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過去の巨匠の名盤を聴いて楽しむ方法
- 過去の巨匠の音源を聴いて楽しんでいますが、一番の名盤はどれなのか気になります。
- フルヴェンやトスカニーニの名盤を知りたいです。
- フルヴェンやトスカニーニに詳しい方、おすすめの名盤を教えてください。
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では、フルトヴェングラーについて書かせていただきますと。 バイロイトの第九は、時代性もあり、また初めて発売された巨匠の「ライブ録音」ということもあり、かつてよりずっと世評が高く、また内容的にも誰が聞いても文句の言いようがない「ナンバーワン」ということなのだと思います。 エロイカは、スタジオ録音が流布していて、ウラニアのエロイカは巨匠自身が販売差し止めした幻の演奏ということで有名になりました。もちろん演奏も素晴らしいのですが、どうも放送録音らしく聴衆がいないみたいなんですね。音の軽さもあり、私はそれほどとは思いません。 1950年になってからのライブのエロイカのほうがいいのではと。 なんていうような事があって、この二つは特に指摘されるのですね。 その他、似たようなものでは、戦後初めて巨匠が復帰した時の演奏(ベートーヴェンの第五、1947・グラモフォン盤)が評判・内容ともによく言われ、最も感銘深い演奏とも言われてます。確かに物凄いです。 さて、私が物凄いと思うのは、 ヒトラー生誕記念前夜祭でゲッペルスなど政府高官を前にして鍵十字の前で演奏した1942.4.19の第九です。 どこが「歓喜に至れ」じゃ、という感じの、怒りまくったような演奏で、唯一無二のものであることは確かです。 HMVで通販で買えますが、これが音は悪いんですけど、初めの拍手から曲間の間まですべてそのまま収録されていて、初めの拍手が終わってからのなが~い無音状態や、あのフィナーレの後の会場中呆然としたような無音など、「ああ、フルベンのあの演奏じゃこうなるんだな」と、実に納得でき、また、その場に居合わせたような臨場感が得られます。 めちゃ安く売ってたので買ってみたのですが、驚きものでした。フルベン好きなら、かなりお薦めです。 ・他、ベートーヴェンの第七なら43年のものが圧倒的です。こんな息詰まる真剣なものは聞いたことありません。 ・チャイコフスキーの悲愴も、チャイコフスキーにありがちな感傷性が全くなく、悲愴というか悲痛・悲劇・苦悩です。 ・ブラームスなら(どれもいいですが)第四番がお薦め。 ・ブルックナーも、いわゆるブルックナー的では全然無い、ダサさが全くない演奏で、世間では「これじゃブルックナーじゃない」と言われてますが、それはそれで大変いいです。特に、第九番。音は良くないですがものすごくかっこいいですね。あのブルックナーが。 ・変わりどころでは、バッハのマタイ受難曲は、意外とかなりいいです。たっぷり表情付がされてますが、イヤミじゃなく、内容を知らなくても「はい、こうですよ~」と音楽が語りかけてくる感じ。他の一流の演奏のような「神的」な感じはありませんが、人間的な素晴らしい演奏だと思います。 ・またバッハでは、ブランデンブルク協奏曲第五番第一楽章の、フルトヴェングラー自身のピアノが聞き物です。最後のほうのソロは、「一番好きなピアニストはフルトヴェングラー」と言いたくなるほど。評論家によっては、「コルトーですらあんなピアノは弾けなかった」などと言います。ただし音は悪いですね。 協奏曲、オペラ系は、フルベンは苦手なジャンルと思います。 ワーグナーの権威とされていますが、あのとうとうとした音楽の流れには合わないですし、音が悪いのでやはりツライです。 が、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」全曲、「ワルキューレ」第一幕の、二つのスタジオ録音に限っては、素晴らしいと思います。 モーツァルトでしたら、ドン・ジョヴァンニでしょうか。ビデオが出ていますので、それだと楽しめると思います。重いモーツァルトになってますが。 R.シュトラウスは、皆すばらしいと思います。まったく別方向のカラヤンもすごいのですが、R.シュトラウスならどっちかじゃないかなあ、と思います。 シューベルトのグレート、シューマンの四番も世評が高く、実際素晴らしいです。 ......といったことで、さて私が一番好きなフルトヴェングラーの演奏はというと、 1948年のブラームス第四番、ベルリンフィルライブでしょうか? さて、トスカニーニについては詳しくないのですが、少なくとも晩年のものは硬直していて全然ダメに思えます。 こちら http://www.saturn.dti.ne.jp/~arakicho/ の人が大変詳しいですが、トスカニーニの全盛は1930年代であると。 一部聞いたことがありますが、確かにリズム感、はずむようないきいきとした音の流れが素晴らしく、これならフルベンと人気を二分する、まさにイタリアの指揮者だなと思った覚えがあります。 ただ、30年代がいいと言われても音が……ということで、よく聴いていません。 なんてあたりで、ご参考になればと思います。
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- juzube
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どうもです。 なんだか、二人でやりとりしているようになってしまって、こりゃいいんでしょうか(笑)。 ぜひ、ほかの方のご意見もお聞きしたいところですが。 それに、前のでご紹介したサイト、aqua565さんに以前紹介してもらったところだったんですねっ。 私、お名前を全然見ないヤツなので、気づきませんでした。 失礼しました。 あのサイトは、たっぷり参考にさせてもらってます。 さてURLですが、サイトから直接コピベしたんですけど、私もやってみたら、行けませんでした......。すみませんです。 どうやら、ここに登録する時に変換されて、小さい「~」が全角の「~」になってしまうので、行けないようです。 そこだけ、小さい~に変えてみてください。 (というこの書き込みも、大きな~に変換されるんでしょうけど)→(やっぱりそうでした) エッシェンバッハーのこと、私も気になってたんですよ。 エッシェンバッハは有名ですけど、わざわざこの演奏に関しては「エッシェンバッハー」と伸ばしてるんで、多分別人だろうなとは思っていたんですが。 なんかの評で、エッシェンバッハーなるピアニストのことは知らないが、この演奏が素晴らしい、というのを読んだことがあるような気がしてたんですけど。 とにかくすっきりしました。 いよいよ私も、これ、聴きたくなりました。 反対に、教えていただいちゃいましたですね。
お礼
どもです。 そうですね。他の方の意見も聞きたいところです。あと、サイト行けましたよ。はんぶる。トスカニーニのことがどこに書いてあるかはまだ見つけてませんが(笑) フルヴェンファンは多くいても、トスカニーニファンは少ない印象を受けます。トスカニーニはその後の指揮者、カラヤン、ショルティ、などに影響を与えた?と言われていますが。セルもトスカニーニ系で、フルヴェンみたいな、ドイツの伝統を引き継いだ演奏ではない。 エッシュバッハーの表記ですが、HMVのネット通販で調べたところ、前回書き込んだとおり名前が違っていました。 フルヴェンのヒトラー聖誕祭のライブ聴いてみたいかも。安いし。 トスカニーニファンはいないんですかね。前は30年代のトスカニーニならナクソスで視聴できたんですけどね。私の持っているトスカニーニのベト5は30年代NBC交響のものです。
補足
二人だけで、他の人のレスが無いので、質問を締め切っちゃいますね。
- juzube
- ベストアンサー率43% (149/341)
1で回答したものです。どうもです。 書かせていただいたサイトはトスカニーニのものではないですが、トスカニーニのこともいろいろ書いてまして参考になります。 こちら http://www.saturn.dti.ne.jp/~arakicho/ で間違いないので、URLの最後までコピーして、それで行ってみてください。 あと、こちらのサイトもものすごく充実しています。 http://www.asahi-net.or.jp/~eh6k-ymgs/mindex.htm ところで、エッシェンバッハーとのピアコンは、聴いてませんでした! なにせ、私が熱中した真っ盛りの頃は、まだ発売されてなかったんです。よさそうですねー。 このところフルトヴェングラー熱が再燃して、かなりのペースでCDを集めているので、ぜひ聴いてみたいと思います。 協奏曲は、数があまり出ていないことや、共演者が限られている(特にヴァイオリンはメニューインばかりで、彼の演奏はそんなに評判よろしくないですし)ということがありますが、 フルトヴェングラー自身、器用な人ではないので、かなり気が合った素晴らしい演奏家でないとうまくできない人だったのではないかと。 当時の指揮者はオペラこそ本業という側面があったようですが、フルベンに関しては特に、オーケストラの人だなあと思うのですね。 第九については、37年のとルツェルンのと聴きましたが、 37年のはテンポが全体的に速くとても清潔な感じで、いわゆるフルベンらしいデモーニッシュさより、きちんとしたドラマチックな演奏というふうに感じました。しかしなにせ、音が悪いです(軽い)。 ルツェルンの第九は、幻の名盤としてなかなか世に出なかったのでもてはやされたんですけど、いざ聴いてみたら、私としてはですが、 「まあ、あんまり……」という記憶があります。 最晩年ですから、体がついて行ってない、というか、破綻も多かったような。音も悪かったような。 最後はシンバルがばしばし鳴って、バイロイトの第九しか聞いてなかった耳にはスゴかったですが。 ただ、今聴くとどう感じるかわかりません(レコードプレーヤーがないのです....)。 なんてことで、音や解釈熱気雰囲気など、総合的に考えて、やはりバイロイトの第九がナンバーワン、ということになるのでしょうね。 あと、ウラニアのエロイカは、聴衆のノイズが全くないもんですから、別の日に録られた放送録音ではないか? という説が有力のようです。 で、50年代のものですが、ザルツブルク音楽祭での50年のエロイカは、尻上がりに興が乗ってきてよくなりますが、全体にあんまいいと思わなかったのでした。冒頭など、気が抜けちゃってる感じ。 53.9.4のウィーンフィルとのライブが新しく発売になっており、これがベストでは? と思ってます。
お礼
再び回答ありがとうございます。 全部コピーしてみたのですが、ページが見つかりませんという表示が出てサイトに行けないのです。もうひとつのサイトも同じく行けません。 で、エッシュバッハーですが、私気になってるんですけど、エッシュバッハーとエッシェンバッハは同一人物なのでしょうか。エッシェンバッハはピアニストから指揮者になったと店員さんに聞いたことがありますが。 ブラピアコン2番の私の感想ですが、熱気が凄いし、ピアノの音色も綺麗。テンポを揺らしまくり、オケは雄弁。ブラピアコン2番は他にベーム&バックハウスを持っていますが、全然好みじゃないんです。こちらは堂々としていて、テンポも揺らさないし、つまんないといった感じなんです。私には。以前juzubeさんにブルックナーの質問の時に紹介したサイトにもエッシュバッハーとの演奏のことが書いてあります。 私が聴いたフルヴェンの協奏曲はエドイン・フィッシャー(でしたっけ?)とのベトの皇帝。エッシュバッハーとのブラピアコン2番のみです。エッシュバッハーとのものは、5ヶ月くらい前にARCHIPELみたいな名前の輸入レーベルで、ストックホルムとのドイツ・レクイエムとのカップリングで飼いました。二枚組みで値段は2000円くらいでした。音質は悪い。ドイツ・レクイエムもピアコンも同じくらいの音質です。
補足
エッシェンバッハ, クリストフ Eschenbach,Christoph(P) エッシュバッハー, アドリアン Aschbacher,Adrian(P) 別人のようです。
お礼
juzubeさんの回答を待っていました(笑)。 フルヴェンのエロイカはどれもすばらしいという意見がありました。juzubeさんに至っては50年代ライブの方がいいと。ていうか、ウラニアって聴衆無しの放送用録音だったの? 協奏曲苦手だと思います、ですか。シューマンもたいして評判になってない。エンペラーはなってる。 私が凄いと思うのは、エッシュバッハーとのブラームスピアコン2番。これは凄い。ライブだと思われます。ちなみに私が聴いたフルヴェンの協奏曲は皇帝のみです。 ところで、トスカニーニのサイトに行けません(笑) アドレス間違ってるのでは? それでは回答ありがとうございました。