- ベストアンサー
なぜ工期を守れない?
一般的に家を新築する時、ハウスメーカーや町の工務店に依頼するのが普通だと思うのですが、まず契約の時点であらかじめ竣工予定日が契約書に明記されますよね。 ところが私が知っている範囲で、工期がキッチリと守られて引渡しを受け、スケジュールどおり入居した例というのは聞いた事がないんです。 逆に予定よりも早く入居した例っていうのも聞いた事がありません。 決め付けるわけではないのですが、大概のケースで、10日から2週間程度の遅れが発生して、なおかつ外周りの工事が全く手付かずの状況 ・・・ ところが子供の転校の問題や、引越し業者とのスケジュールの関係もあって、いわば工事途中でやむなく入居、というケースが圧倒的に多いように感じられます。 外の門扉もインターホンもついていない状態で入居なさった家も近くにあります。 それで生活をしながら、外構の工事が延々と続くわけです。 工期の遅れによる契約上の問題点は別として、そもそも当初の竣工予定なんてキチンとした計画に基づいた 「竣工予定日」 なのか、あるいは希望的観測というか 「出来たらいいなあ」 というノリなのか、建設業者の考えをお教え願えないでしょうか。 「工事には天候など不確定要素が必ずあるため予定が遅れる場合がある」 とも考えられるでしょうが、何年も手がけてきた専門業者であれば、当然それも含めて予定を組めますよね。 雨と言ったって屋根さえ完成すれば、中の工事は続行できるわけだし、天候の影響は少ないと思います。 それとも、もし竣工および引渡しが予定より早まった場合、業者にとって何か都合が悪くなる事ってあるのでしょうか? あるいは工期が延びた方が、業者側に何かメリットがあると考えられるのでしょうか? 以前からずっと疑問に感じていましたので、よろしくお願い致します。 なお、契約上の法的な問題は別としたいと思います。
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家佐藤 直子(@n-space) 建築士
施工側ではないのですが、 住宅を主に手がけているような工務店はあまり工期が延びたりしないような気がします。 (取引のある工務店はそうなので…) ハウスメーカーのように45日とかいう無謀(?)な工期を設定していないせいでしょうが。 また、工期に厳しい物件にどうしても優先的に職人を手配することになるため、現場が空いているのはそういう他の現場に職人がいっているからでしょうね。 工期に厳しい物件といえば、商業施設です。 オープン予定は決まっている、予算も厳しい…。 試運転期間もいる。 VE設計変更やらで着工は延び、ぎりぎりの工程で行くことが多いです。 結局最優先で職人を動員するしかなくて、住宅は後回し…。 商業施設は1日遅れるごとにペナルティーが科せられます。(開店した予想売り上げやら予想利益やらからはじかれ、損害とみなされてしまうのです) 話がずれましたが、途中での設計変更や追加工事なども工期をおくらせます。
佐藤 直子(@n-space) プロフィール
一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画...
もっと見る
お礼
> 途中での設計変更や追加工事なども工期をおくらせる ・・ これも大きな遅れの原因になりますよね。 打ち合せでは白色で決定したのに、数日後、施主から連絡があって 「後で考えたら黒色の方がいいと思うので ・・」 とかの変更依頼はよくあるケースだと思うのですが、業者として 「それはいいですが、工期に影響があった場合はお宅の責任ですよ」 とか、なかなか言えないでしょうしね。 ご回答、有難うございました。