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ミッションのシンクロについて。
MT車のシフトチェンジがスムーズに行なえるよう、シンクロという機構があるのは知っているのですが、具体的にどのような構造になっているのか判りません。ご存知の方、ぜひご教授下さい。
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シンクロ、シンクロメッシュにはワーナータイプ、ポルシェシンクロがよく取りざたされます。 何れもトランスミッションの入力側の軸のギヤの周速と変速軸のギヤの周速を同調させるシンクロさせる仕組みです。 ギヤを変速すると言ってもギヤそのものを軸方向にスライドさせると言うのは実用車では殆んどないと思います。 常時噛み合い式と呼ばれ文字通り全ての変速ギヤが噛合っているのが現在も主流だと思います。 当然このままでは軸はビクとも回りません。 そこで各ギヤはフリーで回るようにしておいて必要なギヤを噛合いクラッチ、全周が歯車の様になったクラッチをスライドで出し入れする事で出力を取り出します。 しかし、変速の度にギヤの周速の違いがあるのにかわりがなく、同調しなければなりません。 その為に噛合いクラッチがスライドして噛合う前に円錐クラッチなどによって摩擦を利用して回転数を合わせるのがシンクロメッシュです。 円錐クラッチは円錐型のコーンと雌型のコーンを押し付けて力を伝達しますが、円盤の様なクラッチより大きな力を伝えられます。 実物はだだの輪っかくらいにしか見えないかも知れません。 円錐の方がコンパクトになると言うことでしょう。 実際にはシフトレバーをニュートラルからシフトするストロークの前半でシンクロメッシュがかかる事になります。 顕著な例として信号待ちで止まる様な場合、クラッチを踏んだまま、速度がまだ高いのにローギヤーへシンクロが効くところまでシフトレバーを進めるとヒュィーンと変速軸の回転数が上がる音が聞こえる場合があります。 特に軽トラックなどは分かり易いかも知れません。 それ以上進めると速度差が大きすぎてギャーッ、つまりギヤ鳴りを起こす場合が有ります。 ギヤといっても歯車ではなく噛合いクラッチが全周でガリガリ音をたてて噛合わない分けです。 シンクロを傷めるので停止後、シフトするのが良いでしょう。 先ほどのワーナータイプ、ポルシェシンクロの違いはシフトの時のシフトレバーの感触に大きな違いが有ってトランスミッションを如何にもカチカチとかき回している感じがワーナータイプ、いつシンクロが効いたのかのかシフトレバーが確実に入ったか疑いたくなるようなスムーズなのがポルシェシンクロと聞いています。
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マニュアルミッションの仕組みは、#1さんが仰っている通りなので、関係画像をUPします。 ・マニュアルトランスミッションの仕組み画像 ↓ http://www.d1.dion.ne.jp/~wakazo/kiyohal/hanashi08.htm ・シンクロ画像 ↓ http://www.hpmix.com/home/sikiguren/E14.htm ・ミッション分解写真 ↓ http://www.gijyutu.com/ooki/bunkai/bc5/transmission/transmission.htm
お礼
ご回答有難うございます。大変参考になりました。 しかし、これを最初に考えた人はスゴイですねー。よくもこれだけコンパクトにまとめられたもんだと思いました。
お礼
詳しい御説明、ありがとうございました。 確かに、回転している歯車同士が移動して変速するって言うのは、無理が有るとは思っていたんですが、カタログなどの仕様一覧に載っている常時噛合式っていうのは、こういう意味だったんですね。 円錐クラッチで回転を合わせた後、かみあいクラッチをかみ合わせると言う理屈は良く判りました。ひょっとすると、このシンクロって言うのは、真鍮製でしょうか? 理屈については大体判ったのですが、構造的にどうやって噛合っているギアをフリーで回転させているのか、どの部分にシンクロリングが取り付けられているのか想像できません。もし、図解で説明してあるURL等御座いましたら、教えていただけないでしょうか?色々探してみたのですが、見つけられなかったもので・・・。 大変参考になりました。有難う御座います。