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豪ドルと日本円 どちらが有利?
日本円で10年国債を1000万購入するのと、 豪国債10年物(金利5%)を1000万円相当購入するのはどちらが有利なんでしょう? 10年間は売却するつもりはないです。10年後に日本円として使う場合です。 相場観とかではなく、金融工学的な理論的な話が聞きたいです。
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- Linesman
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最終的に日本円として使うとのことですので、(1)今、日本国債買って10年後にいくらになっているか、(2)今、豪国債買って10年後ににいくらになっているかを比較すれば簡単です。ただ、その時は、豪ドルを円転しないといけないので、必ず10年後の豪ドル/円レートが、絶対必要条件になります。 もし、10年後の豪ドル/円レートが今と同じレベル、または豪ドルが上昇していると思われるのであれば、豪国債買ったほうが有利です。逆に、10年後の豪ドル/円レートがある一定レベルより下落していると思われるのであれば日本国債のほうが有利です。このある一定レベルというのは、豪ドル債(5%)と円債(1.2%)の金利差から発生する差額から計算できます。豪ドル債を持った場合、4%弱インカム・フローが多いので、その分豪ドルが下落しても、バッファーとなります。 doctor_money さんのコメントでもあるように。10年後の為替レートを予想することは不可能です。 10年後に1000万を必ず消費に回すのであれば、yohoushiさんのコメントにもあるように購買力を考えてはいかがでしょうか。今1000万で買えるものも、インフレが継続すれば1000万以上の資金が必要となります。10年後に、円で、かつ、今の1000万の購買力を維持できる商品は、物価連動国債のみです。この物価連動国債は、残念ながら現在のところ個人は買えませんので、「物価連動国債ファンド」を勉強されたらいいと思います。国債が原資なので潰れる心配はありません(日本が国として滅びた場合は別ですが)。また、この商品は、将来の購買力を保証してくれます。ネットで検索すれば出てきますので、ほかの商品との比較のためにも、少し勉強されたらきっと役に立つと思います。
金融工学的なお話はできませんが、為替レートを長期で動かす理論的な事は幾つか考えられます。 1:購買力平価説 2:貿易収支説 ここでは、1:購買力平価説について話を進めていきます。 購買力平価の考え方は、例えば、日本のハンバーガーが1個120円でアメリカのハンバーガーが1個1$ならば、理論的な為替レートは1$=120円になります。 では、アメリカでインフレになり、1個2$になると1$=60円になります。 逆に、日本がインフレになって1個240円になれば1$=240円になると考えるのが購買力平価の考え方です。 では、過去のデータから2003年の日豪インフレ格差を求めてみます。 2003年のインフレ率は・・・ 日本≒-0.25%、豪州≒2.77% 2003年のインフレ格差≒3.03% このデータが10年間変わらないと仮定して、更に金利には20%の源泉分離課税を適用して収益力を求めてみると・・・ (1+0.05x0.8)/1.0303≒1.0094(約年率0.94%) 日本国債10年利回り5/27現在を1.25%と仮定すれば・・・ 1+0.0125x0.8=1.01(年率1%) つまり、日本のインフレ率と豪州インフレ率が10年間変わらなければ、日本も豪州も余り変わらない結果が出ました。 豪州も今は金利が高くても、長期的にはデフレ国の日本円が強くなるので、それほど大差はないと思われます。 但し、豪州は2000年に比べてインフレ率は下がっており、日本もデフレを脱却する可能性もあるので、あくまでも参考程度にお願いします。
- doctor_money
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豪ドルの対円レートがこの先10年で堂動くかを予測出来る方はいないでしょう。今の、豪ドルの国際競争力から見ると、高止まりしていると見る向きがあります。 豪ドルがこの先下がると、やはり金利分以上の損失も予想されます。 豪ドルと相反する動きをする通貨があれば良いのですが、豪ドルのように国際的に影響力の少ない通貨では見つけることは困難です。 米ドルとユーロは相反した動きをする事が知られています。 米ドルとユーロのように、世界的に影響力の大きな通貨であれば、両方の債券を同額購入しておけば、為替での損益をほぼ相殺でき、金利分の受け取りを期待できます。