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ケーブルテレビ業界の将来性について
ケーブルテレビの企業である「J:COM」から入社の打診があったのですが、実際のところこの業界は将来性はあるのでしょうか? また「J:COM」の強み、弱みは何でしょうか?
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今のところ将来性はありません。 日本のCATV業界は、もともとNHKが難視聴 地域といって、地上波の電波が届きにくい 地域にケーブルを敷設してテレビが見られる ようにするといった対策から始まって おり、今だにNHKの関連企業である NHKアイテックと、各地元企業の事実上の 独占が続いており、閉鎖的です。 NHKのCATV施設工事と、その定期的な 改修工事の予算に古くからかかわって いる企業がタカっている状況で、 市場を大きく拡大して行こうとする 自主的計画性が各企業にないばかりか、 既得権もはなさず、土建業界のような 談合体質が色濃く残っています。 今回のデジタル化で、国家予算が 大量に投入される予定だったのですが、 予算見直しで予想されていたほどの 資金がCATV業界に出回っておらず、 まだ表面化していませんが、 倒産ぎりぎりの会社が、かなりあります。 CATV会社はインターネットやIP電話 サービスを売りにし始めていますが、 もともと基地局から各家庭に ニュースや娯楽番組を流して いればいいといった設計思想 のシステムが基本なので、 後から付け足した家庭から基地局 の信号送信には安定性が欠けて います。 電力、水道、前からある電話など、 中断すると被害が大きいので、最初から バックアップシステムがちゃんとして いますが、CATVはもともと見れない 地上波を、サービスで簡易的に見られるように しているだけという、わりと安易な設計なんです。 >また「J:COM」の強み、弱みは何でしょうか? NHKアイテックが独占している 地方の難視聴地域ではなく、都市圏を 中心とした都市型CATVであると いうところが強みと言えば強みだと思います。 ただもともと経営状態の悪かった 杉並ケーブルなど複数のCATV会社を 取り込んで、そこから特に独特のサービスを やっているかと言えば何も目立ったところ はありません。 新興住宅地域など、人口が確実に増えて いく地域をサービスエリアにしていると、 加入者が確実にアップしていくのですが、 人工密集地域の都会がターゲットだと、 初期の加入者の増加は期待できますが、 競争も激しいので、将来性のある 独特のサービスの提供がカギになり ますが、その点JCOMに目立った ものはないと思います。 2011年への完全デジタル化に向けて しばらくはいいかもしれませんが、 光通信によるブロードバンド化による インターネットTVの普及や、低価格 光速のインターネット接続の普及に対して、 CATVが有利とはとても考えられません。 仮に100Mの無線LANが定額で広域に 普及し、インターネットTVのコンテンツも 充実したら、わざわざケーブルを引く人 などいなくなると思います。 今後10年くらい先の見通しと いう意味ですが。
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- ipa222
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ケーブルというハードと、ケーブルを流れる規格が問題ですね。 電話も情報通信もテレビもインターネットで流そうという世の中になったのは、インターネットが規格の幅が広くて応用が効くからです。 CATVは、インターネットサービスをやっていなければ、とっくの昔に潰れている業界です。