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フレックスロックアップATについて
フレックスロックアップATとは、「低速域でロックアップクラッチを適宜スリップさせることでトルコンとロックアップの機能のバランスを取り、動力伝達効率を向上する」というものであることは理解していますが、そこで疑問があります。 つまり、低速域(40~60km/h くらい?)では、ロックアップクラッチはしょっちゅう滑りっぱなし…ということになるんですよね? いくら湿式とはいえ、そういうことをして、従来の普通のATと比べてクラッチの寿命が短くなるようなことはないのでしょうか? (それを前提に設計されている筈だから大丈夫だとは思いますが、なんか気になるので)
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あくまで記憶が正しければですが。。 常にスリップをさせているわけでは有りません。 まず、A/T車にはT/Cなるものが有って、MT車のクラッチ板の役割を果たしています。T/C内は複雑な構造をしていて、油の剪断力で動力を伝えています。工夫によってT/Cの伝達効率はかなり高い(確か90%を越えています)のですが、直接伝達では無いために、100%では有りません。残り数%の効率を確保するため、変速途中のロックアップ機構(クラッチが完全につながった状態になるので、効率はほぼ100%)が導入されました。 しかし、低速時=変速比の大きい領域で入力側のトルク変化が大きくなると車の挙動変化(変速ショック)となって現れやすいために、この領域でロックアップクラッチを繋ぐためには、お問い合わせにあるクラッチを滑らせるといった非常に微妙な動作が必要になります。(この動作は、M/Tで変速時に作り出す半クラッチ状態とほぼ同じで、そう長い時間では有りません。)では、従来のロックアップ機構付きA/Tはというと、そのような微妙な制御が難しいために、入力側のトルク変化が車の挙動の変化につながりにくい、しかもエンジン回転数の変化が安定するオーバードライブ領域のみでロックアップ機構を働かせてきました。 技術の進歩によって、変速時の種々の条件に合わせて、ロックアップクラッチを滑らせながらつなぎ合わせる事ができるようになりました。つまりそれが、低速域でのロックアップ機構=フレックス・ロックアップ機構だったと思います。 そこで、毎変速毎ロックアップすれば良いかというと、そうでも無くて、トルクコンバータには、クラッチ板の代役以外にトルク増幅機能等々もあって、運転条件やT/M内の状態によっては、ロックアップしないままの方が効率が良い場合も有ります。故障の原因にもなります。耐久性も考えると必要以上に頻繁にスリップさせるのはよくありません。そういったトータルな意味での”適宜スリップ”はあり得ると思いますが、それが即全領域でスリップさせるととらえるのは違うと思います。(基本はやっぱりクラッチを繋いで100%の伝達効率を得ることに有ります。) ちなみに、変速域でのロックアップを実現するために、専用の摩擦材・専用のA/T油が使用されています。(従って、この種の車に乗る方はくれぐれも知識の無いところでA/T油の交換をしないように)
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- keibow
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「低速域でロックアップクラッチを適宜スリップさせることでトルコンとロックアップの機能のバランスを取る」のでしたら、フレックスロックアップがクラッチを滑らせるのは限られた環境下だけなのではないでしょうか? 通常の走行の非ロックアップ速度域では、無理にロックアップさせてクラッチを滑らせたりしないで、トルコンが回転差を吸収していると思いますよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり年中滑らせているわけではないのですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり年中滑らせているわけではないのですね。 > 基本はやっぱりクラッチを繋いで100%の伝達効率を得ることに有ります。 私の車(マークII)で言えば、以前の単純ロックアップ型と今度買い替えるフレックスロックアップ型を比べると、ミッションのギヤ比は全く同じですが、エンジンがトルクアップしているにもかかわらず、最終減速比が 3.909→4.300 に変更され、タイヤが14インチから15インチになったことを差し引いても、少しローギヤード化されています。これは、やはり従来ロックアップしなかった 40~60km/h 未満の領域で完全にロックアップできる機会を増やすため、ということなんでしょうかね… > この種の車に乗る方はくれぐれも知識の無いところでA/T油の交換をしないように これは大丈夫です。私は大体2万キロくらいでATFを交換していますが、必ずディーラの整備工場でやってもらっています。当然、ATFは純正品ですね。 以前ガソリンスタンドで、アルバイトらしきおねーさんが、エンジンオイルのチェックに使ったのと同じ、薄汚れたボロ布でATFゲージを拭いていたのを発見して以来、普段はATFゲージをワイヤで封印して「点検は不要です」のステッカーを貼り、二度と触らせないようにしています。