元々の方の名前のままだったそうです。 大山のぶ代さんが出られていた番組で聞きました。
普通は代役がやります。 声優は声が命であり仕事道具なので、風邪は一番の天敵ですね。相当気を使うそうです(知り合いの声優が言ってました) 歳をとっても声が変わらないようにいろいろやったり大変ですね。
- Ren-Ks
- ベストアンサー率44% (579/1303)
アニメでは、声の似ている人が代役に入るのが一般的です。 ごく短期間で都合が付くならば、その人のパートだけ別録りという方法もあります。 ラジオ番組などでは、風邪くらいならば無理にやってしまう人もいるようですが、女性が産休で長期間出られなくなる場合などは、やはり代行のパーソナリティを立てるか、番組自体しばらくお休みということになります。
- char2nd
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病気の度合いによりますね。大したことがなければスケジュールの調整で何とかなる場合もあるでしょう。 ただ、長引けば交代ということになるかと思います。TVなら一時的なものでしょうけど。 昔の事例ですが、劇場用の「宇宙戦艦ヤマト 完結編」で島大介役の仲村秀生さんが体調を崩して途中降板し、そのあとをささきいさおさんが引き継いだ、ということがありました。そのためこの作品では途中で声が変わっています。
代役が、基本。 有名なのがセーラームーンで、三石さんが病気でダウンしていた間、後のちびうさの声をする荒木香恵さんがやっていたりします。 コナンの灰原役だった林原さんが、産休の時代役立ててたと思うけど
お礼
個レスでのお返事でなくて申し訳ないのですが、 お答えくださいました皆様、大変参考になりました。 代役の起用、または最後まで演じきった方がいらっしゃったのですね。 声優さんの陰の努力を感じました。 本当にありがとうございました。