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PET検査18F-FDGの良性腫瘍の感度
18F-FDGは悪性腫瘍に集中するのですが良性腫瘍にも反応しますよね?PETは腫瘍発見には役に立ちますが、良性悪性識別は完璧ではないと思います。 また保険適応に転移性肝臓癌とありますが肝内限定なのでしょうか?播種による肝表面の場合はどうなるのでしょう!?<マーカー正常値の場合> それに原発不明癌も保険適応となってますが、審査はマーカー異常値が必須なのでしょうか? アイトソープに詳しい方おねがいします
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アイソトープにはぜんぜん詳しくないのですが検索してお答えします PETに限らず検査には全て感度と特異度というものがあります 感度=所見を見逃さない確率 特異性=異常でないものを異常とする確率 参考URL1、佐久間貞行先生(名古屋大学名誉教授)の解説によると 肺癌 孤立性肺結節の良性・悪性の判定について FDG-PET 敏感度が95%、特異度が81% CTでは敏感度が98%、特異度が69% 縦隔リンパ節転移について FDG-PETの敏感度が70-93%、特異度が86-99% CTの敏感度が57-79%、特異度が54-94% 膵癌 FDG-PETの敏感度は77-100%、特異度が67-100% CTでは65-100%と23-89% USが75-89%、33-45%
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- inoge
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いろんなところに出入りしてるのがバレれしまいましたが 御愛顧ありがとうございます PETに限らず、検査の長所と限界を把握して使い分けるのが肝要です。 感度が高く、特異度も良好とはいえ、検診に使うと高いコストを支払ってオオカミ少年的異常所見、という事態もけっこうな確率であるわけです。 脳外科分野では放射線治療後の悪性脳腫瘍の再発と放射線壊死の鑑別、これはPET以外の方法では困難で、放射線治療の適応の有無に決定的に重要です。わたしはPETのある施設に勤務したことはありませんが、こういう患者さんを目の前にした時は文明の利器の有難味を痛感します。 それ以外の脳外科疾患では感度も特異度もMRIで十分過ぎるくらいだと思います。 マスコミなどが巷間PETの有用性を明らかに過大評価して検診に勧めるのはこまったもんだと思ってます。
お礼
いのげ先生みたいなお医者様は物凄く尊敬します! 今まで私は偏見かもしれませんが、利益優先、患者見下し の医師と多く出会いました。いのげ先生は患者のために 意見を出してくれるすばらしいお医者さまです! PETはマスコミの過大評価だったのですね。 オオカミ少年的異常所見というのは癌ではないものも(良性)反応してしまうのですか、、しかもけっこうな確率で…
補足
ご回答ありがとうございます。いのげさんはいろいろなサイトでアドバイスを参考にさせてもらっていたので、いのげ先生のご回答に光栄です!いのげ先生はたしか脳外科専門でしたね?PETは脳疾患にも有効ですよね? 参考URLの内容では脳はブドウ糖の反応だらけなので 判別が難しいですね。 やはり良性腫瘍もブドウ糖反応(回復時は特に)する みたいですね。あと甲状腺疾患もわかるみたいですね。 やはりPETは革命的な医学進歩といわれているようですが、良性腫瘍にも反応があるのでCTと変わらない気が します・・・PETはCTよりも異常でないもの(良性腫瘍)に反応しやすいみたいなので…